【サポート編】「死にたい」って言っていい? | 「ひとりぼっち」のあなたへ

「ひとりぼっち」のあなたへ

NHK福祉番組出演、各地講演、生きづらさ書籍執筆――

幼少期の傷、自殺未遂、DV、依存…心の病サバイバー、咲セリが伝授する
生きづらい人生が「しあわせ」に変わる100の習慣と生の体験談
(「周りの人ができること」アドバイス付き)

「死にたい……」


そう言われた時、
あなたが、その人のそばにいたら、どうするでしょうか?


生きづらさを抱えている人と一緒にいると、
こういった事態は、頻繁にありますよね。



そこで、こんな時、どうしてほしいか。


生きづらさを抱え、死にたい気持ちを抱える代表として、
そばにいる方に、お願いさせて頂ければと思います。




まず……


どうか、感情に任せて、叱らないでください。


「なんで、そんなこと言うの!?」


「死にたいなんて、言っちゃだめだよ」


「そんなこと言われたら、私がつらいよ」


「世の中には、生きたくても生きれない人がいるんだよ」


どれも、頭ではわかっているんです。




でも、どうしても死にたくて、
私たちは、「死なないため」に、直前でヘルプを出しています。


「死にたい」と。


「助けて」と。





じゃあ、どうすればいいのか。


まずは、私たちが「死にたい」と思うほどつらいということを、
どうか、認めて、心に寄り添ってほしいのです。


「死にたいかあ……」


「よほど、つらかったんだね」


「がんばってたんだね」


そして、言えるなら、この言葉をかけてあげてください。


「死にたいって、言ってくれて、ありがとうね」


そうすれば、私たちは、抱いている死の罪悪感から、
逃れることができます。


世の中、すべてが敵だらけで、苦しいことだらけだと思っている中で、
目の前の人だけは味方で、自分を受け入れてくれているとほっとします。




そして、頭をなでてください。


手を握ってください。


ハグをしてください。


言葉も大切ですが、体が触れ合う感覚は、理屈ではなく落ち着きます。


泣いている赤ちゃんを、抱きしめ、あやすような感覚です。




そのうえで、生きづらさを抱えている人が落ち着いてきたら、
「どうして死にたいのか」を、一緒にみつけてほしいのです。


間違っても、「死にたい」→「じゃあ、精神病院へ」という結論は、
最後の手段に取っておいてほしいのです。


それは、ある側面では間違っていませんが、
生きづらさを抱える人は、「見捨てられた」「厄介払いされた」と思いがちです。




だから、まずは、ひとつ、ひとつ、
死にたくなってしまった理由を、しずかに聞いてもらえたら嬉しいです。


「家族の中でひどい仕打ちをされた」
「学校でいじめられている」
「恋人とうまくいっていない」
「職場でハラスメントにあっている」
「死にたいほど、疲れ切っている」


そして、これらが解決可能なことであれば、
その解決に、力を貸してもらえればうれしいです。



「ひとりじゃないからね」


「一緒に解決しよう」


涙が出るくらい、救われます。




「死にたいって言う人は、どうせ死なない」


そんなことを言う人がいますが、そんなことはありません。


死にます。


私には、死んだ友人がいます。



だけど同時に、

「ただ話を聞く(私の場合はメールでのご相談ですが)」だけで、

その時を乗り切り、生き抜き、しあわせと出会えた人もいっぱいいます。




「死にたい」は、ギリギリこの世につなぐ、最後のSOS。


その時だけは、どうか、世界中でその人だけを最優先して、
この危機を、乗り越える手助けをしてもらえれば、しあわせです。





 

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