※この物語はアルプスの少女ハイジの私が想像する続編を同人誌的に書いてみたもので、著作権が無いので個人で楽しむだけのものです。営利的な目的はありません。※

 

 

 

 

 

 

窓から見える森が流れるように後ろに飛んで行く。

 

アルプスの山の頂が白い三角を天に誇っている。

 

汽車はフランクフルトからアルプスに向けて走っていた。

 

その汽車の中で役場の人に付き添われてシャルロッテは窓の流れる景色を眺めていた。

 

シャルロッテは5歳。両親を1歳の時に失っていた。

 

今日はフランクフルトの孤児院が経営難から閉鎖になったので、アルプスのクララが開いた孤児院に移る所だ。

 

クララは24歳になっていた。

 

クララはアルプスで歩けるようになった。

 

クララは天に感謝して人生を愛に捧げようと決心した。

 

フランクフルトいちのお金持ちと言われるゼーゼマンさんの財力を借りてアルムのおじいさんの隣に大きな三角屋根のある孤児院を建てたのだ。大きな食堂もあり、ひとりひとりの個室もついている。

 

今孤児院には14人の親の居ない子供たちが住んでいる。

 

汽車はピーと汽笛をあげるとマイエンフェルトに到着した。