これまでパフォーマンスの向上のためには姿勢が重要ということを書きました。
その姿勢は骨格の積み上がりと考えると、重要なのは土台となる一番下の骨格の積み上がりです
骨格を下から見ていくと踵の上に距骨という骨があり、その上に脛骨(スネ)が乗っかっています。
この下から3つがキレイに積まれていないと、そこから上をいくら良くしても崩れやすくなります
左足の模型、青枠が距骨
上の絵は右足の踵からふくらはぎを描いたものです。
右が正常な足のイメージで、中央は踵が内側に倒れている(回内足)、左が踵が外側に倒れている(回外足)イメージです。
O脚やX脚の人の足首( 踵からアキレス腱まで )を後ろ側からみるとほぼ100%踵が倒れています
これを改善するためには、本人が正しく積み上がっている感覚を得られるようになる必要があります。
股関節との関連性も大きいのでけっこう複雑です。
足首の動きや足の使い方、股関節のエクササイズをしただけでは改善は難しいですが、まずは脱力して体重が土踏まずの上に乗るように立つことを心がけてください。
踵と距骨がしっかり立つように、そして外側に力が逃げないように立つことがポイントです。
そのためには上半身の引き上げが必要になります。
上半身の引き上げを意識すると体幹の筋肉を緊張せてしまいやすいのですが、コツは体幹の力を抜くことです。
この踵からの積み上げはもちろん運動パフォーマンスにも大きく影響します。
体は(脳は)安全を優先しますので、土台が安定していない状態だと制御機能が働いて動きが悪くなります。ですので、安定している状態とそうでないのとでは運動をすればするほど差が出てしまいます。
下の写真は陸上100m、200mの世界記録保持者、ウサイン・ボルト選手の足首です。
さすがにキレイに積み上がっているので、踵とアキレス腱のラインが非常にきれいだと思います。
ご自分の足首が気になる方は是非カメラで撮ってみてください。
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