・9ヵ月ぶり、わくわくオバチャーンランド開催
8/26(日)、通天閣で不定期に行われるオバチャーンのライブ「オバチャーンわくわくランド21〜夏の終わりのオバチャーン〜」が久々に開催された。
もう21回目になるこのイベントだが、今回は少し違うイベントとなった。
センターの舟井が、いない。
エースの有田が、いない。
「オバチャーンという名の下活動しているにも関わらず、実はオバアチャーン」というのはオバチャーンの抱える一番の問題だったが、ついに無視できなくなってしまったのだ。
「疲労骨折」「膝にヒアルロン酸を打たないと踊れない」「旦那の介護」
様々な理由から、活動休止を余儀なくされるメンバーがいる。
7年も活動していれば、参加当初60代だったメンバーも当然70代近い。
人間誰しも年を取るのだ。
結局今回は、半数以上が新メンバー、あるいはほぼ新メンバーという状況でライブが行われることになった。
今日はいつもライブを盛り上げる宇口や安定感のあるリーダー脇がいるものの、彼女たちもいつまで踊り続けることができるのかは分からない。
彼女たちの所属事務所であるみかん山プロダクションには、あるひとつの願いがあった。
”オバチャーンを概念にする”
誰か限られたメンバーに頼るのではなく、恒久的にオバチャーンを続けていきたい!
それが事務所の願いだった。
だからこそ、今回はピンチでもありチャンスでもある。
新生オバチャーンの幕開けなのだ。
・不完全なものを愛でる「ドルオタ道」
結果から言うと、これはこれで今後が楽しみ、そういう気持ちになった。
いつものどっしり構えたセンターの舟井によるMCはないが、その分みんながわちゃわちゃと喋る。
その放課後感は、アイドルらしいと言えた。
久しぶりすぎて、ダンスすら危うい。MCも危うい。危うくないところがない。
だけど必死なその姿に、見る側は知らず知らずのうちに励まされるのだろう。知らんけど。
しかし正直こう思えるステージになったのも、対バンの「ハンバーガールZ」さんを見に来ていたオタクたちと観客のおかげと言っても過言ではない。
ステージは演者のみの功績ならず、受け取る側のレスポンスがあってこそ、よりよいものになっていく。
人の笑い声が、別の人の「あれ!?これ楽しいのかな!?」という気持ちを呼び起こす。
人の笑い声が、別の人の「あれ!?これ楽しいのかな!?」という気持ちを呼び起こす。
ここはオタクがアイドルを育てる存在であるということを認識できる現場だ。
固定概念の「オバチャーンとは」みたいなものに惑わされることなく、先輩たちの圧に負けることなく、
新メンバーは新メンバーなりの「オバチャーン」を見つけられればいいと思う。
・突然の脱退と新メンバーによる組閣
・放課後わちゃわちゃ感
・不完全のハラハラ感を楽しむ
・オタクのレスポンスがあってこそ
ここに来てアイドルらしい要素が増しているオバチャーンの今後に期待したい。
オバオタ