Sunday 17 November 2019

キャッシュレスはマネーロンダリングの敵。

そろそろ、パスポートの更新時期がやってきました。

前回も在ロンドン日本領事館で更新したのですが、もう10年近く前の事なので記憶があやふやになってるし、10年も経てば手続き方法も変更になってるかも知れないし、ほぼ、初めてやるのと同じような感じです。

領事館のウェブサイトで手続き方法や手数料について確認しているのですが、日本って面白いですねえ。

パスポート(10年)の手数料は108ポンド(2019年4月1日現在)なのですが、支払いは、「現金でお釣りのないよう」との事。

さらに、注意書きとして、

「小切手、Postal Money Order、Banker's Draft またはクレジットカードでのお支払いはできません。」

えええ。クレジットカードもダメなの?

このキャッシュレスの時代に。

それに、おつりが出ないというのもひどい。

100ポンドは、近場のATMから現金を引き出したら何とかなるけど、8ポンドなんて、意識してつくらないと、いつも財布に入っているとは限りませんからねえ。

仕方がないので、なんとか108ポンドきっかりの現金を調達いたします。

英国ではすっかりキャッシュレスが浸透しており、現金で支払うのは、路上販売で野菜と買うときとか、個人経営の小さなお店で、少額の買い物をする時くらいです。

あ、あとはカジノくらいかな。

ATMから現金を引き出すのはせいぜい月に1回くらい。

でも、なるべくやりたくないんです。

ATMに細工がされていてカード情報を盗まれる危険性もあるし。

ATM操作中の人の手元を後ろから覗き込んで暗証番号をチェックして、ちょうど操作が終わってカードが出てくるぐらいのタイミングで、その人に「お金落としましたよ」って5ポンド札とか10ポンド札を見せて、気を逸らした隙にカードを盗むといった事件が起こっているからです。

それに、自意識過剰かもしれないけれど、現金100ポンドとかおろした後は、道を歩いて板も、襲われたりしないかとそわそわしてしまいます。

ATMにからむ犯罪の多さと、現金を持ち歩くの事の危険性が、英国のキャッシュレスを推進しているのかもしれませんね。

さて、日本でもその他どこの国でも、政府がキャッシュレスを推進しようとする目的は、消費行動のビッグデータを捕捉する事や、税金逃れを取り締まるという事もありますが、現金取引がワイロや犯罪、テロの資金調達の温床となっているという事が大きいと思います。

麻薬王の家なんかに行くと、きっと家中、汚れたキャッシュであふれかえっているはず。

そういう、洗濯が必要なキャッシュを洗浄する際には、複雑な過程の現金取引を何度も繰り返して、もう何がどうなったのやら、トレースできなくしてしまうわけなのですが、キレイに洗浄するためには、どこかの段階で、まったく資金洗浄とは関係ない人とのキャッシュ取引が必要です。

キャッシュレスがすすむと、それが難しくなりますよね。

そして、政府としては、そういった汚れたキャッシュを使えなくするために、高額紙幣を廃止、ないしは新札発行したいところでしょう。

キャッシュレスを推進して現金の流通をある程度減らし、高額紙幣を新しい物に変更する。多額の新札への両替にはIDが必要、もしくは窓口で両替ではなく一旦銀行口座への入金させるようにして、不正な資金を使えなくしてしまうというのが、今諸外国で起こってる事です。

でも、現状の日本では一万円札の廃止はあまり現実的ではないし、新札発行するにしても、日本の紙幣は精巧で流通量も多いから、かなりの費用がかかるため、そう頻繁にはできません。

日本はいまだに現金社会だし、おまけに近い将来カジノもできそうだし、そうなるとマネーロンダリングが横行してしてしまいそうな気がします。

それを防ぐためにも、日本政府はキャッシュレスを推進したいのかもしれませんね。



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