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最新情報 前立腺がんの診断と治療

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2020年08月22日
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カテゴリ:前立腺がん

◆◆ 男性ホルモン、性的活動と前立腺がん その4 ◆◆


性的活動と前立腺がん発症との関連については、いくつかの疫学的研究があります。

きちんと解析を行っているわけですから、ある程度は信頼できるとは思います。

しかし、結果・結論が、各研究で必ずしも一致しないこと、確実な有意な統計結果がでていないことを理解した上で、以下の話を参考程度に読んでいただきたい。


セックスパートナーの数と前立腺がんになりやすさ


生涯にたくさんのセックスパートナーを持っている人ほど、前立腺がんになりやすいという論文報告があります。

この論文の中での考察では、多くのセックスパートナーを持った人は、STD(性病)になる人が多く、性病と前立腺がん発症との関係があるのではないかと推測しています。

一方、2,338人の別の研究では、必ずしもセックスパートナーの数、性病との関連はないとの結果でした。

しゃ精回数と前立腺がんになりやすさ


ある研究では、20歳代に週に5回以上しゃ精した人は、5回未満の人に比べて明らかに前立腺がんになりにくいとの結果が出ています。


別の研究では、生涯にたくさんのセックスパートナーを持つ人は逆に前立腺がんになりにくいとの結果でした。
この研究では、20人以上のセックスパートナーを持っていた人は、一人のセックスパートナーだけの人と比べて、明らかに前立腺がんになりにくく、たとえ前立腺がんになっても悪性度が低いとのことです。
その理由としてしゃ精回数が多いことが予防になる? しゃ精回数が多いと、前立腺内の発がん物質の濃度が下がる?との推測考察でした。



 逆に前立腺がん患者さんでは、しゃ精回数が少ないとの研究もあります。


結婚年齢が早い人は、遅い人より前立腺がんの発症は少ないとの報告があります。
その報告では、前立腺がんの患者さんの初婚年齢は、明らかに前立腺がんがない人に比べて25歳以上で結婚した人が多いとの結果でした。


2004年の29,342人の前向き研究では、しゃ精回数が多い人は明らかに前立腺がんになる率は少ないという結果でした。

生涯で、平均月に21回以上しゃ精する人は33%、平均月に7-8回しゃ精する人は11%、それより少ない人と比べて前立腺がんになりにくいとの結果の報告が出ています。


別の研究では、ぼっ起障害(ED)の4,974人の患者さんにバイアグラなどの治療を行うと、行わない患者さんにくらべて明らかに前立腺がんになる人が少ないという結果がでています。

おそらくアンケート調査が中心での研究が多いので、科学的に結論が出ているわけではありませんし、はっきりいって、機序も定かではありません。

このように、性的活動と前立腺がん発症との関連に関しては、研究報告はなされていますが、明らかな因果関係は証明されていません。



 






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最終更新日  2021年07月23日 02時52分43秒
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