久しぶりに、仏塔巡りを再開しました。
 
前回、愛知の三河地方にある2棟を観に行ったのが7月なので、約5か月ぶりになります。
 
今回訪れたのは、同じ愛知でも、尾張の方にある寺院の仏塔。
 
新幹線で名古屋まで行くと、そこから名古屋鉄道(名鉄)に乗り換え、稲沢市の国府宮駅へと向かいました。
 

 

今回訪れる寺院は、駅から徒歩20~30分。

寺院の近くにバス停も無いようなので、ここは迷わず、タクシーに乗車。

 

これが10年前、いや、5年前なら徒歩で向かったと思いますが、ここ最近、長い距離を歩く体力も気力も薄れてきているんですよね…。

 

とりあえず、足腰が動くうちに、あちこち旅しないとなぁ~。

 

という訳で、タクシーに乗る事、約10分。

 

到着したのが、

 

 

大塚山性海寺

 

寺の歴史は古く、創建されたのは今から1200年ほど前、9世紀初頭(平安時代)。

 

熱田神宮を参拝する為、この地を訪れた弘法大師・空海が、謎の老人から「この地に寺院を興せ」というお告げを受け、創建したのが始まりだといわれています。

 

 

 

 

山門を潜ると、今回の目的である多宝塔が正面に見えていますが、まずは右手奥にある本堂に向かいます。

 

 

鎌倉時代に建てられ、江戸時代に再建されたとされる本堂は、国の重要文化財に指定されています。

 

木製の阿弥陀如来像が祀られている本堂内部や天井には、鎌倉時代の様式が多く残っているそうです。

 

 

 

本堂の前には、こんな石碑が立っているのですが…

 

 

ここは四国でもないし、西国でもないし、坂東でもなければ、秩父でもないのに、なぜ、こんな石碑が?

これを巡れ、という案内なのかしら。

 

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さて、ここを訪れた理由は、国の重要文化財にも指定されている多宝塔を観る為。

 

 

室町時代に建てられた多宝塔には、ご本尊である愛染明王が祀られています。

 

愛欲を肯定し、恋愛・縁結びを司る仏様として知られる愛染明王ですが、ここでは耳の病気にも効果があると信じられています。

 

塔の前にある拝殿を見てみると、

 

 

 

 

 

 

底の抜けた柄杓(ひしゃく)が多く奉納されています。

 

常に怒りの炎を放っている愛染明王に、願いが叶ったお礼として水を与える為の柄杓らしいのですが、少しでも願いが早く叶う為に底を抜いているんだとか。

 

再び、多宝塔に戻って、じっくりと写真撮影。

 

 

 

 

 

 

 

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「あじさい寺」の愛称でも広く知られている性海寺。

 

敷地内にある「大塚性海寺歴史公園」では、90種類もの様々なアジサイが植栽されていて、梅雨の時期には多くの人の目を楽しませています。

 

 

こんな真冬に訪れたら、

 

 

まあ、こんな感じですよね(笑)。

 

 

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