あなたを守る智慧となる。
過去のつらいできごと。
思い出してしまうたび、心が痛む。
でも、
その過去の傷は、
なぜなら【過去】は、
今の自分が
今の自分が、何に焦点を当てて
ものごとを見るか、によって、
今目の前にある現実も、
過去さえも、変わっていくのです。
今までは見落としていたできごとが、
実は数えきれないほど、無数におきていて、
その中から、
自分で選び取って、作り出したのが、
今、思っている【自分の過去】です。
自分の過去は不幸だった、と思う人は、
不幸だった過去を。
自分は幸せだった、と思う人は、
幸せだった過去を。
自分の思い通りに、
イメージに合わせて、作り上げて持っています。
本当は誰にでも、
幸せだった思い出も
不幸だった思い出も、どちらもあるのです。
けれど。
では、なぜ、何のために、
自分がつらくなる過去を、
過去の傷として
あえて忘れずにいる、
というのでしょうか？
過去のつらかった出来事や、
過去の傷が、
何らかの形で、
今のあなたを守ってくれるから、なんです。
あなたを守ってくれるものとして、
今のあなたが、
つらかった過去を
必要としているから、
忘れられないものとなっているのです。
自分では、つらかった、と思っているはずの
過去の傷が、
本当のところでは、
あなたの役に立っている。
それは、たとえば、
今のあなたが、何かに挑戦しなくてもすむための
言い訳に使えるためなのかも、しれません。
たとえば、
他の誰かと比べられなくてもすむように、
【弱い自分】【かわいそうな自分】を演じるために
好都合なのかも、
しれません。
つらかった過去は、
今のあなたを守る必要がなくなった時、
あなたを傷つけるものとしてではなく、
あなたを守るものとしてでもなく、
あなたの【一部】となっていきます。
過去から、解き放たれ、
自由になる時です。
それは、
今のあなたが、
今のあなたのそのままで、
一歩ずつ進みだそうと決心した瞬間に
起きるのです。
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