椿の花咲く頃|最終回まであらすじ一気読み

韓国では最高視聴率23.8%と大ヒットし、
「韓国のゴールデン・グローブ賞」と呼ばれる第56回百想芸術大賞で、
テレビ部門の大賞を受賞したこのドラマ。

さらに、テレビ部門の男子最優秀演技賞はカン・ハヌルさんが、
男子助演男優賞はオ・ジョンセさんが受賞。

2019 KBS演技大賞では、
大賞をコン・ヒョジンさんが受賞し、
この作品からはヒョジンさんをはじめなんと12冠を達成。

第47回韓国放送大賞では、
テレビドラマ部門で作品賞に選ばれ、
カン・ハヌルさんが演技賞を、
脚本のイム・サンチュンさんが作家賞を受賞。

さらにさらに、
第15回ソウルドラマアワードでは、
最優秀作品賞のほか、
コン・ヒョジンさんやカン・ハヌルさんが演技者賞を受賞し、
こちらも5冠を獲得。

ドラマの内容を知る前から、
評価が高い=クオリティが高い作品なんだろうなと興味津々だった私。

Netflixで「梨泰院クラス」「愛の不時着」を観たので、
次はもう絶対これを観ようと決めておりました。

ということで、
今回の「最終回まであらすじ一気読み」は、
この「椿の花咲く頃」を。

でも、ここではっきり言うよ。

めっちゃめちゃ面白いです。
こんなネタバレサイトで観たつもりになるのは、

絶対もったいない!

なので、それでもいいから読みたいって方だけ、
このままお進みくださいませ。

第1話から第19話までは、
最速で読めるよう、
できるだけ簡潔に。

第20話(最終話・最終回)は、
しっかりめに書いてみました。

がっつりネタバレしているので、
この先を読むか読まないかは、
あなた次第ということで、
くれぐれもよろしく、です。

第1話

・ゲルマニウムのブレスレットをつけた女性の遺体が発見される。
__________
・町全体が1つの家族のような町オンサンに、オ・ドンベクというシングルマザーが赤ちゃんを連れて引っ越してきた。ドンベクとは椿という意味。「カメリア(椿の英語読み)」という名のスナックを始める。建物のオーナーはノ・ギュテ
・町の男たちは美しいドンベクに魅了される。しかも、しがらみのない「カメリア」は居心地のいい場所となり、男たちのたまり場に。女たちはそれが面白くない。
・6年の月日が経ち、赤ちゃんだった息子ピルグは小学1年生に。幼いながらに母を守ろうと勝ち気な男の子に成長。
ファン・ヨンシクは警察官。高校生のころから、正義のためなら危険を顧みず、悪人に立ち向かってしまう性格。トラブルを起こし、ソウルから生まれ故郷のオンサンに左遷されてくる。
カン・ジョンニョルは人気野球選手。パワーブロガーである妻ジェシカとは表面上は仲良くしているが、実は別居中。ジェシカはまだ乳飲み子の娘の世話をジョンニョルに任せっぱなし。
・町中が家族のようなオンサンだが、かつて連続殺人事件が起き、世の中を震撼させた。「ふざけるな」と書かれたメモを殺害現場に残す犯人ジョーカーはまだ逮捕されていないが、この5年間は鳴りを潜めていた。
・ヨンシクが本屋でドンベクに会い、その美しさに一目惚れ。ドンベクがホン・ジャヨン法律事務所に入っていったのを見て、彼女が弁護士だと勘違いする。
・ドンベクはこの事務所の事務長であるギュテのツケを払ってもらいに来たのだ。ジャヨンはギュテの妻。ジャヨンは夫の携帯電話の発信履歴を見て、夫がドンベクに入れあげていることを知っている。
・ギュテがヨンシクの歓迎会をカメリアで開き、ヨンシクは町の男たちが「オンサンの女王」と呼ぶ女性が、一目惚れしたあの女性だと知る。
・カメリアにはヒャンミというバイトの女性がいる。根はいい子だが、手癖が悪い。
・郡守を夢見るギュテは、オーナーという権力を笠に着て、ドンベクにピーナツをサービスさせようとしたり、手を握ったり、一気飲みを要求したり。ドンベクは、料理の代金の中に、私の手首と笑顔の代金は含まれていないと、おどおどと控えめながらも、きっぱり言い切り、ヨンシクはドンベクにますます惹かれる。
・結局ピーナツ代を払わず店を出たギュテに、正義感の強いヨンシクは黙っていられず、もみ合いになったどさくさに財布を奪ってしまう。
・ヨンシクはそこからピーナツ代をドンベクに渡しに行き、毅然とした態度を見てファンになったので、これから毎日来ると宣言する。
__________
・再び冒頭のシーン。ゲルマニウムの腕輪をはめた遺体にかけられた白い布をめくったヨンシクが、悲しみに顔を歪める。

第2話

・白い布をめくり、泣くヨンシク。遺体のポケットには「5年前にも言ったはず。ふざけるなと」と書いてあるメモがあった。
__________
・財布を奪われたギュテがヨンシクを告訴すると怒っている。単純で、派閥作りや旗振り役を担うのが好きで、特別扱いされないとすぐにいじけるギュテ。所長はギュテの怒りを鎮めようとおだてまくる。
・所長に促されてヨンシクもしぶしぶギュテに謝罪。気を良くしたギュテが早速ドンベクを侮辱するような発言をしたため、ヨンシクは「最低野郎だ」とギュテを怒鳴りつける。結局、ギュテはヨンシクを告訴した。
ヨンシクの母ドクスンは、若いころ夫に先立たれ、3人の息子を女手一つで育ててきた。町の女たちは寄ってたかってドンベクをいじめるが、会長であるドクスンだけはいつもドンベクを味方してくれた。ピルグにもよくご飯を食べさせてくれる。ドンベクは会長が大好きだった。
・ピルグが母をバカにされたことで上級生とケンカになる。居合わせたヨンシクがかつての自分を重ね、ピルグを助ける。励ますつもりでゲームセンターに連れていくが、塾をサボった息子を探しにきたドンベクに見つかり、文句を言われる。ヨンシクはドンベクに子どもがいることを知り、驚く。
ジョンニョルが母校のオンサン小学校で撮影することになる。野球チームに所属するピルグは、明日が試合なのにグラウンドが使えないとジョンニョルに抗議。そこへジョンニョルが来ることを聞きつけたドンベクが走ってくる。
・ドンベクはジョンニョルの元彼女。ピルグはジョンニョルの子だった。今日までその存在さえ知らなかったジョンニョルは驚く。ドンベクは夫と幸せに暮らしてると嘘をつく。今もドンベクが身に着けているゲルマニウムのブレスレットは、かつてジョンニョルがクレーンゲームで取った景品だった。
チャンスクらが餅屋の夫から借金したヒャンミを責め立てている。ドンベクがかばうと、今度はドンベクが標的に。ヨンシクが止めようにも、女たちの攻撃は激しく止められない。なぜいつも悪者扱いするのかと泣き出すドンベク。そこへピルグが駈け付け、勇敢にもチャンスクを突き飛ばした。帰宅後、ピルグは、町中の人がお母さんをいじめるから、僕が守るしかないと泣きながら母に訴えた。
・店を出たドンベクはオンサン駅へ。ヨンシクがついてきた。ドンベクは「お忘れ物承り所」で働くのが夢だと語る。誰にも感謝されたことがないドンベクは、みんなにありがとうと言われるあの場所が憧れだった。
・ヨンシクは、気兼ねなくドンベクとピルグの味方になれるよう、友達になりましょうと申し出る。
・ピルグが気になって仕方ないジョンニョルは、ピルグの野球チームのコーチとカメリアへ飲みに行き、店の前で、ドンベクを見つける。ドンベクはヨンシクを夫だと思わせるため、とっさに彼と手を繋ぐ。店に来たギュテが手を繋ぐ2人を見て驚く。
__________
・カメリアの壁には来店客の落書きがたくさんある。テーブルの下の見えにくい壁に「おまえもふざけるな」と書いてあった。

