ある人の心の声。

私は母親が嫌いだ。

子供の頃から、気が合わなかった。

いつも文句ばかり言われていたような気がする。

それは今も。

私をいくつだと思っているんだろう。

 

 

でも・・・

その上を私は行っている事に今更ながら気づいた。

私も不満ばかり親に言っている。

愚痴しか言わない。

家のことも何にも手伝わない。

人が来ても出ない。

宅急便にも出ない。

 

 

だって、親がそこにいるんだから。

そして、私は人が怖いし苦手だから出たくない。

 

 

でもちゃんと生活費は数万入れてるし、

荷物がある時は車の運転だってする。

これでいいでしょ？

 

 

私は母親とウマが合わない。

そんなの自分がいちばん知っている。

だから、尚更怖いんだよ。

ひとりになった時が。

 

 

親が死んだら、私どうなるんだろう。

全部自分が表に立たなきゃいけなくなる。

回覧板が回って来たり、

近所の人からお裾分けがあった時、お返ししたり、

掃除も洗濯も私ひとりでやらなきゃいけなくなる。

 

 

今までずっと母親の後ろに隠れていた。

母親が何とかしてくれた。

私はただ反抗していればそれで済んだ。

機嫌の悪いフリしていれば

それ以上言って来なかった。

私は外で仕事しているんだからって、

これを理由に全て面倒なことから逃げていた。

 

 

親がいなくなったらどうしよう。

考えるだけで涙が出るよ、止まらないよ。

毎日まいにち人生に不満ばかり言っていたら

あと数年で５０になる。

あっという間だ、何もかも。

 

 

「おかあさん、私これからどうしよう。

どうしたらいいと思う？

教えてよ。その通りにするから」

 

 

 

 

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