今回の夏至は、6月21日より1日ずれた22日だったことと、いつもと違い、内宮から寄り道をせず真っ直ぐに瀧原へと移動したことから、瀧原宮で毎年6月23日午前10時から執り行われる月次祭の奉幣に参列、というか見学することができました。
神宮では、「6月の月次祭は、10月の神嘗祭・12月の月次祭と共に「三節祭(さんせつさい)」と呼ばれる神宮の最も由緒深い祭典」であり、そこでは皇室からの幣帛(へいはく/神への供物)が奉られます。
瀧原宮へ訪れると、そのようなタイミングだとは露知らず、いつものように長い参道をキョロキョロしながら小さな雨蛙の子を探して歩き「今年は見つからないね〜」などと言いつつ御手洗場へと降りて手水を使い石段を登ろうとした時、「いた〜〜」などと蛙さんに遊んで貰ってノンキに笑いながら参道へ戻ると、
社務所前に10名ほどの神職さんが整列しておられました。
何かお祭り始まるなぁ〜と思って見ていると、おそらく神宮の禰冝かと思われる別格な感じの神官が登場されて、少しざわついていた整列がピシッとしたら行進が始まりました。
ザックザックと浅沓で砂利が踏みしめられる音に続いて私たちも後を追って歩きますと、瀧原宮ではすでにお祭りの準備が進んでおり、柵と賽銭箱が外され茣蓙や降雨に備えた傘なども用意されていました。
私たちが鳥居の前で黙ってその様子を拝見していると、次第に少しずつ他の参拝客も同じように並び始めました。
衛士の方がひとり、鳥居前に立っておられ、「これからお祭りが始まりますので、ここへはしばらくお参りができません。隣の並宮はまだ大丈夫ですから、お参りされる方はそちらからお参りください」と案内されています。
このお祭りの写真は撮れていませんので、ご参考までに↓月読宮での月次祭奉幣の様子。
なお、このような写真撮影が禁止というわけではありません。
実際に撮っておられる参拝客の方が何人かおられましたが、衛士の方も何も仰りませんでした。
とはいえ、いつもは固く閉ざされた御扉の中が丸見えになっていますから、自分たちとしては何となく遠慮させて頂きました(苦笑)
まあ、中には帳もありますし、いずれにせよご神体が丸見えなどというあからさまな状態ではありませんから、特に気にしなくても宜しいようでしたけれど…
それより幣帛の供え方など、社殿内での式次第を興味深く拝見させて頂けましたから、何とも有り難いことでした。
今までも、125社の摂社や末社でのお祭りにたまたま遭遇した際、その度に参列させて頂きましたが、別宮は初めてでしたから、何しろ社殿が大きく御扉も広く開いていますので、格別の臨場感に感謝です。
ただ末社などのお祭りですと、そのお世話をされている地元の祝(ほうり)の方から話し掛けて頂いたり、もっと近くにおいでと手招きして頂いたり、それぞれ親しく接して頂けることが多いのですけれど、さすがに別宮となれば、それなりに近寄りがたい雰囲気になります。
ということで、久しぶりに投稿させて頂いた今回の伊勢行ご報告も、これにて完了です。
これからは、せめて月に一回くらい、何か投稿できればと思っています。
とはいえ結局は口だけになってしまうかも知れませんけれど、ボチボチと引き続きよろしくお願い申し上げます(笑)
~いつも応援ありがとうございます~