今日は、仕事中に、たいやきの餡を盛りつける、「あんさし」という鉄の道具の取っ手が、いきなり、ポロリと取れてしまいました。
あんさしの取っ手は、しっかりと溶接されており、人力で折ろうとしてもビクともしない造りになっているだけに、たいした力も入れずに餡を盛ろうとしたさいに、まるで魔法のように、ポロリと落ちたものですから、私は、鳩が豆鉄砲を食ったように、キョトンとしてしまいました。
これは、結局、10年ほどにわたって、小さな力をかけ続けたこと、すなわち、小さな負荷の、「継続」によって、折れるはずのないものが折れるという〝 奇跡 ″ を起こしたのです。
道路のアスファルトや、タイルなどを、非力な雑草がつき破って、勇敢に生えているのを、よく目にしますが、あの現象なども、科学的にも、常識的にもありえないことです。まさに〝 奇跡 ″ としか言いようがありません。
したがいまして、尽きるところ〝 奇跡 ″ とは、偶然に〝 転がりこむ ″ ようなものではなく、ひたすらに、一心一途に、一点集中させて、小さな力をかけ続けるという、「継続という偉大なる力」が〝 奇跡 ″ を起こすのだと思います。
ゆえに、奇跡とは〝 起こせるもの ″ であり、奇跡とは、ひたむきな、「継続の力」が起こすものであるということを、知っていただきたいと思います。