前回 、前々回 と子供のプログラミング教育の話題に少しふれたが─、
『 二児の父親となったプログラマーが、たまには、いっぱしに
父親みたいな講釈を垂れてみる!?』
『 かつてピアノの師が私に語った、学生諸君への目からうろこの教え 』
一応、プログラミングを生業にしてきた人間として、
もう少し、この話題に上から目線で付け加えておくと…、
子供が小学生になり、やれ参観だの PTA だの、
習い事だの、お誕生日会だのといった「催し物」に関わり出すと、
自ずと保護者間での接触も増え「仕事」と「プライベート」に加え、
「地域」という三重生活を余儀なくされることになる。
そこは─、
これまで接して来た職場の人間関係とは、
まったく異なる力学が支配する世界だ。
そこで─、
もっぱら取り沙汰されるのは、子供への教育。
いわゆる「お勉強」に関することである。
私が暮らす地域では、大学関係者や、
ちょっと金回りの良い自営業者なども少なくなく、
やれピアノだ、バレエだ、絵画だ、英語だなどと、
お子さんの教育には、ご熱心な方々が数多くいらっしゃる。
そういう点では─、
ウチなどは夫婦共働きで平日、お稽古ごとに通わせる、
時間的、経済的ゆとりはなく、
恐らく─、
地域の中では「下流」の部類に、
存在する階層ではないかと思われるが…、
何やら─、
聞くところによると最近では、子供向けの、
プログラミング教室なるものも各地に出来始めており、
私の本業がソフトウェア開発だと知れると、
親しい保護者からは、
そういった教室に子供を通わせるに当たり、
何かとアドバイスや意見を求められるようになってしまった。
中には─、
いっそのこと町内の市民センターで子供たちを定期的に集めて、
講習会でも開かれては!?
などと、冗談とも本気ともつかぬ話題を、
振ってこられることもあり、
さすがに─、
そこまで出張るのはちょっと…、
と苦笑して、やり過ごすしかないのだが…、
何となく、ここでも感じられるのは、
文系出身の保護者の理系願望といったものである。
以前なら─、
例えば数学などは「 あんなもの机上の空論に過ぎず社会に出たら、
何の役にも立たない代物 」と言って批判する声も少なからず聞かれ、
コンピュータに至っては「 コンピュータが何でもやってくれるから、
人間が考えなくなるのだ 」などと大真面目に批判してくる人間も多数見られた。
いやはや─、
無知とは、かくも愚かなことよと苦笑せずには、
いられなかったが…、
実際─、
周囲の保護者たちが、過去、
どのような、お考えだったかは分からないが、
いざ親となれば、出来れば我が子には理系を…、
などと、つい考えてしまうのは親心と言うものか(!?)
それに─、
私はまだ実際に、そういったプログラミング教室なるものに、
見学に行ったことはないのだが、どんなカリキュラムかと思いきや…、
聞くところによると─、
低学年の間はまだ PC やタブレット等は使用せず、
ブロックなどの「教材」を用いた「実習」が主になるとのことで、
( まぁ、低学年ならやむを得まい… )
どこぞの大学教授だかの名前を「監修」の名のもとに「名義」だけ借り受け、
たかがブロック遊びのためだけに、毎月お月謝を支払い、
( 1講座:50分、月4回、月額:¥12,500 + [教材費] )
それで─、
「 図形などの数学的概念 」や「 将来プログラミングに必要な、
アルゴリズム的思考 」なるものが、
本気で身につくと考えているのだとしたら、
おめでたいにもほどがある!?
などと訝しく思ってしまうのは、専門家を自称する、
中堅プログラマーのいちゃもんだろうか…?
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