t'way航空で行く
ビョンと行く!慶尚北道の旅
両班料理と伝統韓屋体験4日間
(2019年11月8日~11日)レポ
こちらの記事↓のつづきです
11/10 慶尚北道ツアー⑥浦項編 虎尾串の共存の手を見学し竹島市場で解禁したてのズワイガニ
慶尚北道最後の訪問地となる軍威(グヌィ)郡へ。
南側には八公山(パルコンサン)、南東から北西にかけて洛東江(ナクトンガン)の支流が流れ、
平野ではニンニク、キュウリ、リンゴの栽培や韓牛の酪農が盛んです。
郡内にある麟角寺(インガクサ)で韓国のルーツを明らかにした「三国遺事」が執筆されたことから
軍威は「三国遺事の故郷(삼국유사의 고장)」と呼ばれています。
郡の南部にあるハンバムマウルを訪ねました。
1,390年に缶林(プリム)洪(ホン)氏・永川(ヨンチョン)崔(チェ)氏などにより作られた集姓村(同族村)で、
現在500名が住んでいます。
高麗中期に村の名前を대야(大夜 テヤ)と呼ぶようになったそうですが、
その後밤야(夜々 パムヤ)の代わりに대율(大栗 テユル)と呼ばれるようになり
※밤には夜と栗の意味がある
大栗里(대율리 テユルリ)ハンバムマウル(한밤마을)に落ち着いたのだそうです。
村全体が船の形をしていることから、井戸を掘る=穴が開いたら船が沈むことから、
この村には井戸がひとつもないそうです。
この辺りは、文禄慶長の役の際に義兵たちに訓練をさせた場所で、
1390年に大洪水が発生し、70名近くの方が亡くなったそうですが、
その際に八公山から押し寄せてきた石を積み上げて作った石垣がこの村の特徴です。
全長1,600mの低い石垣が済州島を彷彿とさせることから、
ハンバムマウルは「内陸の済州島」と呼ばれています。
こちらは、石花(석화)という苔の一種。
3月ごろ黄色い小さな花を咲かすサンシュユの木がたくさん生えています。
マウルの住民はサンシュユの実を販売して、子供たちを大学にまで入れたそうですよ。
マウルの別の入口付近にあった壁画に、サンシュユの花が咲いている様子が描かれていました。
このマウルで私が一番好きな道。
「日本人がはしごの形に隙間を開けて積めば崩れないと、このような積み方を教えたんですよ」と
文化解説士の先生。
非公開の缶林(プリム)洪(ホン)氏の宗家。
こちらはマウルの中心部にある大庁(テチョン)は朝鮮時代初期に建てられた学舎。
慶北有形文化財第262号
郡内最古の伝統家屋で、民泊を経営する南川古宅を見学させていただきました。
民俗文化財第164号
手作りの味噌やコチュジャンの販売もしていらっしゃいました。
南川古宅(한밤마을 남찬고택)
住所 軍威郡缶渓面大栗里768(군위군 부계면 대율리 768)
電話番号 054-382-2748
大栗寺(テユルサ)の前を通りかかったら、ちょうど僧侶が門から出ていらして、
特別に石造を拝観させていただきました。
大栗寺 石造摩崖立像(대율사 석조여래입상)
住所 軍威郡缶渓面ハンバム8キル21-1(군위군 부계면 한밤8길 21-1)
ハンバムマウルで醸造場を営むイェジュ家へお邪魔しました。
軍威出身であるキム・ドンヨプ&イ・ドギョンご夫妻は、
軍威の農作物を年間を通じて安定して販売できる加工品に開発したいという思いから、
2年間研究を続け、農業法人(株)イェジュを設立。
缶渓面の特産品であり、糖尿病、間節、成人病予防や便秘に効果があるといわれる
キクイモ(돼지감자。軍威の方言で뚱딴지) を原料にした韓国初のマッコリを開発し、
特許も取得なさいました。
慶北毎日ネット記事→ ★
慶北日報ネット記事→ ★
昨年9月にハンバムマウルのマートで購入し一口飲んだ瞬間にあまりの美味しさにビックリした
キクイモマッコリとの出会いがきっかけで、
今回サジャンニムにお願いして、マッコリのお話を伺う時間を設けていただきました。
八公山(パルコンサン)の湧き水が使えるこの地では、1953年から醸造場が営まれていたそうです。
ご用意いただいたのは、生キクイモマッコリ(アルコール度数5度)と
キクイモドンドン酒(中央。同 7度)
おつまみに美味しいゴマ入り豆腐とキムチ、豚肉の炒め物も用意してくださいました。
アルコールが苦手な方には、キクイモのお茶もご用意いただきました。
こちらがキクイモマッコリ。
こちらがドンドン酒。
どちらも人工甘味料を使っておらず、大変さっぱりして飲みやすいと好評でした。
イカリソウという草を使って作られたという君威爾剛酒(グヌィイガンジュ 25度)。
こちらはバイアグラ以上の効能があるらしいです(爆)
素晴らしいマッコリをごちそうさまでした。
これからも軍威の農作物を使った商品開発、頑張ってくださいね。
イェジュ家(예주가)
住所 軍威郡缶渓面ハンティ路2161(군위군 부계면 한티로 2161)
電話番号 010-2578-0001
営業時間 10:00~20:00
慶尚北道の訪問を終え、大邱に戻りました。
協力:慶尚北道
大邱の情報は↓こちら↓をクリック
Instagram&twitterもやってます
Instagram twitter