● 遊休知美。 | たいやき社長、書く。

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毎週、水曜日にご来店され、20分ほど話していく、50代の女性のお客様がいるのですが、お母様が着物の先生というわりには、見た目にも、話し方にも、〝 それらしいもの ″ が出ておらず、ニコニコと受け流していました。

今日は、予報よりもだいぶ早く、雨が降ってきました。件のお客様は、徒歩で、近くのスーパーに1週間分の食材を買いにきた帰りに、当店に立ち寄ってくださるのですが、「天気予報ウソじゃん、いきなり雨降ってきたから、傘買ったよお」と入ってきました。

見たところ、500円の傘です。しかし、その傘が、これまでの、どのお客様よりも美しくたたまれており、素直に、「うわ、カッコいい」と感じました。500円の傘を、それこそ、1万円の傘のように、大切に、丁寧に、美しくあつかう姿に、「さすが、着付けの先生の娘だ」と、感服しました。

自分を高め、ハイレベルな人間を目指すならば、「うわ、あれカッコいいな」と感じる体験を、たくさんする必要があります。そのためには、常に、日常の中から、「カッコいい」を見出す、観察眼を、美意識を持たねばなりません。

衣食足りて礼節を知る」といいますが、一流の人間を目指すならば、「衣食住」に加えて、生活の中に、人生の中に、「文化」がなくてはなりません。それが、「遊・休・知・美」です。生きるために、最低限必要なものに加えて、「自己の進化・発展と、精神的な充足感・幸福感が得られる」もの、それが文化です。

たとえば、ちょっとコンビニに寄るだけでも、傘1本を、いちいち、芸術的に美しくたたんで入店する。ほとんどの人が、いちいちしないからこそ、自分は、いちいちやる。これが、「遊休知美」の世界です。

ぜひ、これからは、「衣食住 遊休知美」として、覚えていただき、生活の中に、人生の中に、遊びごころや、癒し、知的生活、美しさという、「文化」を取り入れ、無味乾燥ではない、「潤いのあるもの」にしていただきたいと思います。


 
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