かつら | 新小岩は 楽しいミュージアム

新小岩は 楽しいミュージアム

東京都葛飾区新小岩
地域文化を楽しみながら〝まちの活性化〟に繋げるプレゼンテーションです。

6月6日は、二十四節気のひとつ「芒種(ぼうしゅ)」でした。この頃になると、爽やかな初夏の気候から梅雨入りの時期へ近づき、だんだんと蒸し暑さを感じるようになってきます。芒種という漢字の意味ですが「芒(のぎ)」は、稲や麦などイネ科の植物の穂先にある、細い毛のような部分だそうです。芒種とは「芒を持つ、稲や麦といった穀物の種蒔きに適した時期」という農作業の目安となる節気だそうです。(二十四節気とは、太陰暦を使用していた時代に、季節を現すための工夫として考え出されたものです。一年を二十四に等分し、その区切りと区切られた期間とにつけられた名前です。現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。)

蒸し暑さを感じるようになりましたが、葛飾区新小岩にある小松川境川親水公園での水の流れと樹木がつくる木陰は蒸し暑さを忘れさせてくれてとても気持ちが良い空間です。そんな樹木の中に「ハート」型の樹木の葉を見つけました。「カツラ」の葉のようです。『カツラ/桂/カツラ科カツラ属/落葉高木/花期3~5月/カツラの木は、「古事記」に登場する。山幸彦が海神の女と会う場所が湯津香木であった。湯津香木はカツラのことである。さらに「万葉集」にも登場する。「向つ峰の若楓の木 下枝取り 花待つい間に嘆きつるかも(作者不詳 巻七・1359)」(向こうの峰の若いカツラの木の下枝を手に取り、その花の咲くのが待ち遠しく思う。美しい少女を我が下に置いているのが成人になる間が待ち遠しいことをカツラの木によせて詠んだ)。〝カツラ〟の由来は2説。葉が香料になることから、〝香(か)出(づ)ら〟。それが、カツラに。京都の葵祭の時、頭髪(鬘)にフタバアオイのほかにカツラの小枝も挿した。方言にもカモカツラの言葉があり、もっと古い時代から呪的に鬘に関わる木だからカツラの名前に。(樹木の名前/高橋勝雄、長野伸江、茂木透、松見克弥著/山と渓谷社2018)』

昨日(7日) 気象庁は、東海、関東甲信、北陸、東北南部が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。東海は平年より1日早く(昨年より2日遅く)、関東甲信は平年より1日早く(昨年より1日遅く)、北陸は平年より5日早く(昨年より2日早く)、東北南部は平年より5日早く(昨年より3日早く)長雨の季節が始まりました。なお、九州北部、四国、中国、近畿はまだ梅雨入りの発表がされていません。東北南部が九州北部や中国地方より早く梅雨入りするのは、1997年以来、四国より早いのは1995年以来、近畿より早いのは1974年以来だそうです。関東甲信越地方の梅雨明けは「7月21日ごろ」で、スッキリしない雲の広がる日が多くなり、傘の出番も増えそうです。梅雨は、季節現象であり、梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があるようです。梅雨入りの発表は、速報値であって、確定値は梅雨の季節が過ぎてから、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討をおこない発表するそうです。

 

屋根のない博物館(Virtual Museum)で「人が歩けば、活性化する」〝地域文化を楽しんで次世代に遺す〟プレゼンテーションです。
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