山之介です。

 

 9月15日(日)、5:15 部屋から外を眺めると雲1つなくお月さまが残っています。

 

 朝ご飯でいきなりトラブル。

 

 添乗員さんが前日に朝食を頼んだ時は『朝4時に弁当を渡す』と山荘の方に言われたらしいのです。

 

 それで朝4時に受け取りに行くとなんと一転して『2回転目の5時からの朝食になります。』と言われたそうです。

 

 2日目の行動時間が長いので早立ちを予定していたのですが、いきなりつまづいてしまいました。

 

 超満員状態だったので山荘の方も間違えてしまったのでしょうね。

 

 まあ、でも、お弁当より御膳の方が良いですからね。

 

 朝食のおかずは何とか全部食べる事が出来そう。

 

 5:40 出発です。今日も天気は良さそうですね。

 

 ありがとう「冷池山荘」。

 

 歩く場所さえないほどに張られたテン場。昨日はテントを張る場所がなくて泣く泣く「種池山荘」まで引き返した人も居たそうです。

 

 きれいな双耳峰の「鹿島槍ヶ岳」。

 

 朝日に照らされて気持ちよく歩けました。

 

 おはよう「チングルマ」ちゃん。

 

 「アオノツガザクラ」

 

 「オヤマノリンドウ」

 

 「ヤマハハコ」さんもおはよう。

 

 後方には雲海の上にひょっこり「富士山」。

 

 「立山」

 

 「剱岳」

 

 この時間ならもう山頂に誰かいるだろうと「剱岳」をズームしてみると・・・やはり早い方が居ましたね。

 

 「槍・穂高連峰」 皆さんおはよう!

 

 「鹿島槍ヶ岳」までは小屋から約2時間。

 

 この裏側に山頂が隠れています。

 

 よっこら、よっこら登ります。他の宿泊者はほぼ出発済。

 

 右端の赤っぽいのが「赤牛岳」、左奥が「水晶岳」の「読売新道」です。

 

 「八ヶ岳」方面。

 

 「富士山」を中心に「八ヶ岳」と「南アルプス」も雲海の上に出て来ました。

 

 「鹿島槍ヶ岳」と言えば雲海が名物ですからね。

 

 はい、やはり奥に隠れていました、山頂が。

 

 6:45 ちょっと寄り道して「布引山(2,683m)」で小休止です。

 

 左から「槍ヶ岳」、「前穂」、「奥穂」、「大天井岳」、「常念岳」。

 

 青い空に白い雲が良く似合っています。湿度も少なく39%。

 

 「布引山」までのログ。

 

 いよいよ「鹿島槍ヶ岳」山頂に向かいます。

 

 早い方はご来光を拝んでもう降りて来ています。

 

 朝一とは言えこの登りはちゅらい。

 

 その代わり振り返ればすっごい絶景。

 

 前方は奥に「白馬岳」、その手前が「五竜岳」とそれに続く岩峰の数々。あれらを乗り越えて行くのかぁ。

 

 そして7:45 「鹿島槍ヶ岳 南峰(2,899m)」に到着。

 

 「鹿島槍ヶ岳」までのログ。

 

 山頂からの絶景は「槍・穂高連峰」、

 

 奥の山並みがいつか歩きたい「読売新道」。

 

 「長野県 大町」側には広がる雲海。

 

 その奥に「八ヶ岳」、「富士山」、「北岳」を始めとする「南アルプス」が一望です。

 

 前方右には「鹿島槍ヶ岳 北峰」と

 

 その先には「キレット」を始めとする鋭い岩峰の数々。一番奥に「白馬岳」。

 

 5分ほど絶景写真を撮りまくって、ヘルメットを装着。

 

 この先の下りが1番落石が多いんだそうです。

 

 まずは「北峰」との分岐まで下ります。

 

 このあたりですら結構な恐怖感。

 

 落っこちたら果てしなく谷底まで転がっていきそうです。

 

 まだ降ります。

 

 どんどん下ります。

 

