【ギリシャ旅行⑧】機内 | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

飛行機に乗り、いよいよヨーテボリを発つ。
機内ではボーとサムは窓側の2席、通路を挟んで私とアンが座っていた。

この日の天気は雨だった。
これは揺れそうだなぁ、
ボーちゃん大丈夫かなぁ。
という私の不安は的中。
上昇していく途中で、上下に左右にと揺れる揺れる。
ボーちゃんを確認。
失神寸前。

前回も言った通り、ボーは飛行機が大の苦手だ。
彼いわく、離着陸時がとにかく怖いらしい。
平行飛行になると徐々に落ち着いてくるらしいけれど、
飛行機に乗る前は、酔い止め薬を飲まないと平常心ではいられないようだ。
毎回のように出口を確認するし、
座席に置いてある緊急用のシートも一通り読む。去年、日本に来た際には、途中で飛行機が激しく揺れたようで、
しかも到着日の日本はこれまた春の嵐で、着陸時もかなり揺れたようだった。
よほど怖かったのであろう。
なので日本からヨーテボリに戻る機内で、CAさんに、
「途中で乱気流が起こる可能性はありますか?」
と聞いたほどだった。

私は飛行機自体はそこまで苦手ではないけれど、
やはり出発するときは緊張するし、
機体が揺れるのもドキドキもする。
私でそうなのだから、この時のボーも本当に怖かったに違いない。
目を閉じて必死に無になろうとしているボーの手を握り、
「大丈夫だよ〜。」
と言い続けたのだった。

ちなみに、離陸時のサムはというと、
寝ていた。
四時起きだったものね…にやり
アンも常におしゃぶりを吸わせていたのだが、全く泣く事もなく、
機内での心配事の一つである耳抜きは、離陸はとりあえずクリア!
ホッと一安心。

ギリシャのクレタ島までは約4時間のフライト。
離陸してしばらくはボーはぐったりとしていたので、
サムも寝ていたし、とりあえず休ませることにした。
その間私はアンのお世話に徹する。

一時間後、サムが起きた。
さぁ、我が家のちびっ子ギャングが起きた今、ここからが大変である。
とにかくジッと座ってほしいので、
家から持ってきたあらゆるオモチャを与えたものの、
イヤイヤ期のサム、これを速攻で拒否ゲッソリ
で、最終アイテムのはずだったiPadが、ものの5分で登場することに…。
ダウンロードした子供番組をしばらく見るも、これもすぐに飽きる。
家でも常にテレビ見せてるからね、そんなに食いつきもしないのよね滝汗

で、iPadを手に取るサム。
隣では、
まだ寝てるボー。

「ボーちゃん、サムがiPad触ってるから、落とさないようにちゃんと見ててあげて。」
と言うと、
パッと起きたボーは、
「サム〜、このテーブルの上に置いておこうね。」
とiPadを置き、そして再び、
寝始めた。

上のやり取りを2回ほど繰り返すも、
ボーはiPadをテーブルに置くと再び寝てしまうので、
こりゃダメだ…ドクロ
と思い、私がサムを見ることに。
アンは義姉が見てくれると言っていたので、
その間にボーを休ませることにした。
私も3時間しか眠れなかったので、めちゃくちゃ疲れていたけれど、
飛行機嫌いのボーは機内では戦力外。
苦手なものは苦手だし、しょうがない。
今は私が頑張らないとだ!チーンチーンチーン
と、気力を振り絞った。

幸い義姉が抱っこしている間、アンは寝てくれていた。
私はというと、サムと動画を一緒に見たり、絵本を読んだり、お菓子をあげて静かにさせたり…。
ありとあらゆる方法で、サムを楽しませ、なるべく席を立たせないようにしていた。

しかし、それも4時間ずっとは無理である。
一時間半ほどして、サムが通路に出たがり、愚図り始めた。
その声でボーが起き、そのタイミングでバトンタッチ。
私はもう眠気が限界で、目がくっつきそうだった。

さぁ、アンが起きる前に少し眠っておこう。

目を閉じた瞬間に、
アン、起きる笑い泣き
子育てあるあるよね…。
義姉は「休んでて大丈夫よーニコニコ」と言ってくれて、少しの間あやしてくれていたのだが、
しかしこれがまた全然泣き止まない。
これ以上やってもらうのは義姉にも申し訳ないし、周りにも迷惑がかかるので、
義姉とバトンタッチして、アンを抱っこしてあやしたのだった。

死んだ魚の目でアンをあやしていると、その姿を見たボーが、
「休まなくて大丈夫?ヨハンナ(義姉)が見てくれるから、ろびまろは休んでなよ。」
と言った。
「私が抱っこしてないと泣き止まないから。現地に着いたら休ませて。」
と私。
どんなにこっちが疲れていても、子どもは待ってくれない。
これもまた、親の宿命である。

休むことなく4時間のフライトを終えた私。
最後の方はグッタリ…。
でも、クレタ島に着くと、アドレナリンが出たのか、少しだけ元気になる。
少しだけね。

続く。

ビーグル犬しっぽビーグル犬からだビーグル犬からだビーグル犬からだビーグル犬からだビーグル犬からだビーグル犬からだビーグル犬からだビーグル犬からだビーグル犬からだビーグル犬からだビーグル犬あたま

ちなみに着陸時も耳抜きが心配でしたが、サムもアンも特に泣く事はありませんでした。
一応サムにはスムージーを飲ませ、アンは再びおしゃぶりを吸わせて耳抜き予防をしました。
サムがとにかく落ち着かない子なので、フライトがとても心配ではありましたが、
義家族の協力もあり、多少愚図りはしたものの、そこまで酷くもなかったのでホッとしました。

むしろ、私たちの後ろにいた親子で、3歳と0歳の兄弟がいたのですが、
その子達の泣き声と喚きが本当にすごくて、サムの愚図りなんてもう霞むくらい
母親が0歳の子を抱っこし、隣にお兄ちゃんが座っていて、通路を挟んで父親が座っていたのですが、
私の見る限り、ギャーギャー泣く二人の子供を必死に抑えるお母さんの負担が半端なく感じました。
お父さんも隣で、
「シートベルトをしなきゃいけないんだよ。」
と泣きわめくお兄ちゃんに言いきかせてはいましたが、
かなりの暴れっぷりだったので、お父さんの声はお兄ちゃんの耳には届いていなかったことでしょう…。
お父さんが赤ちゃんを抱っこしてあげればいいのになぁ…と思ったけれど、
まぁ、二人ともママっ子なのかもしれないしね。
でも、あれはお母さんは気の毒だったなぁアセアセ
うちも本当に手がかかるので、こういう光景は他人事とは思えなくなりました。

さて、出発日は、天気は雨、気温は10度のヨーテボリだったけれど、
4時間後のギリシャクレタ島は、天気は晴れ、気温は27度!
あっつー!
ギリシャ旅行記、8回目にして、ようやくギリシャに到着ですちゅー