とても質素に暮らしています。
子供の頃は清貧に憧れていたのですが、だんだん大人になって現実がわかってくるとそうも言ってられないと仕事に勢を出していました。
70歳を過ぎて何の取り柄もない私は実に子供時代に憧れていた清貧を生きることになってしまいまいました笑
でもこれが実に楽しい。
まあ、親の介護が終わり子供への責任もなくなり本当に自由に生きることができるようになったというのもあるかな。
とっくの昔に離婚しているので本当に一人。
猫はいるけど。
そして養護施設で今も働いている。
障害者施設では毎日色々なことが起こり笑ったりびっくりしたりちょっとイライラしたりとまあそれなりに面白くて退屈しない。
重度身体障害者の方々はすべて全介助。
知的障害も重なっていて言葉も話せない。
若い人が多いので孫のような利用者さんたちがとてもかわいらしい。
そんな彼らと10年もつきあっているのだからほぼ家族のようになってるし。
知的障害もある彼らは万年幼児なのだ。
とても不思議。
本当に純粋無垢。
キラキラしたきれいなオーラのようなものを彼らに感じている。
そんな綺麗事なんて言ってられないよね、、、きっと、、とこの仕事に入る前は思っていた。
意地悪な人もいるし汚らしい人もいるだろう性的な問題も見えてくるだろう、、って。
でもそれが不思議なほどない。
それらの問題がすべて幼い幼児の問題にしか思えないというこちらの見解だからかな。
例えば性的な問題があったとしてもそれは幼児レベルの問題。
微笑ましいというくらいで終わる。
まあ、正直体は疲れるけど全く苦にはならない。
そして何よりもこの職場にしっかりと自分の居場所があるのが嬉しい。
素敵な女性の上司がいるのだけど年をとった私の役割をしっかりと見定めてくれて必要な人材とおだててくれるのでなおさら嬉しい。
体が続く限り働いてくださいね、、と言われて終の住み処ならぬ終の職場として本当にありがたい。
少しでも人の役に立てることの幸せを噛み締めている。
自分の最期の職場がここで本当によかった。