第3話

ドンベクヨンシクが手をつないでいたことは、あっという間にオンサンの人たちに知れ渡る。翌日、ヨンシクがなぜ手をつないだのかとドンベクに聞くと、ドンベクは事情があったのだと謝る。ドンベクに一目惚れしたと熱く語るヨンシクを変な人だと思いながら、ドンベクはわざとコン・ユがタイプだから好みじゃないと言う。落ち込むかと思いきや、ヨンシクは「犬は雑種が一番かわいい。そのうち僕に情が湧くかも」と笑顔。
ギュテの妻ジャヨンは、8000ウォンのピーナツ代を踏み倒そうとして、ヨンシクに財布を奪われ、それを告訴しようとしている情けない夫に、恥ずかしいから告訴を諦めてと言う。
・記者が所長にかつてのジョーカー事件について取材に来る。エステティシャンの殺害時、生存者がいましたねと聞かれ、所長は目撃者ですと答え、表情を曇らせる。ヨンシクにも詳しく教えようとしない。
・ギュテとヒャンミが話をしている。ヒャンミがギュテを褒め、尊敬してると言うと、妻にもドンベクにも冷遇されているギュテはすっかり気を良くする。
・再契約に向け、ギュテが金物店のフンシクを連れてカメリアにやってきた。所長とランチに来ていたヨンシクに当てつけるかように、ギュテは建物の劣化をドンベクに指摘し、壁の落書きを今日中に消すようにと指示。
・ヨンシクが壁の落書きを消すため、ペンキ塗りをしていて、「おまえもふざけるな」の書き込みを見つける。写真に撮り、署でジョーカー事件の捜査ファイルを調べると、筆跡がそっくりだった。
・カメリアに記者が来て、ドンベクに目撃者ですよねと話しかける。何も分からないと答えるドンベクに記者は身辺保護もする、謝礼もするとなおも食い下がる。エステティシャンの殺害時、ジョーカーを目撃したのはドンベクだった。5年前も世間は次の標的をドンベクだと決めつけ、警察はカメリアを占領。子どものころから親もなく、不運な女だと言われ続けていたドンベクは、事件のせいで再び不運な女呼ばわりされた。彼女はピルグまでもが「不運な女の息子」と言われるのを恐れ、絶対に事件のことを蒸し返されたくない。
・ヨンシクはドンベクが心配でたまらないが、ドンベクは心配される理由がないと言う。ヨンシクは理由ならあると言い、ジョーカーのものと思われるあの落書きを見せ、警察官だからあなたを守ると宣言した。
__________

・落書きされた日付2013年7月9日。ドンベクが常連さんへのサービスだと言い、ピーナツをテーブルに置く。落とした栓抜きを拾いながら、その客の靴が粉まみれなことに気づく。客がテーブル下の壁に「おまえもふざけるな」と書き込んだ。

第4話

ドンベクヨンシクが店に戻ってくる。ドンベクが気になり、店の前にいたジョンニョルはまた2人が一緒なのを見て帰ろうとするが、ヒャンミに見つかり、店に連れてこられる。
・ジョンニョルはドンベクの料理を美味しそうにがっつく。2人の過去を知らないヨンシクは、野球選手のジョンニョルに会い、サインをもらったり、写真を撮ったり大はしゃぎ。
・ヒャンミはドンベクから借りた保証金を使い果たし、ドンベクに内緒でカメリアで寝泊まりしている。夜、ヒャンミは気づかなかったが、何者かが店に忍び込む。
所長とヨンシクがカメリアの壁に書かれた「ふざけるな」の落書きが燃やされていることに気づく。ごまかそうとしたが、ドンベクもそれを見つける。
・郡守になりたいギュテは、公認候補に推してほしくて現郡守に取り入るが、そのあざとい振る舞いが逆効果となり、嫌われる。
ピルグたち野球チームは中国へ遠征に行くことになっているが、ピルグは家の負担になることを心配し、行きたくないと嘘をつく。ピルグの気持ちを察したジョンニョルは奨学金を出すことにし、ピルグもみんなと一緒に行けることに。大喜びする息子を見ながら、ドンベクは幼い子に家計の心配をさせていることに胸を痛める。
・ヨンシクはドンベクと自分の母が、お互いを親友と呼び合うほど仲がいいことを知る。ドンベクはヨンシクが親友の息子だとは知らない。
・ギュテがヒャンミを水上スキーに誘う。
・ヨンシクは事あるごとにドンベクにつきまとう。ドンベクは町の人たちに陰口を叩かれたくないから、市場の近くでは離れてほしいと訴えると、ヨンシクはこそこそせず、好きだと堂々と言えば、誰も陰口を叩かないはずだと反論。
・あなたをたぶらかしてると言われたくないと嘆くドンベクの言葉を聞き、ヨンシクは町の人たちに、ドンベクのことが大好きだと高らかに宣言。ヨンシクの好きな人は弁護士だと思いこんでいる会長も息子の宣言を聞き、ショックを受ける。ドンベクはヨンシクが会長の息子だと知り、たった1人の親友を失うであろうと覚悟する。
・ドンベクがショックのあまり1人でお酒を飲んでいると、店にジョンニョルがやってきた。ジョンニョルは別れた彼女がこんなにも苦労していることがやるせなくて涙ぐむ。
・店に来たヨンシクがあまりにも頻繁に会うジョンニョルを不審に思い始める。ジョンニョルはヨンシクに「ドンベクに構うな。苦しめるな」と言う。
・ドンベクはヨンシクに「会長に会わせる顔がないからもう来ないで」と頼む。ヨンシクは自分を情けないと言うドンベクに、「あなたは誰よりも強くて素晴らしい人です。誰よりも立派です」と褒める。泣き出すドンベク。ヨンシクは「僕はカン選手とは違う。絶対にピルグとあなたを泣かせたりしない」と言い、毎日でもあなたの素晴らしさを話すと宣言。そして、「僕の気持ちを受け入れてください」と言う。ドンベクは「本当に好きになったらどうしてくれるの?」と泣いた。
__________
・ヨンシクがカメリアの壁を塗り直しているとき、誰かがテーブルの裏をライターで燃やしていた。

第5話

ヨンシクが帰宅するドンベクを送る。塾から戻ってきたピルグが相合い傘の2人を見つけ、「お母さんが好きだったら、もう店に来ないで」と言う。ヨンシクはピルグの嫌がることはしないと約束する。
・ヨンシクは帰り道、細い小路からアラーム音が鳴るのを聞き、その場所へ行ってみる。そこに人の姿はなく、栄養ドリンクの瓶が落ちていた。
ギュテヒャンミが水上スキーへ。日帰りのはずが車の故障で朝までに帰宅できず。ジャヨンはカードの明細から夫が水上スキーへ行ったことを知る。
・ドンベクがキムチを漬けながら、ヒャンミと話をする。子どものころから親がいないだけでみんなから避けされていたこと、22歳でジョンニョルと出会い大恋愛したこと、25歳でジョンニョルの母から病原菌のようだと嫌われたことなどを語る。
・ジャヨンは夫の浮気相手をドンベクだと思い、美容室で身なりを整えたあとで、カメリアへ向かう。ドンベクに再契約をしないと言い、退去を命じる。
会長はヨンシクに子持ちはダメだとドンベクとの交際を大反対する。ヨンシクは彼女が好きでたまらないと訴える。
・ジョンニョルはピルグが気になって仕方ない。学校の前から車でピルグのあとをつける。ドンベクの代わりにピルグのお迎えに行ったヒャンミは、ジョンニョルに気づき、ピルグとともに車に乗せてもらう。
・ドンベクは、会長もピルグも反対してるから、もう私のことは諦めてとヨンシクに懇願する。
・ヨンシクのドンベクへの気持ちを知った所長が、ドンベクが目撃者となったグモク殺害時の資料を見せてくれる。グモクのエステサロンでドンベクがマシンの中に入った7分間の間に、ジョーカーがグモクを殺害。ジョーカーがマシンの中にも人がいることに気づき、開けようとしたが、うまく開かず、そんな中、警報器が鳴り、部屋のスプリンクラーが作動すると、ジョーカーは慌てて部屋を飛び出していった。ドンベクはその後ろ姿を見ただけだった。ヨンシクは自分がジョーカーを捕まえると息巻く。
・ドンベクが帰宅し、ヨンシクはそれをそっと見守る。またアラーム音が聞こえたので、ヨンシクは小路へ走る。走って逃げていく人を追いかけ、ヨンシクが捕まえた。

