42.黒革と白い粉 | なうのこたつ保管部屋

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大好きな彼らの記憶を残しつつも、趣味な物語や日記、旅行記などを書いてる部屋です♪


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黒革と白い粉
黒と白1.






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・・・・・・



黒革と白い粉.42




「 大さん、ここから何処に? 」


走り出した車内
後部座席とオレと麦は互いに姿を変え


入れ替わったような様相をしていた


「 翔のマンションだ、そこに麦を隠す 」


「 え、でも・・ それならすぐに見つかりそうなのですが 」


「 大丈夫だ、
それよりも麦、少しの間また閉じ籠れるか? 」


「 マンションって、あのアパート? 」


そうだ、麦はあのアパートしか知らず
元々は隠れ家として借りていた事も教えていない


だから、自分に部屋を貸し
オレが何処かで寝泊まりしているのだろうと
多分そのように考えていたんだろう


「 違う、今から行くのは麦が知らない場所だよ 」


走り始めて数分後
何を思ったのか、大さんが道を戻り始めた


「 一度戻る 」


麦への説明をする前に、大さんの行動が分からず。オレは麦の手の甲に自分の手を重ねると



「 何か忘れ物ですか? 」


「 いや、少し気掛かりな事があってな。お前たちは車で待ってろ、誰が来てもロックを開くなよ 」



再びに屋敷の門が開き
車はまた玄関前へ後部座席を庭の方にバックさせ

家の中からは死角の場所に停められた


”すぐ戻ると


運転席から降りて行き
キーロックが自動でかかる

麦は何が起きているのか分からずに
オレの隣に座り、屋敷に戻る大さんを見ていた


「 ねぇ、翔さん。もう家はダメなの? 」


不安そうな瞳が
オレを真っ直ぐに見つめている


「 麦がさ、記憶を思い出しつつあるって言っただろ? 」


「 うん ・・、言った。それが関係ある? 」


「 まだ言えないけど、
その事で麦が誰かに奪われる可能性があるんだ 」


「 えっ!オレが??誘拐されちゃうとか? 」


こんな緊迫している様子にも
愛らしさは失わずに

オレへと軽く身を寄せて来る


「 麦はオレが守るよ、ずっと側に居るから 」


「 ずっと?来年になっても?10年後も? 」


そんな未来の話って
閉じ込められた車の中で

オレ達は世界から取り残されたようになっていた





・・・
・・・・・・


先ほど門から車で出る時に
背後で屋敷に入って行く人間の姿が見えた気がした


別に間違いなら良いが
他の人間は屋敷内に入らないように指示してあり


もしも、組に関係無い人間ならば
親父さん達が危険だと

マンションに戻る道中で
確認だけはしておいて間違いはないと
無理に来た道を戻る事にした


それに、誰かに付けられて居るのならば
居って来られた方が良い

その確認を、そこに情報共有される人間が多数存在するのなら


拡散させたい思いもあった


玄関を上がり
先ほどより甘い匂いが強くなった
台所へと歩みを向かわせた


ガスの栓は閉めたはず


しかし、この匂いは出汁を煮詰めた匂いだ



「 ん~ 甘い。これ甘すぎるじゃん 」


そこに居た人間は
背中とその細身の身体で分かった


「 和、何をしてるんだ? 」


「 んふふ、やっぱ大さんの味か。親父さんこういうの好きだもんね 」


振り向きながら
小さな器で煮詰めた出汁を唇に付ける姿が見えた


そのまま黙り。久しくも慣れぬ匂いを纏わせる姿を見ていた



「 怖い怖い、なに?別にずっとお世話になってた場所でしょ、居ても可笑しく無いじゃん、違う? 」



料理をしていると
多少の鼻は効くようになる


それは組の人間が共有するような
粗野な匂いでも、香水のような特別な香りでも無かった


現すとすれば、深い香のような物だ


「 何が目的だ?
あいつら二人を追いかけて来たんだろ 」


笑っていた和の瞳が
静かに色を失ってゆく


そして再びにオレ達は視線を固定した


「 分かってんの、・・ねぇ、
どこに隠したの?大層に服とか外見まで変えちゃってさ 」


麦と翔が入れ替わったのを知っているのか



「 事務所で静かにしてろ、
お前がこの山を平静にするほど簡単じゃないんだ 」


「 なに?別にそんなの言ってないでしょ。大さんも昔の勘ってのが鈍ったんじゃないの? 」



普段、計算高く
トラブルに足を突っ込まない和が

自発的に動いているのを見れば
十中八九、考えは間違いない筈だ


「 もう良い、親父さんの体調も良くないんだ。あまり長居するなよ 」


そう言い残しながら去ろうと
和の肩にそっと手を置いた


「 そうそう体調が気になってね、オレも帰るよ 」


腰に触れて和がそう言うと振り向きもせずに、台所から出て行く。玄関の車内が心配だと


出来るだけ姿が消えるのを待ち
オレは二人を待たせていた車へと戻り始めた














・・・つづく


ねむぃww

温活すると
一日眠い

そして帰宅して
グラタンを食べるとか

温活
ごはん
書いて

あとで歩きに行って
体操する!!って
ちぴに言ったら
勉強は!!?

って言われましたw

し、しますよ。。
ちぇっ

恐い鬼監督が居るのです

あとでいちゃんと勉強して
嵐のボヤージュ見ようかな?

みんなお昼は食べたかな?



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