山之介です。
11月10日(日)、「瑞泉寺」のある「井波町」を散策して来ました。
30kmもの「道宗道」を歩き通してたどり着いた時に気になる場所がいくつもあったのですが、あの時はバスの時間まで40分ほどしか無く通り過ぎただけになっていました。
「綽如上人」が開らかれた「瑞泉寺」を始め、「木彫りの里 井波」と言われる「小京都」の趣きのある歴史を改めて訪ねてみる事にしました。
2日前に「立冬」を迎えたわけですが、前日の「大笠山」登山をした日に続きこの日も良いお天気です。
「井波町」に向かう途中、「砺波アルプス」が広がっています。左の高い山が「八乙女山」、その右が「赤祖父山」あたりでしょう。
稜線に沿って右に行くと特徴ある台形の「袴腰山」。その左が「道宗道」のスタート地点の「小倉山」あたりでしょうね。
駐車場に車を止めてまずは観光案内所でパンフレットの収集。
ここが表参道の「八日町通り」です。
朝10時過ぎの表参道はまだ観光客も少なく静かに、そしてひっそり。
造り酒屋さんの軒先には魔除け、火事よけが吊るされています。
そのすぐ上に木彫りのネコちゃんが隠れていました。
ここの玄関先にも
木彫りのネコが座っていました。
「日本一の木彫りの里 井波」と言われるほど門前町には木彫りの工房がたくさんあります。
しかもそのほとんどが無料で見学も出来ます。
立派な欄間が彫られています。これ1つでん十万、ん百万と言う金額です。
お向いの工房にも入ってみました。
「天神様(菅原道真)」を奉る風習が強い「富山県」らしく、どの工房でもかならず彫ってあります。
こちらの工房の窓からはネコちゃんが外を覗いていました。
「井波別院 瑞泉寺」です。
「一向一揆」の拠点となった「瑞泉寺」は「佐々成正」の焼き討ちにあって焼失しましたが、「明治18年(1885年)」に再建されました。
大工や彫刻師は「木彫りの郷 井波」の棟梁や職人が中心となって完成しました。
本堂とその左に太子堂があります。一番左端には宝物殿もあります。
パンフレットの1枚を見ると、表参道にはあちこちに木彫りのネコが隠れていたりするようです。
どうりでこの前から木彫りのネコを見かけたわけです。
山門を出てすぐの所にもこのように顔を出していました。26匹いるそうなので探しながら散策するのも楽しいですね。
表参道に出てすぐ右に曲がります。
別のパンフレットに沿って左の気になっていた場所に進みます。
ここは「道宗道」から降りて来た方です。この石畳の先には
「井波八幡宮」があります。
鳥居のすぐ前の左にはかなり大きな家があって「綿貫」と書かれていました。
「これはもしかして?」
家に帰ってから調べると元衆議院議員で前「ト〇ミ運輸」オーナーの「綿貫民輔」氏の自宅で「三の丸」跡地に建てられています。
あの方は国会議員の前は神職に就いていらしたんですね。
巨大なご神木。
「井波八幡宮」はこの辺りにあった「井波城」の「本丸」跡地に建てられています。
境内には「綿貫翁(綿貫民輔氏の祖父)」の像がありました。
東側の門から出ると細い路地になりここでちょうど中間あたりに
「臼浪水(きゅうろうすい)」と言う場所があります。
「綽如上人」が「京都」に向かう途中乗っていた馬の足かきによって湧き出たと言われる「霊泉」です。
「綽如上人」が『ここに霊水あり、故に【瑞泉寺】と称す』と言われ、最初の「瑞泉寺」が建てられました。
井の中を除くと赤丸のところに「サンショウウオ」らしきものが泳いでいました。
奥にはお堂もあり
1番奥に「ミズバショウ」の池があります。。
「臼浪水」を出て先ほどの路地を東に進むと公園が見えて来ます。
その公園の手前の右にあるのが「なでぼとけ寺」と言われる「金城寺」です。
ここの「御朱印は『富山県』で人気1番」とのぼりが立っていました。
本堂には「八乙女山」と。この近くの山を歩くのが好きな者にとっては何だかちょっぴりうれしいですね。
本堂脇には「弘法大師」さまの像もありました。
先ほどの公園に戻るとすぐに目につくのが「ヤマトタケルノミコト」の像。
ここは「井波城」の「二の丸」跡地で今は公園になっています。
戦国時代の「井波城」はこのように周囲を土塁で覆った城郭でした。
公園の奥には鳥居があり
その奥には「招魂社」の社殿があります。
順序が逆さになりましたが、公園の正面入り口の鳥居から出ると
すぐ前には樹齢500年とも言われている「松島大杉」があります。
幹周り7.6m、樹高40.4mで幹が1本立ちとなる杉の中では「富山県」で10本指に入る大きさです。
この先は「大門川川原公園」へと続きます。トレランの時はここからゴールの「瑞泉寺」へと駆けて行ったわけです。
「八日町通り」に戻って史跡めぐりを続けます。
おっと、行き過ぎてしまいましたが、ちょうど開いた場所から「八乙女山」が見えました。
「八日町通り」を下って行き、ここで「芭蕉塚のこみち」へ入ります。
60mほど歩いた先にあったのは「黒髪庵」。
「芭蕉」の門弟であった「瑞泉寺」第11代の「浪化上人」が、「芭蕉」の墓から小石3個を持ち帰り、「浄蓮寺」の境内に塚を建てました。
その後遺髪も納められたと言われています。
12時近くになったので「八日町通り」の「手打ちそば 松屋」さんで
天ぷらそば(800円)を頂きました。
そのお蕎麦屋さんから出ると正面のお店の軒上に”のんべぇ”の木彫りのネコちゃん。
すぐ近くにも木彫りネコが見つかりました。(『越後屋』って屋号のお店が本当にあるとはビックリ。)
26匹居るネコのうち見つけられたのはほんの数匹でした。
今日も「ギャラリー 瑞庵」さんに入りました。
お店のママさんが「あらっ、今日はどうなさったんですか?」と憶えていて下さったようで、
「『道宗道』を完歩した時に気になっていた史跡巡りに来ました。」
と、注文したのは今回も「ケーキセット(750円)」。
本日は「パンプキンケーキ」でした。
お店は「ギャラリー」と謳っているからか常連さん以外は少なく、静かにコーヒーを楽しむにはちょうど良い落ち着いたお店で、すっかり気に入ってしまいました。
この時はちょうど先客が帰られたあとで、次のお客さんが来るまで40分ほどママさんからいろいろお話を聞かせて頂きました。
今後は「八乙女山」を登った時に寄るのも良いかな?
「道宗道」を歩き数日たった今日、ゆっくりと「井波」の町を散策し、「道宗」様の生きた時代に思いを馳せてみました。
皆さんも「富山県」にいらっしゃった時にはぜひ「木彫りの郷 井波」にお立ち寄りになってはいかがでしょうか。
山之介
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帰ってから
「あっ!『庄川ゆずまつり』に寄るのをすっかり忘れてた。」
「井波町」から「庄川町」までは車で10分そこそこです。
年に1度の「ゆずまつり」で名産のゆずを買う。
忘れてた~。