第6話

ドンベクピルグにもう会長の店に行かないようにと言う。会長はヨンシクが帰宅しなかったので、カメリアへ行ってみる。
・昨晩ヨンシクが捕まえたのは年配の女性だった。身元が分からないので、当直室で寝かせ、自分も署で一夜を明かした。
・会長に渡したくても渡せずにいたキムチや干し柿、フェイスパックなどを渡すドンベク。会長はドンベクのいじらしさに胸を打たれながらも、息子の相手には認めたくない母心とで葛藤する。ドンベクもそんな会長の気持ちを理解し、会長みたいな母親がほしかったと寂しそうに笑う。
ギュテは「道知事と一緒に干潟体験」というイベントに参加し、無理矢理道知事と写真を撮る。同行していたヒャンミがみんなの前で妻候補だと名乗る。
・ヨンシクが捕まえた女性は、認知症の人がつける、名前と電話番号が記された腕輪をしていた。所長が電話するとそこはカメリア。なんと彼女は27年前にドンベクを捨てた実の母親だった。
・所長から連絡を受け、署にやってきたドンベク。笑顔でドンベクに手を振る母に、ドンベクは7歳の自分がされたように母を捨ててやろうと考える。ソウル行きのバス乗り場に母を残して帰宅するが、結局迎えに行ってしまう。
・ヒャンミはギュテにホームレスなことを伝え、モーテルの部屋を取ってくれるよう要求する。ヒャンミはモーテルの受付でギュテと一緒にいるところを写真に撮り、それを見せながら、コペンハーゲンで人生をやり直すのが夢だと語り、そのためには1億ウォンが必要だと言う。浮気したわけでもないヒャンミから、カモにされ始め、ギュテは頭を抱える。
ドンベクの母はドンベクを奥様と呼び、家政婦のように家事をこなす。ピルグのことはドンベクと呼び、甲斐甲斐しく世話をする。
・ドンベクが店を再開すると、すぐにヨンシクがやってくる。ドンベクはジョンニョルとの関係も、認知症の母のことも、恥ずかしいことを全部知っているヨンシクとは付き合えないと言う。
・今日はドンベクの誕生日。本当の誕生日は冬だが、捨てられた日を誕生日にされたのだという。母は市場でわかめを買ってくる。
・カメリアにギュテがやってきて、再契約しないと告げる。ギュテは酒を飲み、ドンベクの腕を掴みながら、くだを巻く。店に来たヨンシクが、その光景を見て、ギュテに「クズ野郎」と言いながら飛び蹴り。乱闘になり、2人は警察に連行される。
・ドンベクが散らかった店内を掃除していると、床に「椿の道」と書かれた矢印が。たどっていくと、椿の花が咲き乱れる場所に着き、そこにキャンドルやケーキが飾られていた。置かれた手紙には「誕生日が不明なら、毎日祝えばいい。僕が毎日あなたを祝福してあげます」と書いてあった。泣き出すドンベク。
・ドンベクは業務日記を手に取ると、警察署へ行き、ギュテを告訴しに来たと宣言。ギュテのセクハラや暴言、無銭飲食について事細かに記されたノートを読み始めた。ジャヨンはそれを聞き、ドンベクが夫と浮気などするはずがないと気づく。
・ドンベクがヨンシクに「何も悪くないのに何してるの?」と言うと、ヨンシクは「まさかあなたが僕を守ってくれるなんて」と涙した。
__________
・遺体の身元が明らかになったと所長が報告を受ける。ヨンシクが「ウソだ。死ぬなんて」と呆然としながらつぶやく。

第7話

ギュテドンベクの日誌など時効だとまくしたてる中、ジャヨンがドンベクに「本当に夫を告訴する気ですか」と質問。覚悟もあると答えたドンベクにジャヨンは「力になります。ドンベクさんはタダよ」と言い、名刺を渡した。
会長とドンベクが2人で話をする。会長は「何度も会って、それでも好きだと言うなら、またそのとき話そう」と言いながらも、「大切な息子によその子を育てさせたい親がどこにいる」と本心ものぞかせた。
・店の前でドンベクを待っていたヨンシクは、彼女を餃子に誘う。屋台で餃子を食べながら、ドンベクは「一気に燃え上がろうとせず、ゆっくり温まりましょう」と言う。思いがけないドンベクからの言葉に「この僕と特別な関係でいたいという気持ちはあるわけですね?」と確認するヨンシク。ドンベクが「友達以上の関係に」と答えると、ヨンシクは感激して涙ぐんだ。
・ジャヨンはドンベクと共に夫を告訴する準備を着々と進める。ギュテはドンベクを待ち伏せし、告訴を取り下げてもらおうとする。ドンベクから謝ってと言われ、しぶしぶ「アイムソーリーでございます」と謝罪の言葉を叫ぶ。
・ヨンシクは、町のことなら何でも知ってる女たちからジョーカーについて聞き取り調査をする中で、グモクの事件のあとでギュテがエステサロンが入ったビルを安く買い、1年後、その裏にバスターミナルの移転が決まったことで儲けたことを知る。ヨンシクはジョーカーがギュテではないかと疑い始める。
ジョンニョルの妻ジェシカが2年間ミラノへ留学すると言い出し、ジョンニョルと大げんか。ジョンニョルはまた足がオンサンへと向かってしまう。
・野球の練習を見学していたジョンニョルは、ついピルグにだけ厳しく指導。怒るピルグだったが、学校に来ていたドンベクを見つけ、かわいい母をチームメイトに自慢する。ドンベクはみんなにアイスを差し入れし、ジョンニョルと話をする。ピルグのために差し入れを買ってきたヨンシクが2人を見て、引き返す。
・ドンベクは、ピルグが知ったときに傷つくだろうから、ジョンニョルが妻や娘と出ている番組を降りてほしいと頼む。ジョンニョルはドンベクも傷ついたのかと察する。
・ジョンニョルがカメリアで飲んでいると、ヨンシクがフンシクを連れてカメリアに来て、防犯カメラを取り付けていった。
・ジョンニョルとヨンシクが屋台へ。ジョンニョルはヨンシクに同情はやめろと釘を刺すが、ヨンシクはドンベクへの熱い気持ちをぶつけ、「もうオンサンには来るな」と怒鳴る。
・朝早く魚市場への買い出しに付き合うヨンシク。ドンベクが過去を恥じると、ヨンシクは「過去には何の力もない。僕と恋に落ちたら、死ぬほど幸せな人生にしてあげる自信があります」と言う。ドキドキすると答えたドンベクに、にやにやが止まらないヨンシク。
・店に戻り、電気をつけると、ヨンシクは壁にペンキで大きく書かれた文字を見つけ、思わずドンベクに見せないよう抱き締める。そこには「ふざけるなと言ったろ。おまえを毎日見てるぞ」と書いてあった。

第8話

・壁の落書きをドンベクも見てしまう。防犯カメラにも赤ペンキがスプレーされていた。死角が分かっていることから、犯人はカメリアを熟知していると推測される。しかも、カメラを設置したのは昨日。昨日店に来た人間の中に犯人がいるとヨンシクは考えた。ドンベクは5年前のように世間から苦しめられたくない、ピルグを傷つけたくないと言うので、誰にも知られずに僕が捕まえるとヨンシクは宣言する。
・ピルグが心配なのでドンベクは家に帰ろうとし、落書きを消すのをヨンシクに頼む。強がっていても、本当は1人が怖いドンベクに気づき、ヨンシクが一緒に行くことに。
・防犯カメラを設置したことを知る人間を洗い出す中で、ヨンシクは自分がよく知っている人間が犯人なのかと恐ろしくなる。
・ドンベクは店にいることが怖くなり、ドアベルの音にまで震え上がる。
ジャヨンが夫のカード明細から、支払されたモーテルへ行ってみる。そこでヒャンミに声をかけられたが、ヒャンミなど眼中にないジャヨン。ヒャンミは彼が部屋を取ってくれたと言ったが、ジャヨンは夫のことだとは思いもしない。
・店の移転先を探すドンベクだが、資金もない。ジョンニョルはファンからもらったアワビの箱の下に現金を隠し、ドンベクに渡そうとする。
・ピルグの小学校で火災が起きる。ジョンニョルはピルグが心配で大騒ぎ。
ギュテがヒャンミにコペンハーゲン行きのチケットを渡す。ヒャンミはモーテルでジャヨンに会ったことを伝える。
・ピルグが1人で店へ行ったと聞き、ドンベクは慌てて店へ戻るが、そこにピルグの姿はない。探し回ってもいないので、ドンベクは派出所へ駆け込んだ。そのころピルグはジョンニョルとアワビを食べていた。
・ドンベクとヨンシクが店へ行くと、ピルグとジョンニョルが同じポーズでテレビを見ていた。安堵し倒れ込むドンベクをヨンシクとジョンニョルが同時に駆け寄る。ピルグが複雑そうな顔で見ている。
・アワビも現金も渡せないまま、車に乗り込んだジョンニョルにヒャンミが送りたい写真があるから電話番号を教えてと声をかける。相手にしないジョンニョル。ヒャンミはドンベクと写るジョンニョルの写真を見ながら「記者に売ったら幾らになるのかな」とつぶやいた。
・強がっていたドンベクだったが、今や不安の方が大きくなり、もう平気なふりはしたくないと言い出す。ヨンシクは彼女の手を握り、「もちろん構いません」と答える。ドンベクはオンサンを離れるとヨンシクに言った。
__________
・小学校の火事の原因を調べるヨンシク。落ちていた緑色のライターを見て、見覚えがあることに気づくが、誰のものか思い出せない。

