少年ジャンプ連載中の「ハイキュー!」が間もなく連載終了ということで愛読者の間でさざ波が立っているけれども、私もご多分に漏れずずいぶん残念に感じている一人だ。日向たちが高1の年の春高バレーはいずれ終わるわけだけど、そのあとに彼らが2年になった時、3年になった時にそれぞれどんなオーダーになるのだろうとかずいぶん想像していたので、それがぶっ飛んで5年後に行ったことはとても残念に思っているわけだ。

 

彼らが3年になった時の背番号は山口が1、影山が2、月島が3、日向が5だと371話で描写されているので、おそらくは1年の時はピンチサーバーでスタメンではなかった山口がキャプテンになっているのだろうけど、4番があいてるのはよくわからない。影山がセッターでほかの三人はミドルブロッカーだから誰か一人がウイングスパイカーに転向したのだろうけど、それが山口なのか日向なのかも謎だなあ。レシーブがうまいということでは日向なんだろうけど。

 

 

日向の一つ上の学年は成田がミドルで西谷がリベロである以外は田中、縁下、木下の3人がウィングスパイカーだから日向がウイングスパイカーに回ればミドルが月島と成田、サイドが田中、日向、縁下という構成になるのかなとか。

 

 

山口も1番でキャプテンだけど実はミドルでピンチサーバーのまま3年生を終えたのかもしれないとか、まあいろいろなことを考えていたしそれらの答え合わせができないままになってるのもどうも落ち着かない。

 

 

ブラジル編ではビーチで悪戦苦闘する日向が描かれていてそれはそれで魅力的だし、また思いがけず及川が登場するという展開も先が楽しみではあるのだけどね。

 

それはともかく、11月1日に第40巻が出たわけだけど、いつものように追加ページがあってそれも楽しい。一つは350話の3ページ目と4ページ目が挿入されている。

 

それは、セッター影山が少しネットから離れたところを定位置にしているのでどこに上がっても対応できるという話で、それはどこからでも速攻を上げられるという影山の卓越した技術があるからだということを菅原が解説していて、そうなったのはユース日本代表での指導があったからだということが示唆されている。この辺はそうなんだ、という感じで素人にも興味深い。

 

 

もう一つは351話の8~10ページ目と17~18ページ目で、鴎台高校のスーパーブロッカー・「不動の昼神」の過去話。バレー一家で育った昼神はバレーをやるのが当然という環境で育ちすべてをうまくこなしていく。前の挿入は「努力が足りない仲間が苦手だ」と自覚するし、孤立してしまうことが描写され、その間に星海とのやりとりで「バレーがあまり好きじゃないし、それでもいいんだ」ということに気付くところが描かれる。

 

 

そして後半の挿入では「バレーも仲間もあまり好きでない自分」には高校から先はないけど、むしろそれが自分の武器=囚われの無さにつながってるという描写で、これはある意味すごいなと思った。いろいろなキャラが今まで出てきたけど、星海と昼神というのはある種最強キャラの一つだなと思うし、だからこそ高校時代最後の試合にこの二人を出したんだろうと思う。この二人が出ているなら、おそらくは木兎のいる梟谷高校も破り全国制覇を成し遂げたんじゃないかと思うが、その描写もないからわからない。

 

 

ハイキュー、これからラストまでにどれだけ過去話が語られるかがどうしても興味の対象にはなってしまうのだけど、ビーチバレーというものもまた面白いので、まあいろいろ言わずに読んでいきたいとは思っている。