大相撲

横綱の対大関戦の成績13

貴乃花が横綱に昇進したとき、大関は武蔵丸・
3代目若乃花・貴ノ浪だった。3代目若乃花、
貴ノ浪とは同部屋のため、本割での対戦は
なかった。横綱貴乃花は平成7年から10年
までの4年間、もっぱら大関武蔵丸との戦い
だった。そうした影響と貴乃花が平成13年
七月場所から7場所連続全休したこともあり、
大関戦は58番に終わった。成績は41勝17敗
(優勝決定戦2勝3敗含む)であった。

<貴乃花>

大関武蔵丸戦は24番に及び、16勝8敗(優勝
決定戦2勝を含む)だった。6連勝が2度
ある。異色な点は同部屋の大関と3回の優勝
決定戦があることだ。大関若乃花に1敗、
大関貴ノ浪に2敗と同部屋優勝決定戦を苦手
としていた。大関出島に7勝1敗、大関雅山・
魁皇に4勝と負けなかった。大関武双山には
2勝3敗と負け越している。最後の皆勤場所
となった平成14年九月場所では新大関朝青龍
と対戦して勝っている。

横綱3代目若乃花は短命であった。横綱在位
11場所、皆勤5場所であった。対戦した大関
は3人だけであった。大関武蔵丸に1勝3敗、
大関千代大海・出島に1敗であった。トー
タル1勝4敗に終わっている。

<3代目若乃花>

武蔵丸は曙・貴乃花・3代目若乃花の同期
3人のあとから来た横綱であった。大関32
場所在位と大関時代が長かった。横綱在位
28場所、皆勤17場所だった。大関武双山・
出島・雅山とは同部屋のため対戦はなかった。
大関戦は15勝13敗と拮抗した数字になった。
最多対戦は大関千代大海で7勝6敗。大関
魁皇には4勝5敗と負け越している。横綱
貴乃花同様、新大関朝青龍と対戦して勝って
いる。

<武蔵丸>

横綱朝青龍は事件をおこし、引退せざるを
得なくなった。29歳のときであった。それ
でも横綱皆勤35場所であったこともあって、
横綱の対大関戦は100番を超えた。横綱大鵬・
柏戸・北の湖・千代の富士・曙に続く6人目
の快挙であった。朝青龍は一人横綱の時代が
長かっただけに、大関に差をつけていた時期
があった。大関戦12連勝、15連勝の記録が
ある。15連勝の詳細は以下である。

●千代大海
○白鵬
○魁皇
○栃東
○琴欧洲
○千代大海
○白鵬
○千代大海
○魁皇
○栃東
○琴欧洲
○栃東
○魁皇
○琴欧洲
○白鵬
○千代大海
●白鵬(優勝決定戦)

平成18年九月場所14日目、大関千代大海に
敗れた翌日、大関白鵬に勝ってから連勝は
スタートした。平成19年三月場所、大関白鵬
との優勝決定戦で敗れるまで続いた。

<朝青龍>

大関戦は86勝33敗(優勝決定戦1敗含む)
だった。比較的相性がよかったのは、大関
千代大海で25勝6敗だった。8連勝している。
次が大関魁皇で21勝8敗だった。こちらにも
8連勝している。大関白鵬に3勝3敗(優勝
決定戦1敗含む)と互角であり、大関日馬
富士に4勝3敗と肉薄された。横綱貴乃花が
苦戦した大関武双山には5勝と1度も負け
なかった。

(この項目続く)

早朝地震がありました。
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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