基本的に仲が良く、子ども時代は友だちより誰より大切だったのが私の弟。

弟は私が守ると決めていた。

 

弟は後に、「俺は姉貴の背中を追いかけてきたから、ここまでこれたんやで」と言ってくれた。

涙が出るほどうれしかった。

 

ただし、いつも弟と一緒だったわけではない。

弟は「手のかかる子ども」で、両親がかかりきりだったからだ。

 

結果、弟は虐待され、その記憶を欠落させてしまった(解離性健忘)。

 

その中から、弟が唯一覚えている虐待(マルトリートメント)を紹介しよう。

 

弟はなかなか、「物を売買する」という概念が理解できなかった。

弟は店の商品を、お金も払わずに持ち帰っては、母に叱られるということを繰り返した。

 

「なんでこんなことしたの?!」

「置いてあったから持ってきただけや」

 

うん、今の私には、当時の弟が何をどう考えていたのかが何となくわかります。

しかし理解が出来なかった母は。

 

「もうあんたは警察に連れていく!」

と叫んで、弟を警察まで引きずっていったそうです。

 

弟はこの「警察に連れていく!」という言葉だけは忘れられないと教えてくれました。

 

警察さんはさぞ困ったことと思います。

当時の弟は6歳。

もう少し年齢が高ければ万引きとして処理できたかもしれませんが、6歳ではそれは無理でしょう。

 

母は警察に何を望んだのか。

かなり謎です。

 

 

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