ほどんどのスポーツで高いパフォーマンスを発揮するためには、体幹の強さや安定性が重要とされています。
そして、体幹がしっかりしていると下半身の力を上半身に伝えることが出来るため、高いパフォーマンスが発揮できるとされています。
そのため、多くの競技者が体幹を鍛えるためのトレーニングに励んでいます。
ところで、体幹を鍛えあげ強靭な強さや安定性を身につけることが、どの程度パフォーマンスの向上につながるのでしょうか
高いパフォーマンスを発揮するためには、運動連鎖や連動動作で大きなパワーを生み出したり、エネルギーバランスを保つことで素早い動きを実現する必要があります
その競技に必要な基礎体力がなく、能力も極端に低い選手はそれなりに向上すると思います。
ですが、体幹を鍛えると体幹を固定する癖がつきやすく、かえって高い能力を発揮するために必要な動きができなくなることの方が圧倒的に多いように思います
世界で活躍するアスリートも体幹のトレーニングをしていますが、それは高いパフォーマンスを発揮するための要素のほんの一部にすぎないと思います。
今回はまず、連動動作について少し説明します。
上の絵は、できるだけ早く脚をあげる動作をしたときのイメージです。
上は脚だけを速く上げようとした場合です【単独動作】
⇒バランスが取れないため、危険を察知して
※拮抗筋の抑制がかかります
下は腕を後方に振りながら素早く脚を上げた場合です【連動動作】
⇒バランスが保たれるので、拮抗筋の抑制が
かかりにくくなります
拮抗筋によるブレーキがかからないので
速く動かせます
連動が使えれば、
① 拮抗筋によるブレーキがかからない。
② 体幹(重心)を固定しなくてもバランスを保つことができる。
= 止まらなくても大きなパワーを発揮できる。
つまり、連動動作が運動中に大きなパワーを発揮したり、素早く動くためには重要だということになります
体幹を鍛えるよりも獲得すべき能力が他にあるのです
※拮抗筋
筋肉は主働筋と拮抗筋という分け方をされます。
例えば、肘を曲げる場合に縮む上腕二頭筋(力こぶ)が主働筋で
弛緩する上腕三頭筋(二の腕)が拮抗筋になります。
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