今回は「マズローの5段階欲求説、ほんまでっか？」について。
アメリカの心理学者マズローは、
人間の欲求を分けると全部で
５段階の階層から構成されています。
その中でも一番の根底にあるのが
「生理的欲求」つまり「生存の欲求」
であると言っています。
例えば、砂漠で水もなく瀕死の状態に陥っている時に、
「お金が欲しい」
「愛に満たされたい」
「社会的に認められたい」
と言う思いなんて出てこないですよね。
逆に、
「生きたい！」
「死にたくない！」
と言う思いが出てくるはずです。
確かに「生存の欲求」が一番です。
でも家族や学校、会社、社会などのコミュニティで生きていく上で
「生存の欲求」よりも強いものがあります。
■それは日本の自殺の多さからわかります
日本では1年間に自殺する人が３万人もいる、
と言われています。
自殺とは
「死後２４時間以内に発見されて、遺書があること」
なので実数は１０万人を超えているそうです。
もし「生存の欲求」が一番強ければ
このような現象は起きないんです。
「生存の欲求」が一番ではないとすると、
どの欲求が一番強いのか？
それは
「所属と愛情の欲求」
なんです
乳幼児はお父さん、お母さんからの
愛情がないと生きていけないので、
愛情を得ようと必死なんですね。
そして子供は両親に対して、
100％無条件の愛を持っています。
この家族に所属する為だったらなんでもします。
自分が生まれ育った家族は切れないんですね。
■お父さん、お母さんがしあわせそうに見えないと？
このメンバー、家族の一員としているためには、
「親よりもしあわせになってはいけない」
と思い込むんです。
「親よりもしあわせになる」
と言うことは「親に対する裏切り行為」につながり、
罪悪感を持ちます。
では、この罪悪感を持つのはどんな状態なのか？
■「家族のルール」を破った時に感じます
この「家族のルール」はそれぞれの家族によって違いますよ。
この家族に所属するためには、
この家族独特のルールを守らないといけません。
ルールを別の表現にするならば、
・親の価値観
・家訓
などがありますね。
ではどんなルールや価値観、家訓があるかと言ったら、
「楽をしてはいけない」
「人生は苦しいものだ」
「苦労は買ってでも買え」
「人に甘えるな」
「人に頼るな」
「人を信じるな」
「騙すより騙された方がいい」
などなど。
正直な話、挙げればキリがありません！
どんなにおかしなルールでも、
そこに居るためには我慢しないといけないんですね。
会社だったらリストラされないために、
・会社のルール
・上司の言いつけ
を守るようなものですね。
そして、コロナ禍の今は
マスク着用
どんなにに嫌な人でも、
理不尽なことがあっても、
付き合わないといけない。
言いたいことや不満もあるけれど、
自分の身を守るためにグッと我慢するようなもの。
これと似ていますね。
家族のメンバーの一員として所属するためには、
「家族のルール」を守る必要があります。
その守ろうとすることで、苦しみを作る。
また、ルールを破ることで罪悪感を持ち、
更なる苦しみが生まれるんですね。
■大人の今は「家族のルール」は必要ありません！
なぜなら幼少期のあなたが、
親との関わりから勘違いして身に付けたもの。
なので大人になった今のあなたには
もう必要がないんですね。
大丈夫ですよ！
始めるのに遅すぎることはありませんから。
どんどん手放していきましょう！
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