第9話

ドンベクは思い出がたくさん詰まったこの店を出ることを決意。「6年間ありがとうございました」と書いた紙を扉に貼った。
・オンサンの女たちはドンベクに意地悪してきたことに胸が痛み、急に優しくなる。
会長も乱暴な言葉だが、ドンベクを引き留めようとする。ドンベクは「頑張ってヨンシクさんのことを忘れることにします」と言う。
・ヨンシクはドンベクを引き留めるには、ジョーカーを捕まえるしかないと思い、来る日も来る日もエステサロンが入ったビルの映像を見続け、ついにおかしな点に気づく。左から撮った映像には窓が開いているのに、右から撮った映像では閉まっていたのだ。
・ヨンシクはビルのオーナーを探すため、ビルの清掃を依頼された人物に、依頼した人の電話番号を調べるよう電話する。
・ビルの近くで猫の餌のようなものを見つける。同じような餌がカメリアの近くにも置かれている。
ジョンニョルジェシカは留学するしないで、相変わらずけんかばかり。ジェシカが何度も離婚を口にするので、ついにジョンニョルが同意した。
・店でエビを食べるヨンシク。ドンベクはエビの殻を剥いてくれるヨンシクに「ヨンシクさんは私の人生に訪れた思いがけない幸運でした」と言う。喜び照れるヨンシクだったが、やがてそれが別れの言葉だと気づき、不機嫌に。
・ジョンニョルがアワビを持って再びカメリアへ。ドンベクはアワビの下に隠してあった現金3000万ウォンを見つけたが、受け取ることにした。そんな自分が惨めだと言って泣く。
・ジョンニョルが「お願いだ、やり直そう」とドンベクの手をつかむ。ヨンシクが入ってきて、ドンベクに「来い」と言う。「何もかも捨てる」と言うジョンニョル。ヨンシクが「自分で決めて」と声をかけると、ドンベクはジョンニョルに「この手を離して。ぶっ殺すわよ」と怒鳴った。
ヒャンミがドンベクと写る写真をジョンニョルに見せる。ジョンニョルは「パパラッチに売ればいい」と言い、相手にしない。
・ドンベクがジョンニョルに呼び出され、ピルグのボストンへの野球留学を提案される。ジョンニョルはヒャンミがリークし、ピルグが自分の子だと世間に知れたらピルグが傷つくだろうと心配していた。ドンベクはかつてジョンニョルと暮らした家を出た理由を語る。妊娠してないとウソをついたときに安堵した表情を見せたジョンニョルにドンベクは傷つき、お腹の子を守るため家を出たのだ。不幸なドンベクを放っておけないと言うジョンニョル。幸せになる資格があると言ってくれるヨンシク。ドンベクはヨンシクを思い、もう逃げないとジョンニョルに宣言する。
・ドンベクの家の近くでまた餌を見つけ、手に取るヨンシク。そこへ意気揚々と帰宅したドンベクが、いじめられる理由はナメられてたからだと分かったと語る。店のドアに貼った紙をはがして丸め、踏みつけながら「逃げたりするもんですか」と言うドンベクに、ヨンシクは「愛らしくてたまらない」と叫ぶ。ドンベクは嬉しくてヨンシクの頬にキス。ヨンシクもお返しだと言い、ドンベクにキスをした。
__________
・ある客が手でライターをいじり、「むかつく」とつぶやきながらカメリアに入ってきた。ドンベクは「もう二度と店は閉めません」と笑顔でその客に言った。

第10話

ヨンシクドンベクを家まで送る。ドンベクは帰宅後、母とピルグにこれからはやりたいように生きると宣言する。
・好きに生きると決めたドンベクは真っ赤なワンピースに、真っ赤なハイヒールを履いて、町中を闊歩した。町の女たちにも縮こまらず、堂々と笑顔で話しかける。
・ヨンシクが餌のことをヒャンミに聞く。
・ドンベクが宅配を始めると言い、中古のおんぼろバイクを買ってくる。
・グモクのエステが入ったビルを清掃したのはフンシクの店だったので、彼からビルのオーナーを調べてもらい、ヨンシクが連絡を取る。誰も出入してないことが分かる。
・ピルグが父親のことで友達にからかわれ、ケンカする。小学校前でピルグを待ち伏せしていたジョンニョルが、ケガをしているピルグに気づき、心配したり励ましたり。が、ケンカの原因が父親のことだと分かり、ケンカ相手と一緒に焼肉屋へ。ピルグはうるさいぐらいに世話を焼くジョンニョルに「おじさんも嫌だ。なぜ僕に優しくしてくれるの?」と言いながら泣き出した。ジョンニョルは、ピルグが自分を父親だと気づいてることに気づく。
・グモクのエステサロンが入ったビルの隣のビルが火事に。先週も別の場所でぼや騒ぎがあったことを知るヨンシクと所長。また緑色のライターが落ちていた。所長がジョーカーが殺人を犯す前にも近所で連続火災があったことをヨンシクに教える。
・突然ビルの看板が落ちてきて、火災が起きた場所はかつて塾だったことが分かる。ヨンシクはそこに防犯カメラを外した跡を見つけた。
・ピルグがジョンニョルに父親なのかと聞く。そして、なぜお母さんを1人にしたのか理解できないと非難する。ジョンニョルは泣いた。
・ジョンニョルはうまく着れていないピルグのユニフォームを直してやりながら、「8歳らしくしてろ。急いで大人になろうとするな」と言う。そんな親子の姿をヨンシクは遠目で見ながら、踏み込めないものを感じる。
・ドンベクはジョンニョルからピルグが気づいていることを聞かされる。ピルグからも「バレてるから気にしないで」と言われる。
・ジョンニョルの浮気をほのめかす記事が気になり、ジェシカが夫の車を調べると、週3でオンサン小へ行っていることが分かる。行ってみると、ジョンニョルの車を見つけたピルグが近づいてきた。ジェシカはそこで、この少年の母が、夫が酔うたびに恋しがっていた憎きドンベクであることを知る。
・ドンベクとジョンニョルが2人で飲む。ジョンニョルは「後悔してる。やり直そう」と言うが、ドンベクは断る。
・ヨンシクは2人が飲みに行ったのを知りながら、店で待つ。ドンベクの母が「遠慮して善人ぶってるだけの男は魅力に欠ける。待ってるだけじゃ、奪いに来たやつには勝てない」と助言。ドンベクの母は認知症のふりを続けているが、それがふりであることを誰もが気づいている。ドンベクだけが気づいていない。
・ジョンニョルがドンベクを口説いていると、そこへヨンシクが現れ、「今の恋人は僕だ。彼女はおまえじゃなく僕が好きなんだ」と言う。そして、「今後はこいつを店に入れるのも禁止です」と叫び、手を差し出すと、ドンベクはその手を取り、2人はジョンニョルの前から去っていった。
・ヨンシクがいい人はもうやめると宣言。ドンベクも「最近すごく幸せです。あなたが好き」と笑った。
・そんな2人の姿をヒャンミが小路から誰かと一緒に見ている。「あなたが餌を?」とその人物にヒャンミが言う。
__________
・「ウソだ。死ぬなんて」と泣き崩れるヨンシクに、所長が財布の中の身分証を見せる。「チェ・ゴウン」という名が彼女の本名だった。

