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定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

ファスナーの修理

2020年11月17日 20時54分28秒 | 日曜大工

2020年11月17日 朝

 チャック・ファスナー・ジッパーは身の回りのあらゆる所で使われ、便利な生活をおくれています。
 ところがいったん壊れると厄介なものになり、トイレも困り、洋服は全体を捨てることにもなります。

これは、毎日使っているお気に入りのスヌーピーのランチバックですが・・・・。



こんな感じになりました。(アルアル、症状ですね。)



 今朝も弁当を作りましたが、出勤前の5分で壊れたファスナーを修理しました。
 修理の模様をアップしますが、誰もがある程度自分で修理できる部分もありますので修理方法を紹介します。
 予備知識として下の図を作りました。
 この構造の仕組みが分かると、修理もポイントを得られます。

 一口で、(チャック・ファスナー・ジッパー)をいう時には、一般的に全部まとめて指していますが、それぞれに名称があり、機能があります。
 両側から噛み合う凸凸凸は、エレメント(務歯:ムシ)と言い、指先で持って動かす嚙合わせ部分をスライダーと言います。
 チャックを閉め上げる方向を[上止め]、開いてスライダーが下りていく方向を[下止め]と言います。
 また、スライダーの胴体は2列に分かれており、それぞれの列に、左右のエレメントが入り、胴体の狭まりにより、エレメントを嚙合わせる機能となっています。




 この仕組みを理解しておけば、”壊れた”症状により、ある程度復活できます。
 今回のランチバックの症状は、《左右のエレメントの噛み合わせが緩く、圧着噛合されていない》
 つまり、胴体の隙間が広がり、左右エレメントの締め付けが緩く、上下の隙間も開いて噛み合わせの押さえ均しが不十分と診ました。

対処① ペンチを使い、胴体の表面(おもてめん)絞り側を狭める。
※(注意点)金属スライダーは真鍮:しんちゅう(ブラス)製、アルミニウム製、プラスチック製とかいろいろあり、使用場面での負荷量に応じて、使い分けられています。

 ただ、どれも脆く欠けやすいので、胴体の締め付けはホンのちょっとずつ圧をかけて改善具合を試して進めないと、かえって壊します。



対処② 今度は、胴体の左右の締め付けです。ここが広がっていると、エレメント(務歯)凸を嚙合わせることができません。
 表面、裏面と均等に狭めます。
※(注意点)これも同じく、脆く欠けやすいので、胴体の締め付けはホンのちょっとずつ圧をかけて改善具合を試して進めます。



対処③ ①と②の微調整の繰り返し。
 
エレメント(務歯)の嚙み具合や、滑り具合を微調整します。
 スライダーの動きが硬いのは締め付け過ぎです。
その様な時には、マイナスドライバーでちょっとだけコジ広げ、具合の改善をみます。




完成です。
所要時間、5分で綺麗に直りました。
 ファスナーが壊れる一番の原因は、糸くずやジッパーテープ等の挟み込みにより、抵抗が増したところを、無理して引手を動かして、胴体の隙間を広げたり、スライダーを引き抜いたり、コイルファスナー(コイル状のスライダー)を引き出したりする事です。
 引っかかりを感じた時には無理して動かさず、原因を見つけてゴミや挟み込みを解除することです。



 締め付けの勘所は、『慣れによる習得』でもあります。
やりすぎで数個壊すつもりでやってみると、身につく修理です。
 ファスナーの一般的修理費は高く、一般品は4,000円から、バッグ類は10,000円位しますので、ぜひとも自分で出来るようになってください。


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