ひとり親や貧困家庭の子、部活諦める恐れも
「中学の部活ってこんなにお金がかかるんですか? おかしくないですか?」
千葉県内に住む白田有香里さん(49)は8月中旬、Facebookにこんな投稿をした。
白田さんの次男(13)はこの4月に地元公立中に進学し、サッカー部に入部した。部費のほかユニフォームやそろいのジャージ、ソックスなど、計約6万円の費用がかかったという。
白田さんは児童相談所に勤務し、虐待などを受けた子どもたちのケアに携わっている。日々接する子どもたちの中には、生活保護や就学援助を受けている家庭に育ち、「制服すら、新調できずにリサイクル品を購入する子もいる」という。こうした家庭が、部活のために高額な費用を捻出できるとは考えづらい。
「生活保護費でジャージを買ってほしい、と親に言うことに後ろめたさを感じ、最初から部活に入るのを諦める子もいるのでは。