ある人の心の声。

変わる変わる、と言って変わろうとしない私。

やるやる、と言って全くやらない私。

 

 

私だってその時は変わる気あるし、

やる気でもいる。

 

 

ただ、その時が続かないだけで。

言う言う詐欺だよね、アタシ。

 

 

同じ職場の人が先週亡くなった。

階が違ったからそんなに親しいわけではなかったけど

軽く世間話と

軽く挨拶を交わす程度。

 

 

病気が分かってから割と早かった。

日一日と目に見えて体力が無くなるのが遠目でも分かった。

弱弱しくなるのが分かった。

彼女は最後の最後まで出勤してきた。

家にいるより気持ちが元気になるからって言ってたな。

 

 

彼女は３０代になったばかりで

私より全然年下で

男の子ふたりのお母さんでもあった。

あの子たち、この先お母さんがいないんだな、と思った。

今年の運動会がお母さんとの最後だったんだな、と思った。

 

 

もし私が彼女と同じように、病気で亡くなったとして

一番悲しんでくれるのは誰なんだろう。

家族ではないと思う、普段会話が殆どないし。

楽しい思い出なんてどんなに考えても思い出せやしない。

 

 

彼でもないと思う、お互い惰性で付き合ってるし。

世間に向けて「私には彼がいる」「僕には彼女がいる」このアピールに過ぎない。

どうせどっちもどっちだから、相手のことは言えないけど。

 

 

悲しむのは＿

きっと、一番悲しむのは私なんだと思う。

いつまでも甘い夢を見て

どうにかなるにすがって

口では良いこと言って

いい人イメージを崩さないようにして

けど裏では人の失敗喜んでいたりするアタシ。

 

 

彼女はもっともっと生きたかったんだろうな。

子供の成長も見たかっただろうな。

 

 

私だって、もっともっと生きたいとは思っている。

幸せになりたいし、私の人生は楽しいのか？

楽しくなるのか？

これからどうなるのか？

これも知りたい。

 

 

変わる変わる、と言って変わろうとしない私。

甘い夢を捨て切れない私。

人生を何にも考えようとしない私。

 

 

彼女が生きたかった時間を、私は今日も生きている。

 

 

 

 

 

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