ずっと家に籠って過ごそうと思っていた3連休。
しかし、3日目の朝に突然思い立ち、またしても滝を観に行く事にしました。
連休最後の日という事で、日帰りで帰ってこられる近県への小旅行です。
東京の立川駅から「特急あずさ」に乗り、向かったのは、
武田信玄公の銅像で有名な、山梨の甲府駅。
今回は、ここから路線バスに乗って目的の滝を目指します。
一般的には、この季節の盆地は暑いといわれていますが、こちらもクソ暑い埼玉から来たので、あまり気になりません。
信玄公が見守る駅前バスターミナルから路線バスに乗り、約40分後。
すっかり人里から離れ、山奥へと向かっていきます。
バスが向かっているのは、今年、日本遺産に認定されたばかりの『昇仙峡』。
長い歳月をかけて削り取られた花崗岩の断崖は「日本一の渓谷美」と呼ばれ、様々な奇岩・奇石、清澄で豊富な水の流れ等を楽しむ事が出来る景勝地です。
途中のバス停で降り、自然の中を通る遊歩道を散策する事も出来ますが、この日は山登りをする気分ではなかったので、そのまま終点まで乗り続けました。
甲府駅を出てから約50分後、終点の「昇仙峡 滝上」まで到着。
一般の車両が停まる駐車場と同じ場所ですね。
今回の目的である滝までは、駐車場から徒歩5分。
今年になって観に行った滝の中では一番近いというか、交通の便は良い場所にあります。
すっきり晴れ渡った青空の下、駐車場のすぐ近くを流れる川に架けられた橋を渡っていきます。
橋を渡ると、すぐに御土産屋さんが立ち並ぶエリアがあり、滝へと向かう道の入り口が案内されていました。
様々な色や大きさの水晶や岩石が飾られていましたが、個人的には興味をそそられず、足早に抜けていきます。
どうやら、バイクか何かの部品を使って組み立てた作品のようです。
その横には、゜
その他にも、謎のフォトスポット等があって、滝に行く途中から写真撮りまくり。
水晶よりも、こっちの方が興味があります(笑)。
数多くのお札を身体にまとった、ちょっと変わった布袋様もいました。
「壱・弐・参」の3枚のお札に願い事を書いて、布袋様の身体に一枚ずつ順番に貼っていくと、3つの願いが叶うんだとか。
とりあえず、先に滝を観に行ってから、帰り道に立ち寄る事にしました。
まあ、結果的には、すっかり忘れて帰ってしまったのですが…。
大きな石鳥居の先は、下りの石段。
というか、本来は山の上にある神社に向かう参道の鳥居なので、下から上がってくるのが正しいルートなんですけどね。
バス停から近くて、しかも下り坂なんて、非常に有り難い限りです。
もちろん、滝からの帰り道は、逆に上り坂になるんですけど(笑)。
石段を下り始めた時から微かに聞こえていた水音が、徐々に大きくなっていき、次第に轟音へと変化。
それほど大きな滝ではなく、そこそこの高さの滝ですが、豊かな水量の水が一直線に落ちるので迫力十分。
周囲の緑や岩肌と合わさって、非常に画になる優雅な滝です。
「仙娥滝」の名前の由来は、中国の伝説に残る「嫦娥」という仙女から。
元々は天女だった嫦娥ですが、地上にいる弓の達人に嫁いだところ、天を舞う事が出来なくなります。
ある日、得意な弓で手柄を立てた夫が、女神から不老不死の薬を授かります。
すると、その薬を盗んで飲んだ嫦娥は、そのまま月まで飛んでいってしまい、残りの生涯を一人寂しく過ごしたそうな。
そんな優雅な月の天女の名前が付けられたのが、この滝。
滝の近くには近寄れませんが、少し離れた場所から観る分だけ、真正面から全体を眺める事ができます。
ちょうど滝を観察できる場所が日陰になっていて、滝の方から放散される冷気も加わり、なかなか快適な涼しさ。
帰り道の階段を登りたくない気持ちもあって、なかなか立ち去る事が出来ず、その場で粘って何枚も写真撮影していました(笑)。
今回も動画を撮りましたが、上手い具合に撮れなかった部分をカットしたので、ちょっと短めになっています。
甲府駅まで戻る路線バスは、1日に8本。
ちょっと待ち時間が空いたので、特産のハチミツを味わってみました。
バス停近くのカフェで、特製ハチミツレモンソーダを注文。
ハチミツが濃厚!
ハチミツ特有の優しい甘みが口の中に広がり、疲れた身体を癒してくれました。
まあ、今回は少ししか歩いていないし、下り坂も多かったので、いつもよりは疲れていなかったんですけど。
毎回、このくらいの疲労感で目的地に辿り着けたらいいのになぁ〜(笑)。