イシス編集学校に入って4年ほど経ちました。
校長の松岡正剛さんはもともと編集者なので
編集の概念を使って物事を見たり、考えたり、説明したり、語ったりします。
「編集」というと出版関係や映画などの編集作業を思い浮かべがちですが、
イシス編集学校ではもっと広い意味で使っています。
まず、私たちの知覚の対象の全てを「情報」として捉えています。
情報には木や花、動物の名前などの自然界の情報のように
見えるものもあれば
文字や数字などに置き換えられているものもありますね。
例えば人間の仕草、これも立派な情報です。
話している相手の表情や仕草は、暗示性のある情報で
それによって会話の内容が変化したりします。
演劇や映画、漫画はその情報を仕組んで作られていますね。
私たちは、こういったたくさんの情報と情報を繋ぎ合わせたり、カットしたり
何がしかの処理をしながら生活しているといえます。
そして、その営みの全てを「編集」と呼んでいます。
私たちのアタマの中で起きている「編集」ってどんな風になっているのか、
すでにあるモノの中から「未知」を取り出したり、
情報と情報のアイダに新たな関係線を引いて繋げる「方法」には
どんなものがあるのか、「型」とはなにか、それを学ぶのが
イシス編集学校というわけです。
上記の写真は世田谷区にある「本楼」と呼ばれる本部で
2万冊の本に囲まれた本の楼閣です。
時々「エディットツアー」というリアルな編集ワークショップや
アートなイベントが開催されていますが、
編集学校自体はe-learning、ネット上の学校なので
地方や海外からの受講も可能です^ ^