第11話

・チェ・ゴウンというのはヒャンミの本名。見つかった遺体はヒャンミのものだった。ドンベクの行方も分からない。
__________
・ヒャンミが餌をやっている人間と話をしている。ヒャンミは家がないことを伝え、泊めさせてほしいと頼む。荷物を持ち、その人の家へ。部屋に置かれたテーブルの裏に黒く焼けた跡がある。部屋の奥には誰かがいるようだ。
ドンベクの母がドンベクの部屋で印鑑を探し回っている。諦め、寝ているドンベクの指に朱肉をつけ、書類に押し当てた。
ジェシカが夫の浮気を疑い、母に伝えると、母は離婚させようとする。さんざん夫に離婚をちらつかせてきたジェシカだが、本当は「ミセスカン」という世間が羨む肩書を失いたくない。
・今日はピルグの野球の試合。ドンベクは子どものころ「施設の子」と呼ばれていたため、ピルグが人に「スナックの子」と呼ばれるのを恐れ、応援に行きたいのを我慢してきた。子どものころ、運動会で親が来ないのはドンベクともう1人「わすれな草」と呼ばれている女の子だけ。「わすれな草」はその子の母が営むスナックの名前だった。学校で牛乳代がなくなったときも2人が疑われた。ドンベクはピルグに自分と同じ目に遭ってほしくなかったが、ヨンシクに背中を押され、母、ヒャンミと3人で応援に行くことに。
・相手チームの監督は審判とグルになり、ピルグたちのチームに不利なジャッジをする。ピルグがデッドボールを受け、相手ピッチャーが挑発するように舌を出したことから、ピルグは殴りかかり、大騒動になる。ジョンニョルもこっそり見に来ていたが、相手チームの監督に叩かれたピルグを「僕の子だ」と言ってかばい、事態を収拾してくれたのはヨンシクだった。ピルグはヨンシクと仲良くなる。
・ヨンシクはビルについて徹底的に調べ続け、不審な点を幾つか見つける。
・塾について調べると、こちらも何やら怪しげ。さらには塾長とギュテがかなり親しかったことが分かる。
・ギュテはドンベクにヒャンミをクビにしろと要求。ヒャンミは事あるごとにコペンハーゲンに送金している。ドンベクはギュテが彼女を「とんでもないカネの虫だ」と言うのを聞き、現金を入れたままのアワビの箱を確かめようとするが、かつて牛乳代を取ったと疑われたことを思い出し、開けずにまた冷蔵庫へ戻す。
・夫の浮気相手がヒャンミだと気づいたジャヨンがヒャンミを喫茶店に連れていき、呼び出したギュテを前に「いらないからあげる」と言う。
・ヨンシクはギュテがジョーカーなのかと疑うが、町の女たちはそんなはずないと笑い飛ばす。塾の窓がダンボールで覆われていることに気づき、本当は塾じゃなかったことなどの情報を得る。ヨンシクは手が荒れてかゆい。
・ヒャンミが電話で「これ以上工面できない」と言っている。アワビの箱を目の前にしながら、2年前この店に来たときのことを思い出す。いつも厄介者扱いされてきたヒャンミにドンベクはご飯を一緒に食べようと言ってくれた。2人とも気づいていないが、ヒャンミは「わすれな草」と呼ばれていたあの少女だった。
・カメリアに入ってきた男がヒャンミに暴言を吐きながら、ヒャンミを連れて行こうとする。ドンベクが男の頭をボウルで殴る。ちょうど店に来たヨンシクがその光景の奥にキャットフードを持ったフンシクを見つける。

第12話

・頭を殴られた男がドンベクの胸ぐらを掴む。ヨンシクドンベクの母が男をぼこぼこにする。
・男は殺人と強姦の前科があった。ヨンシクたちを訴えると言うこの男を所長は相手にせず、署から追い出す。ヒャンミがドンベクたちに手を出さないよう男に頼む。
フンシクはヨンシクの30年来の知人だ。ヨンシクはフンシクの家にあったキャットフードをそっと持ち帰る。金物店のフンシクは父が家にいるのに、出かけるときは外から鍵をかけている。
・ヨンシクはカメリアで缶の中に入ったたくさんのライターを見つける。ヒャンミが盗んだものだ。そこに例の緑のライターを見つけ、フンシクがここによく来るか尋ねる。ほぼ毎日来ていると言うドンベクたち。ヒャンミは店にあったライターで焼いた跡を友達の家でも見たとヨンシクに教える。友達が誰かは答えない。
ジョンニョルからヒャンミに損害請求が送られてくる。テレビ収録中のジョンニョルを訪ねていったヒャンミは無視されると、みんなの前で「ピルグのパパ」と彼を呼んだ。ヒャンミはジョンニョルにカネを要求したが、彼は相手にしない。
ギュテに呼び出され、ヒャンミはオンサン湖へ。ギュテは妻に出ていかれ、ヒャンミに文句をぶつけまくる。ギュテはドンベクにヒャンミを追い出せば、店を続けてもいいと言ったが断られたことをヒャンミに伝える。
・ピルグがジョンニョルの息子なのか確かめるため、ジェシカと母がカメリアへやってきて、ピルグの髪の毛を抜こうとする。ドンベクの母がそれを見つけ、2人をつまみ出す。「ドンベクのためなら何だってやる」と息巻く母。ピルグも祖母が認知症のふりをしていることに気づいている。
・ヒャンミがジェシカを見つけ、ジョンニョルの浮気を広めたのが自分だと言い、3000万ウォンを要求。
・ヒャンミはピルグに「メジャーリーガーになって親孝行するのよ」と言う。その後、アワビの箱から現金を抜き、そのカネをコペンハーゲンに送金した。翌日の飛行機でそっちへ行くと伝えたが、電話の相手は来るなと言う。ヒャンミがカネを送り続けていたのは弟だった。不遇な子ども時代を一緒に過ごした弟のため、汚いことをしてまでカネを作り続けてきたヒャンミだったが、弟は姉を家族だとも思っていなかった。ヒャンミはようやくそれを自覚した。
・店にやってきたジョンニョルにカネを返そうとして、なくなっていることに気づいたドンベク。やってきたヨンシクとジョンニョルが火花を散らす中、ジョンニョルは「そんなに好きなら2人で暮らせ。ピルグは俺が育てる」と言い出す。ピルグを巡り再び口論になるが、店にピルグを送りに来た会長がそれを聞き、年俸12億の野球選手がピルグの父親だと知る。「これ以上息子を苦しめないで」とドンベクに怒りをぶつける会長。
・夜食の出前の注文を受け、ドンベクが出かけようとする。そこへ行く宛のないヒャンミが戻ってきた。ヒャンミの腕にはドンベクが外したゲルマニウムのブレスレットが。同じような境遇で育ちながら、みんなに愛されるドンベク。ヒャンミは何も聞かないドンベクに涙を流しながら、「あんただけは私を忘れないで」と言い、出前の配達を代わり、バイクで出かけていった。
・ヒャンミの帰りが遅いことを心配するドンベク。電話が鳴り、出前の注文が入る。「次はあんたが届けるのか」と聞いてきた。

第13話

ヒャンミがバイクで配達に出かける。店の前にいたジョンニョルはカネを盗んだヒャンミが戻ってきたことに苛立ちながら、車で追いかける。ジョンニョルの浮気をスクープしたい記者がその車を追う。ヒャンミにカネを要求されたジェシカもまた「殺してやる」と鬼の形相でヒャンミのバイクを追う。マス料理屋の前で酔っ払っていたギュテにヒャンミが指でハートを作りながら通り過ぎる。
ドンベクは戻ってこないヒャンミを心配し、家に行ってみたが、そこには住んでいる形跡すらない。
・猫の餌から口にしたら致死率9割の農薬が検出された。ヨンシクの手荒れはそれが原因だった。
・ジェシカが車の修理をしている。ジョンニョルがジェシカにピルグが自分の子だと伝え、離婚したら俺が育てたいと言う。ジェシカは激怒。
・ヒャンミを心配するドンベクだが、ヨンシクは夜の出前を受けたドンベクが心配で怒っている。イライラするヨンシクにドンベクもまた不安になり、愛情を確認したくて別れを匂わせてしまう。別れ話を武器にしないでと言うヨンシク。
・ヒャンミがいなくなった夜、記者は撮影中のジョンニョルを訪ねてきたヒャンミとジョンニョルの仲を疑い、2人のツーショット写真を撮ろうとしていた。が、ジョンニョルに気づかれ、その場を去った。
・記者は町の女たちにドンベクのことを聞くが、寄ってたかって凄まれ、早々に退散。直接カメリアでドンベクに話を聞くことに。が、記者のカメラの中にピルグの写真があることに気づいたドンベクは「息子を傷つけたら許さない」と言い、カメラを床に叩きつけた。
・ヨンシクがギュテに塾長のことを聞くと、ギュテは知らないと言いつつ、激しく動揺する。そして、「あの塾のことは調べるな。大波乱が起きるぞ」と言う。
ジャヨンがギュテと裁判所へ離婚届を出しに行く。ギュテは裁判所前の焼肉屋へ無理矢理ジャヨンを誘う。食事後、ギュテはジャヨンに「愛してる」と言い、ジャヨンを残して車で行ってしまう。
・ヨンシクがドンベクの母に2人を食べさせていけるのかと聞かれる。貧乏だとわが子さえも捨てることになると言いながら、かつての自分を思い出す母。会長のことは少しずつ説得すると言うヨンシクに、母は「人生はそんなに長くない」と言う。ヨンシクはドンベクに渡すつもりだった花束を持って、実家へと向かう。
・父の命日だったので2人の兄も来ていたが、ヨンシクがドンベクに夢中だと知るやいなや、ヨンシクを叱りつける。
・朝市へ向かうドンベク。木曜日にはドンベクがヨンシクと一緒に朝市に出かけることは既に町中の人たちが知っている。会長は、夢に父さんが出てきたから、今日は行かないでとヨンシクに頼む。
・ヨンシクに所長から電話。オンサン湖でまた火事があったのだ。ヨンシクはそこでドンベクのセーターを見つけ、ジョーカーがドンベクを狙っていることに気づき、急いで市場へと向かう。
・ドンベクはヨンシクが朝市に来なかったことで、ますます不安を募らせる。市場に着くと、事務所に来るよう放送が入るが、行ってみると誰もいない。そのままドンベクは事務所に閉じこめられ、市場は火事になる。ヨンシクは火の海の中でドンベクを見つけ、命を顧みず、ドンベクを助ける。
・男がドンベクが生きてることを電話で確認している。男の傍らには、猫の餌に入っていた農薬が置かれている。
・大やけどを負ったヨンシクに泣くドンベク。ヨンシクは「もう疲れました。やめにします。もう楽になりたいです」とドンベクに告げる。ドンベクは別れを確信したが、ヨンシクは「友達以上は終わりです。もう結婚しましょう」と続けた。ドンベクが驚きながら、「ヨンシクさん、愛してる」と言うと、ヨンシクは「そうだと思った」と笑い、ドンベクにキスをした。

