Do you climb?

山とキノコとたまにネコ。

2018.12.2 中津山~マドの天狗へ * 徳島県池田町山風呂より

2018年12月07日 | 徳島県の山


12月に入って最初の日曜日 ホントは天狗塚へと行く予定だったけれど
いろいろあって行先を変更することになった。
どこがいいかな?とこれがまた手間取った・・・



   

やっと決まった行先は徳島県の中津山
中津山へは田ノ内地区から登るのが一般的だと思う。
でも今回は徳島県道149号 腕山宮石線池田町山風呂より取付く
国道32号線から山城町下川で祖谷口橋を渡り
出合地区から松尾川沿いの県道149号へ入り
松尾川温泉や竜ヶ岳の展望所を通り越して
山風呂地区へと続く作業道への分岐近くの路肩の広くなっている所へ駐車




駐車場所から山風呂へと続く破線は作業道になっていた。
作業道から入って尾根へと進む予定







かつてあった山風呂集落には小学校もあったのだと教えて貰う。






   


   

作業道へと入りしばらくすると尾根へと向かう薄い踏み跡が見えたので
それを辿って尾根へ これが急斜面ですぐに息が上がって汗が滲むのだけれど
むらくもさんは普段からトレーニングに勤しんでいるだけあってスイスイと登って行ってしまう。








そして岩場に行き当たった。さてこれは右手に巻くか?左手に巻くか?と道を探してみる。
右手(北側)を見て来てくれたむらくもさん曰く「かなり周り込んで行くみたいや」
じゃあ左手かな?・・・








正面は断崖でとても登れそうにない そして左手(南側)はこんな感じ。行けるかな?








むらくもさんが「行けそうにないなぁ~」と言いつついちばん先に進んで行く
落葉がふんわりと積もった不安定な所で足場を確保しつつ
手がかりを探しつつなんとか這い上がって行く。
どこからともなくカツラのあまーい匂いが漂ってきた。








途中で下を見ると今から上がってくるグリコ隊長を
なんとか踏ん張って一枚写真に収める。
どこにカツラの樹があるのか?と見回すけれど見当たらない。
多分、もっと下方向の沢の近くにあって風が匂いを運んで来たのだと思う。







時間がかかりつつもなんとか尾根へと這い上がるとそこには朽ちかけたアンテナがあった。
やはり回り込むように北側から来るのが正解だったのかもしれない。
写真を撮った時間で確認するとほんのちょっとの距離の岩場
地図で見ると20mもないのに時間は30分もかかっていた。







そして北には紅葉の名所の竜ヶ岳の断崖



12月14日 追記



写真をズームしたもので確認 画質が荒くなってしまいましたが
カツラの葉の匂いと思っていたのは間違いで
ほのかに漂っていたカラメルの香の正体は「タカノツメ」という樹の葉でした。

カツラは10月ごろに黄葉して落葉するのですが
タカノツメは11月~12月初旬ごろに黄葉して落葉するので
時期的にも合っています。

3枚複出の葉で黄葉した落葉がたくさんあったのを覚えています。
名前の由来は新芽の形が鷹の爪に似ているからだそう。
調べてみると花や実もステキなのでまたチャンスがあれば観察してみたいと思います。


追記 ココまで。




   


   

岩場を越えると格段と歩きやすくなってホッとする。
北側は植林で南側は自然林 泉保さんの地図で見るとこの分かれ目が自然公園の境界になっていた。

立ち止まったむらくもさんの向こうに立派なヒノキの大木が見える
スマホで確認しているのは山風呂からの破線の道








その桧をズームで。






   

立派なヒノキの手前にしっかりとした踏み跡が山風呂の方へと下って行っていた。
右手(北側)にも同じようにハッキリとした踏み跡があって
気になるよねぇ~と言いつつ少したどってみると
これは中津山の山腹を巻くように北西へと続く破線の道のようだったので
途中で外れて尾根へと向かう






   


   

足元にはアシナガタケが数本出ていて 日当たりの良い落葉の間からはフデリンドウ
自然林と植林帯の境界を登って行くと冷たい風が吹き抜けて気持ち良かった。
しばらくすると尾根筋も植林帯に変わり枝打ちで落とされた枝や倒木で歩き難くなってきた



