リモートの
小さな遠距離恋愛中 】
会いたいねって
二人でベッドの上
けれど、そのベッドは別々
同じソフトを入れたタブレット
翔ちゃんが操作する画面を
そっと同じように指で触れて
フォルダを開いた
「 あ、これ 」
「 そう楽しかったよな 」
この後さ
翌日には余裕があるからって
二人帰るフリをして
レンタカーを借りた
平日の閑散期
旅館は少し寂しそうで
今と同じようで違う、
二人で画面を覗き込み
良さそうな宿を決めた
「 これ誤魔化す為に部屋を二つ借りたんだよね 」
「 そうそう、別にメンバーどうしなら
普通に同じ部屋にすれば良かったなのにな 」
でも片部屋はシングル
あまり旅館では見られないタイプの部屋
そしてもう片方は
部屋に露天があり
畳とベッドもある
和洋折衷的なモダンな部屋
「 凄いレベル差でバレバレ 」
「 そうそう、男性の仲居さんだったから
めっちゃ怪しそうな顔されてたって 」
クスクスと笑って
その写真の次をスライドする
リモートで同じ画面を見て
画面の端に互いの顔が映っていた
「 でも飯は一緒に食べたじゃん? 」
「 なぜか隣どうしでさ、雅紀が蟹をすげー剥いてくれた 」
「 だって翔ちゃん不器用なんだもん 」
その後は思い出すに
そのまま次の写真に行こうとしたのに
互いに移動させようとした画像は
何故か戻される
「 どうしたの? 」
「 いや·····、二人で風呂入ったよな 」
「 入ったけど。今はその話はやめようよ 」
「 どうして?あぁ~あの様子も動画撮っとけばなぁ!! 」
「 えっ!!?翔ちゃんめっちゃそれ変態だから 」
良いじゃんて
画面が大きく互いのみを写す
「 シャツ上げてみて 」
「 シャツ? 」
悪い顔だ
めっちゃ悪い顔してる
翔ちゃんの眉が上がり
まぶたが薄く下がり始める
「 もう少し····· 」
「 でも、 」
「 良いから、オレの指だと思ってさ。同じように想像して触ってみ? 」
自分なのに
翔ちゃんの顔を画面の向こうに見つめながら
言われた通りに進む動き
シャツが下がらないように
くちで噛んで
落ちないようにと低い声で囁かれてる
「 そう、良いねぇ。もっと下は? 」
あと数日もすれば会うのに
こんな、目の前に居るよりもずっと恥ずかしい
「 ひゃぁ … っ 」
「 我慢してる声もソソる 、もっと無理してガマンしてみて? 」
涙声になってゆく
自分の声、
でも指は
もうオレのじゃなくて
いつしか翔ちゃんの指になっていき
画面の向こう側でも
多分同じような動きが
始まる息づ かいが聞こえて来ていた
「 翔ちゃん好き ····· 」
「 オレも、ほらもっと 」
「 んっ ····· 翔ちゃん 」
名前を連続で呼び
顔を画面から離さないよう
その表情を見せるように言われてる
嘘でも良いのに
言われたままにしちゃって
手の中が温かく
ゆっくりと汚れた
「 リモートでも····· 感じた? 」
「 ぅん、、翔ちゃんは?」
「 オレもだよ 」
声が遠くなり
ベッドの上でパタンと倒れる
枕に立てたタブレット
少しだけ遠距離
けれどそんなに遠くない
早く本物の翔ちゃんに会いたい
願うように甘い疲れに目を閉じた
·····fin
ちょっとリモートでの
ぁまぁま
想像して
櫻葉イチャ
久しぶりに書いてみました♡♡
いひひ
ずっとまぁぽんばかりだから
楽しかったなぁ♡♡
タブレットでも
イチャイチャしちゃう
二人なのでした
なう
朝の記事も受け入れてもらい
ありがとうございます
色々あるけど
ここもあるし
話せばラクになるレベルだと
思ったりしました
本当に感謝です
ホームルームも楽しかったしね
平日はほぼ柴犬'◇')のくらいですが
遊びに来てもらい