第14話

会長が病院へと走る。ヨンシクがまだお腹の中にいるときに夫を亡くし、悲しみに暮れる暇もないまま、子どもたちのため必死で店を切り盛りしてきた会長。ドンベクのせいで息子が大やけどを負ったと知り、ドンベクに帰れと怒鳴る。ドンベクの母がそれを見て、胸を痛める。
・ヨンシクが父に市場で火事が起きたことを伝え、「何もしないでくれ」と言う。父が「生きてる」とつぶやく。
・ドンベクの母が病院である男性に会い、逃げる。
・ヨンシクと所長がボート乗り場で聞き込み調査。カメラが作動していないことが分かる。市場のカメラも同じころから作動していなかった。そんな中、湖からあの日ヒャンミが被っていたヘルメットが見つかる。
・カメリアの前でドンベクと母が話をしていると、ある女性がやってきた。娘だと言う。
ジョンニョルが記者を脅して、報道をやめさせようとするが、記者は取り合わない。ジョンニョルは横柄な態度を改め、別居や離婚危機については書いていいが、子どものことだけは伏せてくれと泣いて頭を下げた。
・ヨンシクがヒャンミの弟に電話をし、行方不明だと告げるが、弟は姉の心配もせず、僕に借金の返済義務はないはずだと答えた。ヒャンミの口座を調べると、ギュテの名前で何度も入金されていることが分かる。
・ギュテの悪あがきも虚しく、結局ジャヨンとの離婚が成立。
・ドンベクは母が認知症ではないと今頃になってようやく気づく。家のこと、ピルグのこと、店のこと。母に随分助けられている。定期的にどこかへ泊まりに行くが、そこだけは謎のままだった。
・ヨンシクが洗車中のギュテのもとへ。ハンドルに血がついているのを見つけ、署で話を聞くことに。酔って記憶も絶え絶えだったが、あの日、ヒャンミのバイクをジェシカの車が執拗に煽り、バイクが転倒。ヒャンミは路肩に落ちたが、生きていたことを思い出した。携帯電話の位置情報を探るため、ギュテはヨンシクたちと共にいとこの携帯ショップへ行く。ヒャンミの携帯電話はオンサン湖のど真ん中にあることが確認された。
・ドンベクがヨンシクのやけどの治療に付き添い、病院に来た。母が逃げたあの男性を見かけ、声をかけると、男は「やっと来ましたね」と答えた。
・彼は病院の内科医で、ドンベクの母は病気のため腎臓移植を勧められていたことが分かる。母が時々外泊するのは、透析を受けるためだった。「検査は今日受けていかれますよね?」と聞かれるドンベク。
・ドンベクが母を焼肉屋へ連れていく。フォークを頼み、母に持たせ、そのあとサイダーを頼む。母が幼いドンベクを捨てたあの日、母がドンベクにしたことをそっくりなぞっていることに母が気づき、泣き出す。「捨てた娘に腎臓をもらいにきたの?」とドンベクが聞く。
・ドンベクはあの日母がしたように、母を残し、タクシーで帰っていった。カメリアに戻ってきたドンベクはヨンシクの姿を見つけ、抱きつき、「母さんなんか大嫌い。本当にあんな頼み事をしにここへ来たというの?」と言いながら泣いた。
__________
・ヨンシク妊娠中の若き日の会長。店に小さな女の子を連れた女性が入ってきた。顔には殴られたような傷。事情を察した会長が声をかけ、2人の母親はしばし談笑する。女性は娘の名前をドンベクだと教える。ドンベクの小さな足が会長のお腹に触れている。

第15話

ドンベクは母が現れたのは腎臓をもらいにきたからだったこと、焼肉屋に母を置いてきたことを泣きながらヨンシクに伝える。ヨンシクは一緒になって怒ってくれた。母は焼肉屋から姿を消し、行方不明になる。
ジョンニョルピルグを野球留学させたいとコーチに申し出る。彼がメジャーリーガーになるまで援助すると言い、自分が実の父であることを告白する。
・ヨンシクが母にドンベクにプロポーズしたことを伝える。母はますますドンベクが憎くなる。ドンベクは会長に嫌われながらも、ヨンシクがどうしようもないくらい好きだと告げる。
・ヨンシクはヒャンミのバイク事故の防犯カメラ映像を見て、煽ってきた車がジョンニョルの車だと気づく。
・ヨンシクから24日のことを聞かれ、ジョンニョルは妻がヒャンミを車でひいたと言っていたことを思い出す。
ギュテが警察に自首してきた。実は塾とは名ばかりで違法賭博場として使っていたのだ。グモクの殺人事件が起きたときも賭博をしていたが、それを隠すため、急遽古い広告で防犯カメラを覆ったのだと言う。
・塾長は別件で服役中だったが、ギュテとヨンシクたちが訪ねていくと、グモクの事件当日の防犯カメラ映像の保存場所を教えてくれた。
・映像を見たヨンシクたちはジョーカーが入ったあと、もう1人ビルに入っていく人物を見つけ、ヨンシクはそれが誰なのか気づいた。
・ドンベクが母の携帯電話を見つけ、保存されていた画像にあった「未婚の母の家」へ行ってみる。話を聞くと、母はそこでボランティアをしていて、それ以前はオンサンの乳児院にいたのだと言う。そこはピルグがいた乳児院だった。母が随分前からピルグと会っていたことを知るドンベク。
ドンベクの母はドンベクが毎週日曜日にエステへ行くことを知り、あの日、ドンベクに会うためグモクの店へ行った。そう、防犯カメラ映像に写っていたのは、ドンベクの母だった。母は塗料の強烈な臭いのする男がビルに入るのを見て、娘の危険を察知。娘を救うため、ビルに入り、ドアを叩き、非常ベルを押した。
・そのころ、ドンベクの母はフンシクの店にいた。母はあの日会ったジョーカーがフンシクだと確信していた。フンシクは「心証でしょ?」と認めようとしない。
・ドンベクは母が随分前から自分たち親子を見守ってくれていたことを知り、温かい気持ちになる。店の前に母の娘と名乗る女性が待っていて、話をする。彼女はドンベクの母が掛けた死亡保険金の受取人がドンベクになっていたことを怒っていた。母が現れたのは、ドンベクの腎臓をもらうためではなく、死亡保険金を渡すためだったと知るドンベク。ドンベクはその女性に「母を侮辱したら許さない」とビンタした。
・暗い夜道をドンベクの母が歩いている。後ろから誰かが追ってくる。振り向いて、母は「何よ、殺しに来たの?」と聞いた。

