前回─、
チェスクラブを始めたという記事を書かせてもらったが、
(『 最近、趣味が高じてチェスクラブを始めました!』)
そんなわけで─、
今回も、ちょっとチェスの話題から。
チェスは、巷ではよく「 思考ゲーム 」「 頭脳ゲーム 」
などと呼ばれ ( 将棋や囲碁、オセロ、連珠なども同様 )、
なにやら─、
ただのゲーム ( 遊び ) というだけに留まらず、
「 知的な遊戯 」としての地位を確立して来たように思う。
かつて─、
ゲーテは「 チェスは知性の試金石 」と、
述べたそうだが、
アルメニアではチェスを小学校の義務教育にも取り入れ、
子供たちの思考能力や反射神経、
さらには─、
リーダーシップ能力やソーシャルスキルの向上につながった、
との研究成果を発表している。
情報科学の分野においても、
コンピュータにチェスをプレイさせる試みは、
情報科学の黎明期から多くの研究者により、
盛んに取り組まれて来ており、
まるで─、
チェスを巧みにプレイするコンピュータを開発することが、
機械を知性に近づけるための道しるべだとでも言わんばかりだ…。
その一方で─、
やはり反対意見も少なからず見られる。
エドガー・アラン・ポーは、
その代表作『 モルグ街の殺人事件 』の中で、
次のように述べている。
最高級の知力を持つ人々は
チェスをつまらないものとけなして、
ちょっと不思議なほど
ホイストに凝ったものだ。
たしかに、この種のものでは
ホイストほど分析能力を働かせるものは
ほかにない。
キリスト教国中で一番の
チェスの名人だといっても、
つまりはただチェスの名人だというにすぎない。
ところがホイストの上手ということになると、
心と心とがたたかうすべての、
もっと重大な事業にも成功できる
ということを意味する。
米ミネソタ大学が行った研究では、
チェスをプレイ中の人間の脳をスキャンすると、
脳の知能をつかさどる領域は活動してはおらず、
チェスには熟練は必要だが、
知能は、あまり必要ないのではないか?
との見解を示している。
私は脳生理学は専門ではないので、
上記の研究内容については評価はできないが、
ソフトウェア開発に長年、
携わって来た経験から言うならば、
「 チェスは思考ゲームである。」
という主張には、
私は一定の「?」( はてなマーク ) をもって、
捉えて来たのは事実だ。
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( 次回へつづく... )
『 最近の人間は考えることをしない!?』