   


   

足元の杉枝トラップに引っかかりつつ植林帯を詰めていくと
前方が明るくなって青空が見え右手が自然林に変わってきた
GPSを確認するとこの先で山頂へと続く尾根に乗るみたい。
ひと登りして枯れたススキの間を抜けると見覚えのある景色が広がった


   

古くなったムキタケと中津山頂へと続く背の低い笹に覆われた尾根道を進むと







中津山の山頂にある黄金池が見えてきた






   

山頂に佇む お大師像と 一等三角点:中津山 1446.8m
山頂まで2時間くらいかな?と思っていたけれど
スタートから約3時間で到着・・・相変わらず読みが甘い。





   


   

中津山頂から下って中津神社へ行ってみる。
これは先日、グランパさんが行かれていたのを拝見して行ってみたいと思っていた
分岐標識を見て左手へと下って行く





   

分岐標識から少し下って中山頂から約10分で中津神社に到着
時刻は10:25 江崎隊は朝食は食べない派なので少しお腹が減ったので
ここで持ってきたフリーズドライのお汁粉で休憩させて貰った。






   


   

分岐まで引き返してザックを分岐にデポして西へのびる尾根を辿って盤ノ岩へ向かう
途中、尾根から南へと下っていくのだけれど急降下で滑り落ちそうだった。
盤ノ岩へ着くと両サイドには精悍な感じの狛狼かと思ったけれど狛犬かなぁ?






   

石仏の後ろ側の岩の模様がなんだかステキだった。








盤ノ岩からの展望は田ノ内登山口からの尾根と崩落個所が見えた。
とんがって見えるのは方角的にトギかな?
下を見下ろすと切り立った岩場なので高度感かすごかった。







盤ノ岩の天狗さまを撮るむらくもさん






   


   

引き返してベンチのある休憩所へ行くとツルリンドウの実がたわわに生っていて
以前はなかった標識が設置されていた。








時間は11:30 ちょっと早いけれど景色が良い場所なのでここでランチタイム。








腕山や烏帽子山方向の展望を眺めて、後半戦へと突入する。





   

中津山頂から尾根を引き返して田ノ内へ少し下って行くと・・・







楽しそうな話し声と共に聞いた事があるような「おーい!やっほ~♪」の呼び声がする。






   

なーんと!びっくり!讃岐乙女隊の方々がいらっしゃった!
ピオーネさん keitannさんは10月にサガリハゲにご一緒したばかり。
そして最近、山へ復帰されたreikoさんとはお久しぶりに再開できた。
少しお話して山頂へと向かわれる乙女隊と別れて








むらくもさんと江崎隊はマドへと向かう






   


   

尾根からしばらくはアセビやススキが茂って道が分かり難かったけれど
なんとか下って行くと歩きやすい尾根道になってきた。






   

中津山からひとしきり下って少し登り返した所にある
四等三角点:谷又 1105.73mに到着 
乙女隊と別れて約1時間 時刻は12:54

   

振り返ると中津山が聳えて見えていた。






   


   

緩やかにアップダウンを繰り返して







三角点からは約30分で旧マド 標高点・1051に到着






   

左の写真は田ノ内地区へと続く破線の道 はっきりとしていて歩きやすそうに見えたけれど
実はしばらく辿るとザレていて大変だったのだと
むらくもさんが教えてくれた。
あ、苦労して歩かれたのはアンジーパパさんなんだけどね。
右の写真はその時の様子・・・






   

旧マドからマドへ向かうのかと思っていたらマドの天狗に向かうんだって。








振り返ると中津山と中間くらいにあるピークが見えて
あれを辿って来たんだなぁとちょっと疲労感が出てきたわたし。






   


   

冬枯れの中を右へ左へと木を避けつつ進んでニセピークに何度かため息をつきつつマドの天狗に到着!
三等三角点:天狗 1245.71m やっと着いた! 旧マドから約30分






   


   

マドの天狗からマドへと向かう分岐が少し不安だったけれど
むらくもさんがバッチリ方向を決めてくれたので良かった。
さあ、あとは下りばかりと気が緩む

   

