「水滸伝」7-3 | 世界文学登攀行

世界文学登攀行

世界文学の最高峰を登攀したいという気概でこんなブログのタイトルにしましたが、最近、本当の壁ものぼるようになりました。

P241-360

物語の世界に入れないうちに、物語の中の設定でものごとが進んで行って、遠い世界の話しになってしまったなという感じ。
そしてそのまま中盤のクライマックスに。
なんの感興もない。

対峙している敵の将軍は、簡単に梁山泊に投降して、喜んで盗賊として働きだす。
梁山泊は親分の数が多いので、人手が余るほどの最強軍団。兵の数はほぼ度外視。
なので、花の一騎打ちも、劣勢と見るや二人がかりや大勢で寄ってたかって、捕まえに行く。
個の豪傑としても、もはや中途半端。
戦後処理は、恨みのある相手の家族は、女子供構わず当然に皆殺し。
それも、物語の前半は、それなりに描写もえぐかったから、目をそむけながら読むようなところもあったが、もう文章の上だけで、さらさらっと皆殺しなので、本当に軽い。

巻を追うごとに精彩を欠き、ただただ軽い読み物になっている。

さて、ここからはおそらく、物語の趣も変わっていくだろう。
そういう区切りのできごとがあった。
残り3巻。最後まで読む。