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関西医療大学大学院 教授である鈴木俊明研究室の紹介や鈴木が日頃考えている教育・臨床・研究への思いを熱く語ります。

日本理学療法士協会の役員選挙に落選して

2019-03-31 08:02:52 | 日記
日本理学療法士協会の役員選挙に落選して

先日の役員選挙の落選から少し時間が経過しました。落選した当初は、正直、落ち込んでいましたが、今は気持ちを切り替えて頑張っています。

今回の選挙では、新規で立候補した方の当選は少なく、多くの方々が落選しました。特に、学術的な立場で立候補した私のような候補者の多くが落選しました。

そこで、私が役員選挙に立候補した理由と、今後の課題について述べさせていただきます。
私は、日本基礎理学療法学会の常任運営幹事で学術大会調整委員会のメンバーでもあります。日本理学療法士協会は職能団体です。現在、職能団体から学術団体とした理学療法学会の法人化の動きがあります。

法人化に関しては、大賛成ですが、私が危惧しているのは学会のレベルです。基礎理学療法学会は基本的に研究者の集まりですので、学会として独立しやすいと思います。しかし、現在、理学療法学会でも「学会といっていいのか?」と心配する学会もあります。研修会のような内容を学術大会として運営している学会もあります。私は、協会の役員になり、理学療法学会のレベルを調査し、本当に法人化させてよいのか否かを厳しく点検していきたいと考えておりました。

今のままでは、理学療法学が本当に学問になるか疑問であります。私は早急に以下の点を改善しないといけないと思います。

学会を運営する運営幹事は、常に研究をしているか、もしくは研究指導をしているか?
その領域のなかで論文がきちんと出すことができているかを明確にするべきです。
研究していない方が、運営幹事になっても学術大会の発展はありません。
そのため、運営幹事の選挙では、「過去5年間程度の業績を公表させる」というようなことをしないといけないと思います。

学会の役員に他職種の優秀な役員を入れる必要があります。他職種の方を入れて刺激をもらいながら理学療法学を科学にすることが必要です。

最後に、現在、若手の理学療法士は本当に素晴らしい研究ができるようになりました。そのため、研究をしていないで、単に名前が知られているベテランの方は若手に道を譲る必要があります。そうしないと、理学療法学が本当の科学にはならないと思います。






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