『だるまんの陰陽五行』と他の『五行』解説書の違い | だるまんブログ

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生きる知恵である陰陽五行についてだるまんと語るブログ。『だるまんの陰陽五行』(三冬社)より発行。

『だるまんの陰陽五行』を刊行して十年になりますが、はじめの頃と比べて「陰陽五行」という学説もだんだんおなじみになってきた感があります。

元は東洋医学や易学での基礎学説だったのですが、吉野裕子先生の活躍による民俗学での応用がさらに幅を広げてきたのも、もうすでに過去のことです。

それが、現在ではエステやヒーリング、セラピーなど多くの分野で使われているのが目立つようになってきました。

私の『だるまんの陰陽五行』シリーズもいくらか貢献できているのではないかと自負しております。

 

よく、『だるまんの陰陽五行』と他の五行の解説書は何が違うのかと聞かれるのですが、基本はもちろん同じです。

違いは、5つの要素の意味合い(象徴性)を多くのものに当てはめていく従来のやり方に対して、

『だるまんの陰陽五行』ではその流れを重視し、精神世界にまで広げているところでしょう。

 

流れというのは「相生関係」と「相剋関係」というおなじみのものです。

一般には、生んでいく関係の「相生関係」と、勝敗を意味する「相剋関係」と理解されているのですが、

これを「関係」ではなく「ルート」と見ることで、重要なポイントに気づきます。

なかでも、「相剋ルート」は単なる勝ち負けを意味するのではなく、ものごとが和合に向けて歩むルートであると私は説明しています。

このあたりの詳しいことは『だるまんの陰陽五行』シリーズを読んでいただくとして、ここでは精神世界にどう広げるのかお話します。

 

私達は若者→大人→老人という具合に成長しますが、これを五行で当てはめると

「木」→「土」→「水」となります。言い換えると、

(伸びていく)若さ→(地に足がついた)大人→(本当の自我を得た)老(賢)人

です。最後の老人=一般の老人とは言えないのがつらいところで、現在の人類の状態では老人=賢人とは限らず、むしろ老害のほうが多いからです。

 

ここでみておきたいのが「木」と「土」の間にある「火」です。(図を参照)

これは「木」と「土」の間に『少し関わる』と考え、『だるまんの陰陽五行』では「触媒の作用」と捉えます。

この「火」は、人体で言うなら、若者「木」が大人「土」になるための触媒であり、肉体的には体温、精神的には愛とみます。

現に、若者が充実した大人になるためにはこの両者は不可欠であることがわかると思います。

『少し関わる』というのも、熱も愛も、多すぎても少なすぎてもまずいことから理解できると思います。

 

しかし問題は「土」以降です。前述のように、現段階の人類はまだ「土」から「水」への道が確立できていません。老賢人になるのが難しいのです。

老賢人の特徴は「自我の確立」です。自我といっても、それは本当の自我であり、ワガママで自己チューの自我は老害の方です。

この「水」=「自我の確立」とは、ユング心理学で言うところの「個性化」と全く同じであるところが面白いところです。

また、錬金術で言うなら、「赤化」というレトルト(枠)を脱ぎ捨てた状態に一致します。

 

書籍と並行して行っている『だるまんの陰陽五行』講習会では、今までの十年は、書籍に基づく五行の解説を行って来ましたが、

今年からはこの「土」から「水」へ向けての自我の確立を明確にして、ひとりひとりに焦点をあてたテーマやワークを中心に行っていく予定です。

肉体=自分と思い込んでいるような枠を脱ぎ捨てていかないと、内側にある精神性にはなかなか気づけないのです。

 

今年は天皇ご存命のまま、代替わりするという、ほとんど前代未聞の重大事がある年ですが、これを象徴的にとらえると、

私達がひとりひとりに明確に精神性を意識していくべきタイミングということになります。

このことについてはまたいずれ述べたいと思いますが、まさにこういう時だけに、「水」への理解が大切な時であるのだと思うのです。

世界の経済も政治も大きく動くはずです。ネットでも同様の意見を多くうかがいます。

 

次回、横浜の崎陽軒で行っている連続講座は、「水」に行くための必要条件の話です。時間があったら簡単なワークもやってみたいと思います。

ぜひ、ご参加ください。

 

【横浜】陰陽五行徹底講座  

2019年  1月27日(日) 隠された花嫁 -私達はどこから来てどこに行くのか- 午前10:00~12:30 (会場9:45)

「水」の後編より。この混迷の時代に居る私達。貴方は「土」に沈む側ですか?「水」に歩む側ですか?学ぶ理由がここにあります。

費用  (事前振込みでおねがいします)  各 6000円(税込み)

会場  崎陽軒本店 貸会議室  6階4号室   〒220-0011 横浜市西区高島2-13-12

 

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