 あ~、2年前こんな所をテント泊装備で下らなくて良かったよ。

 

 ストックは完全にしまって3点支持鉄則です。

 

 あそこから一気に降りて来ました。

 

 『あ~【キレット小屋】が見える~。』 自分には分かりませんでしたわ。

 

 どうやらあの下あたりが最下点みたいでねす。良く落石を起こさずに降りて来られました。

 

 はい、ここが分岐点。

 

 この方が今回のガイドさん。

 

 何回か一緒に歩いている方で1番信頼しています。

 

 この方はメンバーの顔を見れば各人のレベルを覚えていてそれに合わせたテンポで歩いてくれます。

 

 30分毎には小休止、1時間目には大休憩を取ってくれるのでペースも乱れません。

 

 何よりずっとしゃっべっていろいろな話を聞かせてくれるので飽きさせません。

 

 参加者の集中力を保ってくれるんです。

 

 普通のガイドってある所に来たら説明をしてあとは黙々と歩く方が多いですよね。

 

 ザックをデポして「北峰」を目指します。

 

 ガイドさん曰く『北峰は一応今回のコースに設定されているんだよね?』

 

 添乗員さん曰く『たぶん』。

 

 もうここまで来たら登るしかないでしょ。皆さんテンション高まってんだから。

 

 山頂までは5分もかからず8:38 「鹿島槍ヶ岳 北峰(2,842m)」に到着。

 

 ここは今回初めて立ちました。(結構ここまで登って来る方も多かったです。)

 

 キレット方面。赤丸の中に

 

 「キレット小屋」が見えます。よくもまあ、あんな所に小屋を建てたもんですよね。

 

 「鹿島槍ヶ岳 南峰」と「剱岳」。

 

 やはり苦労して登った山は思い入れが違いますね。

 

 キレット方面は今は晴れていますが、結構ガスに包まれる事が多いんですよ。

 

 絶景を眺めながら下るのが良いのか?それともガスって高度感が無い方が良いのか?考え方はいろいろ。

 

 分岐まで戻っていよいよこれから核心部に突入です。

 

 う~ん、さっきの下りより怖い。鎖が無い分「剱岳」より怖いかも?

 

 ここからだとどこが最下点なのか全然見えません。果てしなぁ。

 

 慌てず掴める岩は掴んで、

 

 間隔を保って下ります。

 

 左が「北峰」で右が「南峰」、良く下りて来たもんだねぇ。

 

 急にふわ~って感じで「大町」側からガスが湧いて来ました。

 

 ところどころに鎖場。

 

 そしてついに核心部のキレット。

 

 道幅より太い方はご用心。

 

 道幅は80cmくらいでしょうか?ここが「八峰キレット」。

 

 梯子登って行きます。先が見えないから何が待っているのか超怖い。

 

 振り向くと切れてる、キレッとる、キレットってか。

 

 梯子の先は鎖場でした。

 

 ガスで右下が見えないから安心?たぶん切れ落ちていますよね。

 

 渋滞しているのはその先が難所な証拠。

 

 はい、道幅30cmです。

 

 足場の角材大丈夫なんですか?いつからここに居らっしゃるのですか?腐ってないんでしょうか?

 

 大きな岩を回り込むと、やっと見えて来ました「キレット小屋」。

 

 しかし、更に下る。長い梯子を下る。

 

 あと少し。

 

 10:22 「キレット小屋」に到着です。

 

 「キレット小屋」までのログ。

 

 「八峰キレット」って難所って聞きますが、1番怖かったし滑りやすそうだったのが「鹿島槍ヶ岳」からの下り。

 

 砂と小石のガレ場で滑りそうでした。

 

 キレット近くまで降りてしまえば道は狭くとも、逆に足元は岩でしっかりしていてマシです。

 

 ただし、雨の日はどうか知りませんけど。

 

 取りあえずここで1つ目の難所が終わったので、軽くハイタッチして昼食タイムとなりました。

 

 

 

 山之介

 

 

 

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