【撮影場所】2020/7/28 千葉県印西市
■ヒメクサキリ
バッタ目キリギリス科
<初登場>
前回クサキリの記事でクサキリの♀として掲載した写真ですが
再度、検証した結果
ヒメクサキリの♀と同定しました。
それを今回検証してみたいと思います
まずは、
2015年に私が撮影し、クサキリの♀と同定した写真
2つ別個体です
●クサキリ♀ A
●クサキリ♀ B
こうしてしっかり並べて見ていると
ちょっと違うっぽいな感じはありますね
で、まずクサキリ判断していた部分というのは
脚の部分
①跗節(脚の先の部分)
②脛節
③後脚の脛節
この部分
【クサキリ】
①②③の部分が全て黒色
【ヒメクサキリ】
①③黒色
②緑色
②の部分を黒色ととるか?緑色ととるか?
だったのですが
こうして、クサキリの方をみると、この部分の特徴はハッキリでているのですね
ヒメクサキリとされている画像も色々みてみると
完全に緑もあるけど、今回の個体のように若干、くすんでいるのもいますね
冒頭の写真で、真上から撮影した画像をみると
どっちかというと若干黒ずんでいるけど緑だね
という感じですよね
そして、もう一つの着目点
④翅の先の部分
⑤背の部分の2本の白ライン
⑥翅の縁の白ライン
④は翅先が尖っているのがヒメクサキリで一番の特徴の1つとされていますが
クサキリも個体差あって微妙の部分なのですよね。尖ってなくてもヒメクサキリとされているがかなりあります
今回の個体は特徴通りで尖っています
⑤の背の2本の白らはクサキリ♀Aの写真をみるとクサキリにもなくはないのだろうけど
ヒメクサキリの方がハッキリ出てますね。今回の個体もハッキリ出ています
⑥もクサキリも若干ありますが色々の見るとヒメクサキリの方がしっかり出ています
その他、気付いた点は
●産卵管 クサキリは黒色、ヒメクサキリは緑
●色もクサキリはどちかというと濃い緑でヒメクサキリ若干薄いですね
以上
識別ポイント6カ所、プラスアルファを総合すると
①③④⑤⑥はヒメクサキリの特徴に合致
②は若干黒ずんでいるけど判定は緑色
その他の点も加味して
このクサキリの仲間の昆虫
当ブログではヒメクサキリと同定させて頂きます。
クサキリの記事において、ヒメクサキリの可能性をご指摘頂きました。
けむりだま様
再検証の結果、ヒメクサキリと同定でき
当ブログにおいて、初見でキリギリス科の昆虫を1つ増やすことが出来ました
感謝申し上げます。ありがとうございました。
褐色タイプだったらスルーだったかもしれませんね
実はこの場所、3年前に見つけたフィールド
遠方なので年に1回しか散策していない場所でした
ヒメクサキリの生息地が1つ特定できましたね