久里浜医療センターには、入院患者及び退院患者の家族だけが参加できる
家族会があります。
金曜日の午後にあって、その家族会に参加した家族は帰宅訓練が可能な入院患者を
1日早く家へ連れていくことができました。
家族会へは極力参加してました。
私は運転できるので、車で家族会に参加し帰りに旦那を拾って、じみ~に交通費を
浮かせてました。
家族会は「アルコール依存症勉強会」と「家族意見交換会」に分かれています。
勉強会は、正しい知識を得るためのものや、断酒がいかに大変か、
断酒を続けるために家族が支えになりましょう・・・的な話をビデオ学習後、
病院の医師の解説がありました。
結構興味深く、勉強させていただきました。
患者もお酒を断ちたいと思う、ただ患者の意思だけではなかなか止められない。
入院中に患者が学習しても、ちょっとしたことで失敗してしまうこともある。
その時に、どう反省して、もう同じことという、をしないと思うようにするか、
その繰り返しが断酒成功へとつながります・・・という内容のお話は
「断酒ってすんなりできないのかぁ」・・・というガッカリ感をともないながら
聞きました。
やっぱり、1度の入院でキッパリ断酒してほしいというのが家族の心情だよね。
そんなこんな、色々と思いながら「家族意見交換会」へと移るわけです。
こちらは、病棟ごとに班分けして、それぞれ別室で話をします。
病棟の看護師さん数人&師長さんと、時間があれば医師が立ち会ってくれます。
もう、退院して結構断酒が続いている方のお母様(もう70歳オーバー)、
同年代の奥様、社会人のお子様・・・など、今の気持ちを話すわけですよ。
それこそ、本音を言っていいのでイロイロと。
帰宅訓練で戻ってきても、とても不安です。途中で飲まないか気が気じゃありません。
週末に、仕事に行っているので家に一人になってしまいます。いっそ帰ってこないで。
疲れ果ててしまって、本当にこの先退院しても、一緒に暮らすことができない、そんな気持ちになれない。
決して、その場で、その思いに対して回答を出そうというものではありません。
ただ、その気持ちに対して共感したり、うちはこうだったよ・・・とアドバイスしたり
そういう会でした。
その中で、70オーバーのお母様の話と、もう一人、50代の奥様の話が
私の支えになっているので載せておきますね。
<お母様>
うちはもう、退院して10年以上経つし医師からは抗酒剤も飲まなくていいと
言われたけれど、私が安心できるから抗酒剤を続けてもらっています。
断酒も続いているけれど、きょう一日、飲まないでいてくれればいいなぁ・・・という
今日を繰り返して今まで来ました。
今日いちにち、飲まなかったことに感謝して暮らしてます。
<50代奥様>
今まで食事に興味がなかった夫ですが、最近ではお味噌汁を作って楽しんでいます。
具に何を入れようと、話し合っておいしくできると楽しいんです。
ちっちゃなことですが、こうして食事を楽しくできるようになって
それが嬉しいんです。
これからは色々、食べ歩きをしようねと話し合っています。
50代の奥様の話は、この病気にかかっている家族以外には伝わりにくいかな?
注釈しますね。
私の理解ですから
正確な医療知識とは異なるとだけ先に伝えておきます。
お酒で脳をやられていますから(脳が縮んでますね)、一種のアルツハイマー状態だと
思っています。
よく、ボケたおじいちゃんが
たらふくご飯を食べさせていても「うちの嫁は飯も食わせない」とかありますが、
あれをお酒に置き換えてもらうのが、この病気。
あーゆーじいちゃんは、食に異常な執着がありますよね。
夕食後、炊飯器のご飯を全部食べた・・・とか、ありえないものを食べてしまったとか。
たらふくお酒を飲んでいても「まだ飲んでいない」とさらに飲み続ける状態だし
信じられないものを、アルコールが含まれているからというだけで飲んでしまう状態だと
私は思っています。
また、お酒にだけ異常に執着するので食欲が落ちます。
食べれるスペースが胃にあるなら、酒で埋めてしまえ!という感じですね。
痩せている人が多いのは、こーゆーコトではないでしょうか?
ですので、食欲がわくということ、食に興味が出ること、
太ることは喜ばしいことなのです。
うちも薄氷を渡るように、1日断酒したことを確認しながら、
食べ歩きに出かけていますよ(ビンボーだからそれほどいろいろできないけど)
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