Thursday 9 July 2020

なんちゃってビーガン

ワタシは自称、なんちゃってビーガンです。

もしくは、ソーシャルミートイーター。

ワタシが採食に傾倒する理由は、動物愛護でもなければ、自身の健康問題でもありません。

地球環境への負荷を減らす為です。

そもそも、肉を食べるという事は、食物連鎖の頂点に立つ、選ばれし者の特権です。

ライオンとかトラとかチーターとか。

王者って感じですよね。カッコいい。

カッコいいから、肉食でも許される(ような気がする)。

ちょっとランクが落ちると、ハイエナとかハゲタカとピラニアとか、英語で scavenger と呼ばれる、「死体を食べる動物」達になります。

一般的に良いイメージがない Scavenger ですが、彼らは自然界の衛生の維持に大いに貢献しています。

死体を放っておいたら、疫病が発生する危険性がありますが、ハイエナとかハゲタカとピラニアが、迅速に死体を始末してくれているおかげで、野生動物の間に疫病が蔓延することがないのです。 

彼らには大きな存在意義があるので、肉を食べてもOK.

その下に、草食動物がいるわけですが、例えば牛なんて、4つの胃を駆使して、草からの養分を可能な限り吸収して、あの大きな体を作り育てているのです。

すごい能力だと思いませんか?

そんな草食動物の下には、植物がいるわけですが、彼らは水と日光で体を形成しているんですよ。

これもまた、すごい能力。

人間には、できないことばかりです。

食べ物を摂取して体を作り育てるという活動においては、人間の能力は、ライオンやトラやチーターと、そう変わらない。

ライオンやトラやチーターは、自然界における圧倒的な戦闘能力の高さで、食物連鎖の頂点に立っていますが、人間は、その代わりに頭脳を使っているわけです。

でも、そこに大きな違いがあります。

ライオンやトラやチーターは、まあ、言ったらなんですが、戦闘能力の高さだけで自然界を渡りあるいているので、そう簡単に獲物を捕まえる事ができません。

野生の肉食動物なんて、何日も獲物を捕まえる事ができなくて、お腹がすかせているというのが普通です。

そんな状況だから、そう簡単に、個体を増やす事もできません。

なので、自然界はバランスがとれているのです。

でも、人間は違います。

人間は、頭脳がある分、圧倒的に強いのです。

ライオンよりもトラよりもチーターよりも。

猟(漁)をするにしても、いろいろ便利な道具を開発して乱獲し、野生動物の数を激減させてしまいました。

動物の数が減って困った(食べるものが足りない)となったら、今度は牧場を作って家畜を飼育し始めます。

家畜の飼育には、広大な牧場が必要となりますが、牧場が足りなくなったと言って、森林を伐採し始めます。

そして、人間の数はどんどんと増えていきます。

自然界では、食物連鎖の頂点に立つ動物の数が増えていったら、需給のバランスが崩れて、結局、頂点の動物の数も減ってしまいます。

でも、人間は減らないのです。

どんどん地球の環境を破壊しながら、人間は増え続けているのです。

地球は、バクテリアも植物も動物も人間も、みんなでシェアしてるものなのに、人間だけが勝手な行いを続けて、地球環境を破壊までして数を増やしているのです。

2020年の世界の人口は78億人と言われています。

1975年の世界人口は40億人でした。

たった45年で、二倍近くに膨らみました。

78億人もの人間に、肉食をさせるだけの生産能力が、地球にはあるのか?

ワタシは、ないと思います。

それでもワタシ達は、地球に住むしかないのです。

ワタシが日本から英国に移住したように、人間がほかの星に移住することはできないのです。

イーロン・マスクの宇宙開発が大成功して、近い将来、火星あたりに移住できるようにならない限り。(超高速で開発が進まない限り、ワタシが生きている間に火星移住は無理やと思う。)

つまり、ワタシたち人間が生き残るには、人口を減らすか、肉食を減らすか。

今年の、コロナウィルスのパンデミックを、「人口を減らせ」という地球からのメッセージと受け取っている人たちもいる事でしょう。

でもやっぱり、急激に人口を減らすのには抵抗があります。

それは、自分の大切な人を失くす事になるわけですから。(もしくは自分自身が死ぬか。)

そうなったら、肉食を減らすしかありません。

人間は雑食なので、四六時中、肉を食べているわけではありませんが、最近、安くなったという事もあり、肉の消費量が増えてきているようです。

その昔、肉は高級品で、今みたいに一般庶民が気軽に頻繁に食することができるものではありませんでした。

普段は質素な食事でコツコツとお金を為、特別な日に、どかっと奮発してお肉を食べる。

そんな感じのライフスタイルだったのだと思います。

それくらいの肉の消費量ならば、環境への負荷もOKだったかもしれません。

それに昔は、世界の人口も少なかったし。(45年前で今の半分ですからね)

そう、人間は、雑食なのです。

肉を食べなくても、もしくは少量の肉だけでも生きていけるのです。

ならば、すべての人たちが、肉の消費を今の半分にしたならば、地球は大分楽になると思います。

べつに、ガチガチのビーガンになる必要はないのです。

週に1日とか二日の、パートタイムビーガンでも良いし、ワタシ達夫婦みたいに、普段の家での食事では肉を食べないけれど、友人の家にお呼ばれした時とか、外食では食べる、みたいな、なんちゃってビーガンでも良いと思うのです。

少しでも、地球への負荷を減らす事ができたらよいのです。

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