にゅんMMTと万作MMTへのワクチン | 「国家戦略特区」blog

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ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

「いつも図表を使わせて貰っているシェイブテイルさんのMMT解説本第二段の電子書籍が発売になりましたので早速Amazonレビューをお届けです

『通訳MMTのデタラメ講釈に騙されず自らMMTを学ぼう』

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『MMTワクチンの季節』

 

 令和元年も師走となりましたが、早くもインフルエンザが大流行の兆しです。同じく今年の大流行したMMT(現代貨幣理論)にもワクチンが必要です。というのも『税は財源では無い』とのドグマに便乗し、海外の本家MMT論者が忌み嫌う、無税国家やベーシックインカムを吹聴する偽装MMT(当方命名:万作MMT)や、金利0%の日本で国債廃止を連呼し、MMTは積極財政など目指していないとデマを垂れ流す極左MMT(当方命名:にゅんMMT)が跋扈しているからです。

 

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『MMTが大流行した理由』

 

 今年、超マイナーな経済学派だったMMTが突如大注目を浴びたのは、オカシオコルテス米下院議員が、グリーンニューディール(GND)の理論的裏付けとしてMMTを活用すべきと発言したからです。このGNDはCO2削減などの環境政策との印象ですが、具体的にはジェット燃料を大量消費する飛行機に代わり、高速鉄道網を全米に張り巡らすなどの巨額インフラ整備計画です。正にGNDは米国版国土強靱化であり、日本では藤井聡さん中野剛志さん三橋貴明さんらがMMTを支持するのは当然です。

 

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『日本で本家MMTを叩く輩』

 

 昨年迄の日本では、海外のMMT論者のコラムを一部のマニアが翻訳する程度でしたが、今年は、ケルトンやミッチェルの来日講演、レイの入門書の翻訳出版など、一気に情報が拡散した感があります。その中で嗤えるのは、ネットに巣食うMMTのマニアの間で、本家MMT論者へのバッシングが目立つ事です。曰くレイの入門書は悪書である!曰くケルトンのシンクの図表は使用禁止にすべき!曰くMMTは積極財政など唱えていない!などなどです。でも来日講演でミッチェルは、GNDの財源としてMMTを活用すべき!と語っています。何か変ですよね?

 

「ケルトン作成のシンクの図:蛇口が政府支出で排水口が税を示す。デフレ状態での日本では積極財政が必要なのが一目で分かる」

 

『極左MMTの化けの皮』

 

 佐藤健志さんが繰り返し述べていますが、日本国憲法を崇め奉る反日極左の方々は、積極財政で日本が発展する事を忌み嫌っています。緊縮財政で日本が滅ぶのが喜びであり「君、財政出動する事勿れ」という訳です。これら日本の特殊事情を鑑みると、本家MMT論者が、米大統領選挙に絡み、国民皆保険の導入資金、大学の無償化、GNDの財源など、MMTによる積極財政への賛意を示しているのを、日本のMMTマニアが、何となくバツが悪そうにスルーしている理由が分かるでしょう。連中は、積極財政で日本が大復活するのが心底嫌な反日極左に過ぎません。

 

 

『阪神タイガースの通訳』

 

 プロ野球のヒーローインタビューでお立ち台に登った外国人選手が、色々喋ったのに通訳が「サイコーです」とか適当に訳していたのと同じで、極左MMTは「藤井や三橋はMMTじゃ無い!」とかディスっていますが、MMTの核心である財政政策による活き活きとした国民経済の実現には、皆さんの理解が進まない様に、巧妙にMMTを誤訳しているのです。この極左MMTのプロパガンダから、我々庶民が身を守る為には、自らMMTの核心を理解して、皆さんがMMTerになるしか無いのです。その意味で、シェイブテイルさんの電子書籍は、極左MMTから身を護る正しいMMTワクチンです。

 

『貨幣は負債だけ暗記せよ』

 

 MMTを超簡単に理解するアドバイスは、先ずは、貨幣とは負債である!という事を、徹底的に頭に叩き込む事です。これで9割はMMTが理解出来ます。次に、銀行預金=銀行融資とは、それぞれ別の銀行が発行した別の通貨=負債だ!と暗記して下さい。そして預金=融資とは、負債と負債の交換だ!とイメージした上で、その別の銀行が発行した通貨=負債同士を交換できるのが、日銀の負債であるお札と日銀当座預金だ!と理解出来れば、もう極左MMTの国債廃止論に騙される事も無くなります。

 

 

『二つの壁を乗り越えるMMT』

 

 私が、シェイブテイルさんを評価しているのは、貨幣負債論への理解を横軸に、積極財政への理解を縦軸とした図表を作成したからです。私に言わせれば、ノーベル経済学賞受賞レベルの発明であり、この図表からは万作MMTが、MMTと無関係な偽装MMTなのが瞬時に分かります。貨幣が負債である事と、その負債にはヒエラルキーがあり、お札と日銀当座預金が、そのヒエラルキーの上位にあるから、我々が通貨を使っている事が、瞬時に分かるのです。MMTとは貨幣負債論と、債務ヒエラルキーという二つの壁を乗り越えた主権通貨国家の重要性を説く実にナショナリズムに満ちた経済学派であり、我々はMMTを使って国民の家である国家を更に発展させるべきなのです。

 

「日本のGDPが延びないのは政府債務の延びが他国に比べて低いから」

 

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