ロバート・ブラムの油彩画が伝える明治日本(再掲) | アダルトマダム、かく語りき。

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文化系アダルト女子の雑食的エッセイ
     

 

 

あざやかに蘇る

当時の色、風俗、色彩!

 

油彩画の中に閉じ込められた

人々の息吹。

 

音、声、匂いまでも

感じられそうな気がしてくる。

 

 

 

 

 


Robert Frederick Blum 

ロバート・フレデリック・ブラムが見た明治の日本。

 

 

 

フィラデルフィアの万国博で

日本の展示を見て以来

この極東の国の風俗に魅せられたアメリカ人画家がいた。

 

念願かなって来日を果たした彼は

2年3か月の間、明治日本の市井の光景を描きまくる・・・・

 

 

 

 

「東京の花市場」 

1892年  プライベートコレクション 

 

 

東京の花市場。

道行く人々のかわす会話、時に怒声、菊の香、木製の車輪のきしむ音

ゆきかう下駄の音、行商人のくゆらすキセルの煙・・・

にぎやかな市場のさまざまな情景が、この1枚に籠められている。

 

 

 

 

 

 

「飴屋」 

1893年 メトロポリタン美術館所蔵 

 

 

こちらは伊香保温泉でのヒトコマのようです。

季節は花市場の絵よりも少し進んでいるのでしょうか。

 

いきいきと描かれた少女たちの実在感に、

その後の彼女たちの人生をふと想像してみたりもします。

 

 

 

 

「絹物商」 

1892年 

 

 

 

外は雨模様のようにも見えます。

とすれば梅雨時でしょうか。

 

あるいは外を歩いている男の

頭にかぶった傘が

日よけのためだとしたら

初夏の陽射しの頃でしょうか。

 

いずれにしても

本格的な夏を迎える前の情景のように思えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

室内と外の境目の光のトーンの描写が

なかなか心地いい!

 

 

水彩の上にパステルで描いてますね。

早描きなのに的確な描写力です。

 

 

 

 

いずれも写真を素材に描いていると思われますが

当時のセピアに退色した不鮮明な写真や不自然な着色写真(それはそれで趣がありますが)よりも

はるかにリアリティを持って、ある瞬間の光景を閉じ込めていることに驚嘆します。

 

 

 

 

Robert Frederick Blum 

日本に恋した画家 

 

1876年にフィラデルフィアで開催された万博で見た日本の展示がきっかけで日本への渡航を思い描くようになったブラム。念願かなって1890年に上野で開催された「第三回・国内勧業博覧会」に招待され訪日。2年3か月の滞在中に多くの光景を描いている。

 

 

 

 

1875年のブラム。

すでに日本に対して興味を持っていた彼だったが

この翌年、万国博覧会で本格的に「日本」と出会い

決定的な恋におちたのだった・・・

 

 

◆◆◆

 

以下、芸術新聞社のサイトより

ブラムのプロフィールを転載。

 

1857年7月9日、アメリカ合衆国オハイオ州シンシナティでドイツ人移民の両親のもとに生まれる。

 

1876年、19歳の時、アメリカ独立100周年を記念した フィラデルフィア万国博覧会での日本の展示がきっかけで、日本に関心を持つようになる。
 

リトグラフ店で働いたほか、シンシナティ美術学校、ペンシルバニア美術学校で学ぶも、実質的に独学で才能を発揮し始める。


1879年にニューヨーク市に移住後、出版社チャールズ・スクリブナーズ・サンズの仕事をしながらヨーロッパ各国を訪れる。
 

1890年、33歳の時、エドウィン・アーノルドの雑誌記事の挿絵のため初来日、

その後1892年までの2年3か月を日本で過ごし、
明治時代初期の市井の風景を水彩画、油絵、パステル画で描いた。


同記事は1891年にブラムの挿絵とともに

『Japonica』の書名で一冊の本として出版された。


帰国後、「飴屋」、「花売り」をパリ万博、シカゴ万博に出品し、

「花売り」はシカゴ万博で金賞を受賞する。


1903年、ニューヨークにて、肺炎により死去。享年45歳。
 

・・・・・・・・・・・・・・・

引用元 http://www.gei-shin.co.jp/books/ISBN978-4-87586-454-7.html

 

 

 

 

 


 

東京の花市場の情景を描いた

ブラムの油彩画。

この1枚の絵に魅せられて以来、

彼の作品について記事を書こうと

思っていた。

 

 

 

花売りの籠にあるたくさんの菊の束。

季節は秋。

ちょうど今頃からの光景ですね!

 

 

 

 

 

我が家の菊

 

 

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photo by Aran-Mira
©Aran-Mira/Keiko Kamma
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MAY YOUR DAYS 

BE BRIGHT!

 

 

あらんみらより

~愛をこめて~

 

 

+today's landscape photo

~東京の里山~

 

 

東京都町田市 小山田あたり

Oct.11 2018

 

 

 

 

MEMO

昨日、私がキュレーションした展覧会が

無事終了。

本日は次の展示の搬入。休み返上!

 

 

昨日は母の銀髪が羨ましくて買い求めた

シルバーのウイッグだったけど

本日は作業着に自毛のショートカット。

しかしそれを見て、髪の毛、切ったの?と言われたのには

驚いた・・・

 

 

 

 

 


As-salamu alaykum 
السلام عليكم 
Shalomשָׁלוֹם

 

Aran-Mira 

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