「死にたい」
私が初めてそう思ったのは8歳の時でした
その時から
その言葉は
私の心と人生にまとわりついたまま
いつの間にか私の一部となっていた
ただ、それを誰かに言えたことは
今までの人生でほとんどない…
なぜなら
弱い自分がバレてしまうから
なぜなら
逃げるんだと思われてしまうから
なぜなら
求める答えをくれる人には出会えないから
なぜなら
求める温かさをくれる人には出会えなかったから
だからずーっと
そんな想いは自分の心に秘めたまま
そういう素振りは一切見せずに
いつも笑ってる自分を
演じていた
いつも元気な沙織ちゃんは
いつも明るく笑っていて
いつも悪ふざけばかりしていたけれど
心ではいつも
いつ来るかわからない
「死」を願っていた
そして
できることなら
自らの手で
自分の命を終わらせたいと
いつも本気で願っていた
その裏にあったのは
私が笑顔の裏でひとり
本当はどれだけ孤独を感じ
泣き叫んでいたか
自ら命を絶つことで
最期に誰かに分かってほしい…
そんな想いがあったから
30年経って
気づけば私は
自分と同じような想いを抱えた若者たちの
相談活動を始めていた
そして
同じような想いを抱えた少女を
娘として家族に迎えた
活動をはじめて8年
団体を立ち上げて5年
集まった子供達の数は
1万人を超え
毎月1000人近くの子達から
1ヶ月23000通の悩みが届いている
私が初めて
自分の手首に
包丁を当てて泣いた日から
40年近く経っても
昔の私のように
ひとり泣いている子は
この日本に星の数ほどいる
愛されるはずの親に
愛されず
抱きしめてもらえるはずの親に
拒否をされ
自分の存在を恨んで
自分の存在を消したくて
自分の存在を殺してしまいたくて
ひとり自分を傷つけながら泣いている子が
この豊かな日本に溢れています
そして日本の大人たちは
それに気付いたフリをしながら
見ないように蓋をする
気づかないフリをしながら
見ないように蓋をする
当時の私が
誰の目にも見えていなかったように
本当の私が
誰の目にも映っていなかったように
今の時代の子どもたちも
誰の目にも映してもらえず泣いている…
「死にたい」には
実は色々な種類があって…
死んで楽になりたいと
死んで今の苦しい現実から解放されたいと
「死」を願う死にたい
死にたいよりも
消えてなくなりたいと
泡のように消えてなくなりたいと
消滅願望のような死にたい
自分もすべて何もかも壊したいと
ゲームのように人生を壊したいと願う
リセットしたいの死にたい
もう二度と目覚めることなく
ただただずーっと眠っていたいと願う
眠ったまま目覚めたくない死にたい
「死にたい」には
こんなふうに種類があると
私は講座でも話している
だけど全てに共通するのは
自分の存在を消し去りたい
という孤独な願いなのだ
誰かが
自ら命を絶ってしまったニュースを見るたびに
私の中の何かが反応する
私の中の何かが
光り出す
その人の絶望が
その人の苦しみが
その人の孤独が
私の中にある光と反応して
言葉にできない何かに変化する
今この時もきっと
ひとりでそんな想いにかられて
孤独と苦しみの淵にいる人がいるかもしれない
誰にも言えず
誰にもわかってもらえず
誰にも受け止めてもらえず
誰にも寄り添ってもらえず
今すぐ自分の存在を消し去りたいと
心の中で叫び続けてる人が
今この時もいるかもしれない
もしそんな人がいたら
私は何もできないけれど
その気持ち
痛いほどわかるよ
と、ただそれだけ伝えたい
そして
よく今まで頑張ってきたね
と、ただただ抱きしめたい
だからもし
あなたの近くにそう言う人がいたら
「命は大事」
「生きたくても生きれない人もいる」
「死なないで」
「生きて」
なんて
そんな正論は決して言わずに
ただ黙って抱きしめてほしい
「よく頑張ってきたね」
「よく今まで生きてきてくれたね」
と、ただ辛く苦しい気持ちに
寄り添ってほしい
何の励ましも
何の慰めもいらないから
ただただ
抱きしめ受け止めてほしい
「死にたい」と泣いてる子達に寄り添い続け
ずっと「死」と共に生きてきた私からの
メッセージ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
クラウドファンディングに挑戦中です
応援&ご支援&シェアなど
よろしくお願いいたします
年間24万通の子供達のSOSを受け止めるオンライン居場所作り