だけど急降下で気を緩めていたら転がりそう~落葉に隠れた丸太に気をつけないと足元が危ない
アシナガタケがあちこちに出ていた。これが出るともうキノコはおしまいになる。








下って下って天狗から40分でマドに到着








マドに鎮座するお地蔵様 会いたかった~!
昔の旅人もこの優しいお顔のお地蔵さまを見てホッと一息ついたのだと思う。






   


   

マドからは作業道を辿って北へ向かい途中で北西へと進路を変える






   


   

これがまた急斜面で滑り落ちそうなのにまったくスピードが落ちない
むらくもさん・・・本日のメンバーで最年長なのにどんどん下って行く
沢に行き当たると対岸へと破線が続いているはずなんだけど?



   


   

対岸を見ても落葉の急斜面で道があるように見えないので
しばらく歩きやすい植林帯をトラバースして山風呂集落の辺りで渡渉して対岸へ
まだ歩きやすい沢沿いを辿りつつ道を探すと上の方に小屋が見えた。
むらくもさんは以前この小屋の辺りを歩かれた事があるそう。





   


   

小屋まで這い上がると道があった。よかった。
少し上の方に四等三角点:山風呂があるんだけど探しに行く元気が残ってなかった。
小屋を過ぎて少し行くと作業道に出たのでそれを辿る。
むらくもさんが小屋を見つけてくれなかったら
今頃はまだ眼下に見えるあの沢をうろついていたかもしれない。




  

本日も無事に下山 お疲れさまでした!




距離 12.8km 沿面距離 13.5km 時間 9:08
累積標高差 + 1619m / - 1618m




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
このコース (佐々連)
2018-12-08 14:50:21
このコースを逆回りを考えていました。
藪の薄い時期に。
今は一月近く歩いてなく足が鈍っているので、鍛え直してからかな。
時間があれば、分校跡もみてみたいし。


お二人とも腰が良くなり、以前のように精力的に歩いていますね。
良かった~。
本人も家族も健康でなければ、山へは行けません。
健康に感謝!




すんばらしい (アンジーパパ)
2018-12-09 13:32:43
biscoさん、glicoさん、むらくもさんお疲れ様でした。
また新しい周回ルートが開かれましたね。
イメージをトレースする山歩きを読まれた方は
あの辺りを想像していつか歩きたいと思っていたはずです。

佐々連さんも同じコースを考えられていた。
流石!

今講習会中でおます。
小休止中。

biscoさん、ところでね、スタートから
中津山までざっと900mを超えるでしょ。
その上尾根が狭いところもありやっぱり岩場が出てきたのね。
2時間は早すぎるやろ。
私がお供する時は4時間見てね。
佐々連さんこんばんは。 (bisco)
2018-12-09 21:25:53
このコース狙われていましたかー!お先に失礼をいたしました 。
気になっていた「マドのお地蔵様」にやっとお会いすることが出来ました。
山風呂集落へは寄れませんでしたが立派な石垣を見上げる事はできました。

痛みが長く続いた時はもう山は無理かもしれない。と思いましたが、またこうして歩くことができて良かったです。

佐々連さんも早く復帰できますように~!
パパさんお疲れ様でございます。 (bisco)
2018-12-09 21:37:37
イメージをトレースする山歩きを読まれて実際に歩かれた方々(チ〇チマ隊)にあこがれていた江崎隊です。

ホント、テキトーな性格で・・・。
実際、歩いてみると自分で「どこが2時間?アホとちゃうん?」と思いました。
まだまだ修行中ですのであと何年か後にはしっかり時間が読めるようになると思っております。

ココだけの話しですが。
Mさんとgさんはわたしが写真を撮っている間にさっさと行ってしまって着いていくのに大変でした。
当のお二人はカメラを忘れたとか言ってました。

下川~大登岐~玉取の時を懐かしみつつ
パパさんがいらっしゃったら優しい言葉で励ましてくれるのになぁ~と思いつつ頑張りました。
次は絶対ジェントルなパパさん参加でお願い致します~♪

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