内容がタイトルから離れているように思えますが。。。
話はいよいよ終盤に入ります。

GE とAuthentic の違いについては前回

「これでGEが限りなく古いMartinギターの再生に力を入れている事が判ります。
そしてAuthenticは更に古いMartinギターの再生に成功していると言う事です。」

と書きました。
今回はその違いを簡単に説明します。

GE とAuthenticの違いでよく聴くのが。。。
「同じアディロンTOPなのに。。。」
と言うお話。。。

私が“その6”で愕然とした理由がここに存在します。
TOP材の組み方や工作方法でこれだけサウンドの違いが出る事に驚いたのです。

よく言われる二つの最大の違いは
Authentic はネックのロッドに、“T型”のロッドを使用している事と“膠(にかわ)”で接着している事だと説明を受けます。

でも根本的に組み方や基本構造や塗装の違いに言及することが殆どありません。

その根本で有るTOPの処理
※GE のブレイシング接点

※Authenticのブレイシングの接点

ブレイジングが真ん中で交差するXのブレイシングと左右に広がるブレイシングが有ります。
そしてその接点を見てください。

GE もレギュラーも同じ処理なのですが。。。
Authentic はXのブレイシングの下に左右に広がるブレイシングが入り込んでいるのが判るでしょうか?
とても手の込んだ仕込み方です。
其々のブレイシングが繋がっています。
ブリッジのプレートもXのブレイシングの下まで入り込んでいます。

そして“ブレイシング”個々の仕上がりの美しさは言うまでも有りません。

そしてもう一つ大きな違い
アジャスタブルネック
これはリアルにプレーする人にとってとても素敵な発明です。(過去にこの特許について触れてますので省略します。)
そしてT バーロッド
Authentic 最大の訴求所でも有ります。
が、そこにも知られていない違いが有ります。

GE はレギュラーと同じく
TOPに第一トーンバーが存在しネックブロック(ボディとネックの接続する為のブロック材)にレグブロックを採用しています。
※GE のネックブロック

※Authentic のネックブロック

一見して判るように全く構造が変わります。
ネックの構造を
T型のロッドにする事でネックの一体感と音の伝達の良さは“Authentic”をよりオールドマーティンサウンドへと誘います。

構造の違いや組み方の違いを説明し出すとキリが無くなるのですが。。。
特に大きな違いを見ていただきました。

それに加えて“膠(にかわ)”による接着
Golden Era と呼ばれる時代を余すところなく現在出来る最大の再現をしたのが“Authentic”

これらの細かい作り込みが与える影響がサウンドにもしっかり跳ね返ってきている事を今回の弾き比べで改めて知らされたのでした。

そして。。。VTS と否VTS の弾き比べ
総論は次回に❣️