第16話

ジョンニョルピルグに一緒に暮らさないかと言う。ピルグは「お母さんと離れて暮らすなんて絶対に嫌だ」と言って泣き、今までジョンニョルからもらったものをその場に置いて帰る。
ドンベクの母は病院にいた。
ジェシカの母が様子のおかしい娘に何があったのか問いただす。
・あの日、ジェシカはヒャンミを殺してやりたい気持ちで煽り、バイクを転倒させ、自分は電柱にぶつかった。酔っ払ったギュテがそれを見つけ、駆け寄ると、ヒャンミは路肩に落ちてケガをしていたが、無事だった。ギュテのハンドルについていた血はギュテがヒャンミを助けたときについた血だった。ジェシカは車から降りてきたが、ヒャンミを確認することなく、すぐに戻ってそのまま逃走。夫に人をはねたと連絡したが、あまりにも早く夫が来たので、夫がオンサンにいたことを知り、傷ついた。
・ケガをしているからとギュテが止めるのも聞かず、ヒャンミはドンベクのカネも、ギュテにもらったカネも返すと言い、生まれ変わると宣言しながら、バイクで行ってしまった。
・ピルグが中国へ遠征に出かける。バスに乗り込む前に、何やらヨンシクに耳打ちしている。
・ドンベクは気が抜けたのか熱を出して寝込み、ヨンシクが看病する。ヨンシクに大事にされながら、ドンベクは不遇な子ども時代を思い出し泣く。
・一晩ドンベクを見守ったヨンシクが家を出ると、ヨンシクの車の上に緑色のライターが置いてあった。
・ドンベクに何者からかスクーターを取りに来るようにと連絡が入る。メガモールという空きビルのような建物に入り、駐車場へ行くと、そこにスクーターがあった。
・ジョンニョルがジェシカがぶつけた電柱の写真を撮っているのをヨンシクが見つける。ジョンニョルはジェシカが本当にヒャンミをひいたのか真相が分からずにいたが、ヨンシクが話を聞くため署に連れていく。
・ドンベクからスクーターを取りに行くというメールをもらったヨンシク。同じころ、湖からヒャンミの遺体が発見された。
・病院にいたドンベクの母が、遺体発見のニュースを耳にし、「私を死なせないでおくれ」と医師につぶやく。
・ギュテが殺人容疑で捕まった。そのときジャヨンが到着し、刑事たちに不当逮捕だとまくし立て、彼を弁護すると宣言。そして、「こいつは人を殺せるような輩じゃありません」と言い放つ。
フンシクが父に湖から遺体が見つかったことを伝える。ヒャンミが泊まりに来た日、奥の部屋にいたのはフンシクの父だった。ヒャンミをうるさいと叱ると、フンシクは父に「あれだけ猫を殺したなら、もう十分だろ。頼むからこれ以上何もしないでくれ」と言った。
・ドンベクがスクーターに近寄ると、停めてあった車から人が降りてきた。走って逃げてエレベーターに飛び乗り、緊急停止のボタンを押し、助けを求める。手に持っていたメモを見ると、そこには「おまえの代わりにあの女が死んだんだ。おまえのそばにいると、みんな死ぬぞ」と書いてあり、ドンベクはヒャンミの死を知る。「生まれ変わったらドンベクさんの娘になるわ」と言い、ドンベクのセーターを嬉しそうに羽織っていたヒャンミを思い出し、号泣するドンベク。
・ドンベクの携帯電話の位置情報から警察がメガモールに駆けつける。ヨンシクも建物内を探し回るが、ドンベクの姿はない。
・ドンベクが建物から出てきた。駆け寄り抱き締めるヨンシク。ドンベクはメモを見せ、「この手で犯人を殺してやる。私を怒らせたらどうなるか知らしめないと。もう逃げない。犯人を見たの」と宣言した。
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・遠征へ行く前、ピルグはヨンシクに「3回だけうちに泊まって。お母さんは怖がりだから」と耳打ちしていた。

第17話

ヒャンミの遺留品を確認に来たドンベクが泣き崩れる。
・ドンベクは犯人を見たが、顔に見覚えはなかった。
・町の女たちは今や家族同然に思えるようになったドンベクをジョーカーに殺させるわけにはいかないと、密かにドンベクを見守り始める。
ドンベクの母が警察に金物店のフンシクを調べるよう訴えるが、取り合ってもらえない。
・母はフンシクに夜道でつけられた日、「僕の目、塗料の臭い、卑屈そうな笑顔。僕も嫌いです。こんな人生は嫌なんです。お願いです。何もしないで」と言われた。その矢先、倒れてしまい、フンシクが救急車で病院に運んでくれた。
・ドンベクの母は派出所の方がよほどましだと思い、結局ヨンシクを訪ねる。ドンベクに腎臓をあげると言われるのを避けるため、ドンベクに内緒で当直室を使わせてほしいと頼む。
ギュテがウソ発見器にかけられることになり、最後の質問3つはギュテ自身が選び、ジャヨン立ち会いのもとでやることに。「ヒャンミは恋人か」には「いいえ」と、「モーテルの部屋に入ったか」には「入ってない」と、そして「奥様を愛してるか」には「はい、愛してます。尊敬してます。君だけを愛してる」と答え、ウソをついてないことが認められた。
・ヒャンミの失踪後に、ジェシカからヒャンミの口座に送金されていたことが分かる。
ジョンニョルはジェシカとジェシカ母に土下座し、離婚すると報告。ジョンニョルはピルグを引き取り、育てると言うと、ジェシカはピルグを引き取ることを認めた上で離婚しないと言い出す。
・ドンベクは捜査協力で警察へ行くため、中国遠征から戻るピルグの迎えをチャンスクに頼む。
会長がそこにピルグがいるとは知らず、町の女たちとの会話の中で「8歳の息子は勘弁してくれと言ってるの。こぶつきなんか歓迎できる?」と言い、ピルグに聞かれてしまう。
・ピルグは自宅に戻るが、暗証番号が変わっていて家に入れない。
・チャンスクから連絡を受け、ドンベクは急いで家に戻ったが、一緒に来たヨンシクにピルグは暴言を吐き、それをドンベクが叱る。ピルグは母が迎えに来てくれなかっただけでなく、家の暗証番号まで変わっていて、激しく傷つき号泣。
・ジャヨンがヨンシクに24日の夜、ヒャンミを釣り堀で見たと言いに来る。
・その後、スクーターを積んだトラックがライトもつけず走っていったことを伝えると、ヨンシクや所長とご飯を食べていたドンベクの母も、あの日タクシーで病院へ向かうとき、そのトラックを見たと言い出した。母はヒャンミがもう店に戻らないつもりでスクーターを売ったのだと思っていた。
・さらに、道端に車を停めてわめき散らすジョンニョルも見たと言う母。
・ジョンニョルがドンベクに一緒にソウルへ行こうと言うが、断られる。せめてピルグだけは引き取りたいと訴える。
・ピルグは偶然会った祖母に帰ってきてほしいと頼み、自分はお父さんと暮らすことにしたと告げる。ピルグは会長の店にも寄り、「お母さんはいい人です」と言う。
・ヨンシクはジョンニョルから車載カメラの映像をもらい、トラックのナンバーを調べると、それが盗難車だと分かる。しかも、所有者はフンシクだった。早速ヨンシクはフンシクの家へと向かう。
・ピルグが店にやってきて、ドンベクとジョンニョルの前で「お父さんと暮らす」と宣言した。
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・ピルグを見つけたヨンシクが声をかける。「お母さんが好き?」と聞き、ピルグは「7歳のときのほうが幸せだったような気がする」と寂しそうにつぶやいた。

第18話

ヒャンミの爪から皮膚が出たことでフンシクがDNA検査に応じる。奥の部屋に父親がいたが、脚が不自由で歩けないと知ると、警察は検査をせず帰っていく。父は「もう1人死んだら大騒ぎになるだろうな」とつぶやきながら、手首の引っかき傷に薬を塗る。
ヨンシクがフンシクの家のごみを回収し、髪の毛などを採取。独自にDNA鑑定をしようとする。彼は広域捜査隊の手ぬるい捜査に任せておけないと思っている。
・ヒャンミの食道から黄色いものが出てきた。何かは分からないが、ヒャンミが何かを伝えようと自ら飲み込んだようだ。
ドンベクはジョーカーが捕まるまでの間、ピルグジョンニョルに預けることを決意。ピルグは強がっていたが、ジョンニョルの車が走り出したとたん、本当は行きたくないが、僕が去ればお母さんが結婚できるから行くのだと言いながら号泣する。
ドンベクの母が家に戻ってきた。ドンベクの母はピルグを送り出し、泣いてばかりの娘を励ますため、一緒に寝ることに。ドンベクは腎臓をあげるから死なないでと母に言うが、母は捨てた娘の腎臓をもらうぐらいなら、死んだほうがいいと取り合わない。
・ピルグがいなくなってからドンベクはまるで抜け殻のようになり、ヨンシクもその穴を埋めることができない。
会長は大人げないことを言ってしまったことで自分を責め、ドンベクの店に謝りに行く。会長が「こぶつきはお断りだ」と言ったことを初めて知ったドンベクは、ピルグがジョンニョルの家へ行くと言い出した本当の意味に気づき、激怒する。
・DNA鑑定の結果、ヒャンミの爪にあった皮膚はフンシクのものではないと判明。フンシクが犯人だと確信しているヨンシクは愕然とするが、後に、ヨンシクが独自に調べた髪の毛と一致したことが分かる。ヒャンミの爪に残された皮膚はフンシクではなく、フンシクの父のものだった。
・フンシクの父は5年前、作業中の事故で脚が不自由になった。5年間ジョーカーが現れなかったのは、そのためだと知るヨンシク。
・ドンベクがピルグの転校先の学校へ行く。給食の時間だったが、ピルグはレトルトのご飯とたくあんを食べていた。ドンベクはピルグの手を引き、教室を出て、「私かメジャーリーガーかどっちか選んで」と迫る。ピルグは離れて暮らすぐらいならメジャーリーガーになんかならなくてもいいこと、母が結婚するのが嫌なことを泣きながら告白し、母と一緒に帰ることを選んだ。
・ドンベクはジョンニョルの鼻を殴り、「今後はピルグの人生に関わらないで」と言い放つ。
・フンシクの父が逮捕された。ドンベクがヨンシクにお礼を言い、オンサン駅前で会う約束をする。ドンベクは号泣しながら、「もうピルグを苦しめたくない。これからは母親として生きる」と言い、ヨンシクに別れを告げた。
__________
・大人になったピルグが母と電話で話をしている。

