ある日私は気づいたのです

貴方が隠していた

願いに気付いたのです
 

そうして私は見放しました
私の願いを見放しました

声を枯らして私は嘆きました

貴方の孤独を嘆きました
どうか明るく照らして

どうか独りの向こうへ

貴方の未来は

私の未来は

それでもきっと孤独で
それでもきっと愛しくて

だからそれでいいのだと
私と貴方は目を合わせました
目を合わせました

 

声を潜めて貴方は笑いました

私の未来を笑いました
どうか明るく照らして

どうか長い後悔の向こうへ


私には分からないこと

貴方にも分からないこと
失うということ

何かを失うということ

それは禁忌の

孤独の世界なのです
後悔の向こうに

それはあるのですよ

私は逃げ出しました
貴方は目を閉じました
そうしてふたり足搔いて

でも死ぬのかもしれません

ここが終わりの始まりです
ふたり足搔きの終着点
ふたり足搔きの終着点

 

 

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