これ一つでいい。
この動き一つで、なんだって治せる。
何だって治せるくらいになるまで、
この一つの動きを磨いてマスターしろ。
今から28年も前に、初めて手ほどきを受けたとき、
そんなような教えを受けたけど、
残念ながら、わけがわからんかった。
その意気込みですね、何をそんなに張り切ってるのか、
気持ちがついていけない。

反発さえ感じたが、それだけに忘れることもなく、
その後28年も経つうちに、いろんなことがあって、

いろんなこと感じて考えを重ねるうちに、
気がついてみたら、「その一手」がそれなりに身についていた。
「あれって、こういうことやったんや」って、今でも思います。

じつは、この三つの動きだけでいいんだ。
そんなふうにも教わりました。
いちばんさいしょの手ほどきの段階でね、
忘れようって忘れられないインパクトで、
「ズバリこれだけ!」みたいな教えを受けた。
これが非常にラッキーだった。
言い訳めいた説明なんにもなくて、
「ホントのことしか言わんぞ」みたいな意気込みで。
初心者ばっかりの参加者の間には戸惑いしかなくて、
その戸惑いをものともせず、力強い指導が続いた。

時計を巻き戻して、あれを最初からやれといっても、

もうできないでしょう。
あのころの参加者、死んじゃったひともいるけど、

生きてるひとはやめず、各自それなりに続いてる。
教えは死なずに生きている。

すごいエネルギーだと思います。

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