Thursday 6 August 2020

二重国籍問題(その2)

二重国籍問題。書いてたら長くなってきたので、一旦休憩。

先日の記事、二重国籍問題(その1)の続きです。

(その1)では、ワタシ(と日本)の二重国籍問題について、つらつらと書きなぐりました。

では、夫(元ミャンマー人)の方はどうなのかと申しますと、ミャンマーも日本同様、二重国籍を認めていない国なのです。

夫は、ミャンマー生まれのミャンマー育ち、ミャンマー国籍を持っていたのですが、英国に移住し、英国への帰化の条件が揃うと、あっさり帰化して元ミャンマー人となりました。

ワタシが知る限り、英国に長期在住しているミャンマー人の殆どは、英国帰化の条件が揃ったら、さっさと帰化してしまいます。

ワタシが今まで出会った中で、帰化の条件が揃っているのに帰化していないミャンマー人には、大きく分けて二つのタイプがいました。

1:ミャンマーの民主化運動に深くかかわって国を出た亡命者であり、ミャンマーが民主化された暁には、ミャンマーに戻って祖国の政治に参画したいと考えている人。

さすがに、政治家になりたいと思っている人は、国籍離脱するわけにはいきませんからね。

こういう人たちは、ミャンマーが一応「民主化」された今、ミャンマーに戻ったはります。
結構大物になった人もいるとかいないとか。

2:ミャンマーの実家がめちゃめちゃお金持ちな人。

ミャンマーは、ミャンマー国籍がないと不動産を所有する事ができません。

今では、外国人でも購入可能なアパートメントがチラホラ出てきているようですが、外国人が購入できるのは、外国人OKと指定された物件だけで、一般にそこらへんで売ってる不動産は、外国人には購入できないのです。

なので、ミャンマーに投資するビジネスは、ミャンマー人とパートナーシップを結ぶ必要があるわけです。

で、実家がお金持ちなお坊ちゃんやお嬢さまは、ゆくゆくは実家の財産を相続する事になるわけですから、おいそれとミャンマー国籍を放棄するわけにはいかないのです。

そして、上記のいずれに属していない人たちは、英国帰化の条件が揃い次第、さっさと帰化する傾向にあるようです。

愛国心が無いわけではないのです。

でも、ミャンマー国籍を保持する事によって受けられる恩恵と、英国籍を取得する事によって受けられる恩恵を比べたら、やっぱり、英国籍を選ぶのです。

パスポート一つとってみても、ミャンマーパスポートと英国パスポートでは、ビザなしで訪問できる国の数の差は歴然です。

やっぱり、一般庶民のミャンマー人にとっては、英国籍は魅力的なのです。

一方、ワタシがのん気に日本国籍に執着していられるのは、日本国籍から受けられる恩恵と、英国籍から受けられる恩恵が、甲乙つけがたいからでしょう。

ていうか、英国の無期限滞在許可もってたら、選挙権以外は英国人と同等の権利がもらえますし。

パスポート的には、日本パスポートは英国パスポートより強い。

なので、のほほんとしていられるワケです。

日本サマサマ。

でも将来、もし日本の国力が落ちてしまったら、日本国籍を捨ててでも、外国籍を取ろうとする若者が出てくるかもしれません。

もしそうなってしまったら、その時が、日本が二重国籍を認める時かもしれませんね。

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