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加曽利貝塚 発掘調査現地説明会とナイトミュージアム [加曽利貝塚]





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加曽利貝塚 発掘調査現地説明会とナイトミュージアム

 11月最後の土曜日、加曽利貝塚で平成29年から連続で毎年発掘調査を繰り返してきた調査エリアで、今回が最後の発掘調査だという現地で、今回の発掘で最後になる調査結果を発掘現地で説明会があるということで訪れてみた。

前年の調査で埋め戻された場所なので馴染みの現場で、思い出すのは台風15号で停電、断水した地域から通って作業に携わっている人が、夏の暑い盛りにシャワーもできないと嘆いていた。

加曽利貝塚はおいらの知っている範囲では、縄文中期から後期の2000年間の遺跡だということであったが、今回の調査で晩期の遺跡も確認できたということで、新しい発見もあったようだ。
西暦で2019年ということを考えると、ほぼ同じ期間この加曽利の地に縄文人が活動・生活してきたと思うと感慨深い。

発掘調査の前は草が生い茂ったやや傾斜した地で、草を分けて入り込んで歩いた地面の下に縄文人の生活の痕跡があったんだ。

晩期の竪穴式住居跡を始め、人骨、土器、土偶など多数の遺物が確認されたと聞く。

来年春からも異なる場所で発掘調査が行われるかわからないが、楽しみに待ちたい。






  


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円状の晩期竪穴式住居跡
指し棒で示したあたりから人骨が出土した

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こちらも晩期住居跡
やや大きい

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白っぽいところ、ひょっとして氷?
寒いはずだ

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出土した土器の一部

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出土した土偶の一部


ナイトミュージアム
発掘調査現地説明会と同じ日の夕方からナイトミュージアムが開催された。
普段は5時で閉園してしまうが、今日に限っては夜まで多くの人が訪れてくる。
通路には出店も出て軽食の販売などもしている。
日が沈むと照明装置のないエリアは細い半月で月明かりも届かない。足元を照らす行灯を今回から趣向を凝らした縄文土器のレプリカを使うという博物館からの依頼があって加曽利貝塚土器づくり同好会ではたくさんの土器を制作して提供した。
あたりが真っ暗になると明かりが足りないなど、反省点もあったようだが、日が沈む直前ではとてもいい雰囲気を醸していた。

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木々は紅葉している
台風の強風に耐え抜いた元気な木だ

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LED照明器具を入れるといい雰囲気

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加曽利貝塚の正面入り口にある石碑の周りにも
土器の照明器を設置した

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こんな方も暗がりから出現して
縄文時代にタイムスリップできたかも

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ジャズの演奏会もあって寒いけど楽しい、
普段味わえない素晴らしいひと時だった




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タグ:加曽利貝塚
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コメント 2

mimimomo

おはようございます^^
こう言う広い所に固まって生活していたのですかね。そこがその時代の人にとって全世界だったかなぁ~
土器など出土すると、生活が感じられます。
夜は寒かったでしょうね(><; 寒いの苦手なわたくしは、意識がそちらに集中してしまう(__;
by mimimomo (2019-12-10 07:39) 

DANKAI_Gen

mimimomo さま
おはようございます。
いつもありがとうございます。
川があって海が近くて、ちょっと高台になっているところに住むことが多かったようです。ここに居を構えた人は何を考えたのだろうか。それとも日々の生活に追われていたんだろうか。いろいろ考えられますが、現代人とそれほどの差がないのかも。
当時って言う方も変ですが、今より温暖だったと言われています。
それにしても冬の夜長は寒くて怖いことは容易に想像できますね。
by DANKAI_Gen (2019-12-10 08:59) 

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