エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#身体の中にある感情 #心を自由にする達人たち #過去から自由になるためには

2019-09-15 09:25:27 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの
 
#バイト終了 #悲しみから生まれるもの #祈りが下さるプレゼント
 #ヴァンデコーク教授のグルメ情報 #信頼を育む言葉に満ちたセラピー    発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com  但し,......
 

 

「発達トラウマ障害 Enpedia」  をご参照ください。  


 ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『大切にされなかったら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』 は,翻訳が終わりましたが,印象的な言葉を適宜拾ってみようと思います。  June 06 ,2019,横浜の心理臨床学会で,Perezさんのお話を聴いた関係です。  

 今朝は,p.103の,第2パラグラフから。  
 
 
 
 
 自分の身体と仲良しになること
 
 発達トラウマに苦しめられている人たちが,その苦しみから自由になるのは,自分の身体が体感している五感に馴染み、仲良しになれた時だけです。オッカナイと感じるのは,いつもビクビクした身体の中で,暮らすことになりますから。怒っている人は、怒った身体の中で生きている、ということです。子どものころに粗末に育てられた人の身体は,リラックスできて安心と感じる術が見つかるまで、コチコチで,警戒警報が出ています。コチコチの身体を変えるためには,自分の様々な体感に気付いて,身体が周りの世界と自ら関わり合う術に気付くようにならなくてはなりません。身体のある自分に気付く,ということは,過去の(訳注:封印された)専制政治を終わらせる始まりです。
 どうしたら,様々な感覚と感情がある身体内の世界に繋がり、展開していくことができるんでしょうか? 私が治療する時に先ずすることは,患者さんの身体の中にある感情にまず気付いて,それを書き出してもらうことです。
 
 
 
  トラウマは,身体,全身に見えない傷を残します。
 私どもは,身体はあって当たり前で,身体を本当に意識することは,実はほとんどありません。

 自分の身体に気付かないと,“過去の専制政治“、“過去の一つ目小僧”にやられてしまいます。キリスト教でいう,「的外れ」,仏教でいう「小我」が,過去の専制政治,「過去の一つ目小僧」に当たるでしょう。
 心を自由にする達人,エリクソンとヴァン・デ・コーク教授が一致した過去に対する見方です。
 
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