第19話

ヨンシクと別れたことを母に伝えるドンベク
ジェシカに離婚歴があることがスクープされる。
フンシクは引っ越すことになり荷物をまとめる。ヨンシクに、父の脚が治ったことも、餌に毒を入れてることも知ってたから共犯だと言い、「殺人犯でも父親なんです」と父への思いを語った。父の眼鏡をヨンシクに託す。
・ドンベクは透析を受けるため病院へ行く母についていく。7年3か月では母親歴が短過ぎるから、あと20年は母親をやってもらうと母に言う。ドンベクの腎臓移植の意志は固い。
・フンシクの父は黙秘を続けている。眼鏡を渡すために面会を希望したヨンシクは、息子の友達という関係から自白させやすいのではということになり、面会を許される。
・フンシクの父はそれぞれの事件について語り始め、ヒャンミをドンベクだと思って殺したこと、釣り堀で殺して湖に運んだこと、そのときに爪が当たったことなどを自白する。
・世間の評価ばかり気にしてどんどん追い詰められるジェシカから携帯電話を取り上げるジョンニョル。俺が何とかすると言い、もう隠し事はないんだから堂々としてろと温かい言葉をかける。
・透析を受ける母と別れ、医師と移植の話をするドンベク。医師は母の病気が5割の確率で遺伝すると告げる。ドンベクはそれを知ってもなお、移植すると宣言。
・透析を受けているはずの母が受けずに病院から姿を消した。ドンベクはヨンシクに母を探してほしいと連絡する。
・ヨンシクは少し前にドンベクの母から遺言を頼まれていた。1つは死亡保険の受け取り方。もう1つは、ドンベクに毎年健康診断を受けさせること。最後の1つは、ドンベクが別れると言ってきても諦めないであげてほしいということだった。
・ヨンシクと所長がドンベクの家に訪ねてきて、母が市内のモーテルにいたことを伝える。死亡保険証と手紙がドンベクに渡される。手紙には母がドンベクを手放した経緯や、手放したあとの苦労が綴られていた。手紙の最後には「3年7か月だけじゃなく34年間ずっと母さんは1日も欠かさず、あなたを愛してたわ」と書いてあった。
・ドンベクが「母さん」と言い、泣く。
__________
・透析を受けようとする母にドンベクが「母さんにとってどんな7年3か月だった?」と聞く。「母さんは人生が辛かった。でも再会してからは、この7年3か月のために生きてきたんだなと思えた。つらい日々もチャラにできた」とドンベクの手を握り、笑った。

第20話(最終話・最終回)

ドンベクが病室に入ると、
ドンベクの母がたくさんの器具を体につけ眠っていた。

医師が緊急移植は無理だと言い、
転院させるのも危険だと言う。
__________

ジョンニョルジェシカの離婚歴について記者会見を開く。

僕さえ知っていれば問題ない、
家族を傷つけたら、
容赦なく訴えると言い、
その記事を見たジェシカが感動の涙を流す。
__________

フンシクの父が眼鏡を息子に持ってこさせろとうるさいと、
ヨンシクに連絡が入る。

フンシクは父が殺人犯だったことで、
仕事ももらえずにいる。

1冊のノートを燃やし、
町を歩いていると、
女たちからあれこれ質問攻めになる。

見かねたドンベクがフンシクをカメリアに連れてきて、
ランチをサービスする。

フンシクが敬語を使わなかったドンベクに、
言葉遣いを正す。

おかしな咳も出始めた。

そう、ドンベクがグモクのエステサロンで聞いた、
あの乾いた咳だった。

フンシクはなぜいつも自分にサービスしてくれるのかドンベクに尋ねる。

「町内一哀れなドンベクより哀れだから?」と、
フンシクは聞いた。
__________

ヨンシクはフンシクの父に面会し、
「おじさんは人を殺せる人じゃない」と言い、
眼鏡ケースの中を見るように伝える。

中には黄色い丸いものが入っていた。

それは耳が敏感なフンシクがいつも耳に入れているもの。

ヒャンミは、
死ぬ前に自らこれを飲み込んだのだ。

あの日、フンシクの父は、
息子のノートから息子の犯行を察し、
後始末のため、釣り堀へと向かった。

犯行時には必ず父の靴を履くことも父は知っていた。

ヒャンミを湖に沈めた後、
フンシクの父は息子に聞いた。

「俺が死んだらやめるか?」と。

フンシクは、
「だから、工事現場から落下を?」と聞く。

父は息子の犯行を止めたくて、
5年間も歩けないふりを続けていたようだ。

「おまえが初めて猫を殺したときに戻れば、変われるか?」と父が聞くと、

フンシクは、
「オヤジも知らないのか?
僕がこう育ったのか、こう生まれたのか」と答えた。
__________

幼いころから友達もできず、
猫を拾ってきては殺していたフンシク。

父はヨンシクに、
息子を怪物にした自分が責任を取らなければと、
泣きながら語った。
__________

何もかもを察したドンベクが厨房へ行こうと席を立つと、
フンシクが彼女の手をつかむ。
__________

フンシクこそが本当のジョーカーだと確信したヨンシクが、
ドンベクを守るため、カメリアへと向かう。

フンシクに手をつかまれたドンベクだったが、
次から次へとドンベクを心配する町の女たちからのメールが届き、
フンシクはそれ以上何もできなかった。

「安易に同情するのは良くないですよ」と言い、
代金をテーブルに置くと、
フンシクは店を出ていった。

「ムカつくぜ」とつぶやくフンシク。

町の女たちが、
フンシクを哀れんだ目で見ている。

と、そこへフンシクを追いかけてきたドンベクが、
背後からジョッキでフンシクの頭を殴りつけた。

女たちが目を丸くして、
その光景を見ている。

「この人殺し。
これはヒャンミのジョッキよ。
ふざけるな」

すべてを知った町の女たちが、
手に手に武器を持ち、
フンシクに襲いかかった。
__________

意識の戻らないドンベクの母。

看護師から、
お望みの人がいれば今日中にと言われ、
ドンベクはもうどうすればいいか分からず泣くばかり。

ピルグ会長に連れられて病院にやってきた。

会長は、
「安らかに眠れるよう祈っておやり」と、
ドンベクを励ます。

母は会長に、
自分が余命宣告をされたため娘に会いに来たことを伝え、
ずっと孤独だった娘の家族になってあげてくださいと、
会長に頼んでいた。

会長はドンベクに、
ピルグのためにヨンシクと別れたのかと聞く。

そして、
「どうしてもヨンシクと一緒になりたいと言うなら、
あなたを大切な家族として受け入れるわ」と言った。

会長はピルグを連れて帰り、
ピルグにも「あんたはもううちの子。
これからは私があんたを守ってあげる」と笑う。
__________

ドンベクは母が心配でたまらないが、
母が自分の姿を見ると逝ってしまいそうで病室に入ることができない。

遠くからそんなドンベクの様子を見守っていたヨンシクが、
隣に座っていいかと聞く。

ヨンシクに抱きつき、
堰を切ったように泣き出すドンベク。

ドンベクは「優しいふりも強いふりもしない。
奇跡なんてこっちからお断り」と号泣し、
ヨンシクも一緒になって泣きながら、
ドンベクに同意する。

と、そんな中、
突然母が移送されることに。

何が起きたのか訳が分からず、
とにかくドンベクも救急車に乗り込んだ。

国内最高規格の4DWの救急車をチャーターしたのは、
ギュテ

所長が、
町中の信号を操作し、
ノンストップで救急車を目的の病院へ走らせる。

腎臓内科の名医を紹介したのはジャヨンだ。

とにかくやれるところまでやってみようと、
町の女たちが立ち上がり、
人脈を総動員したのだ。

ドンベクの母は無事、腎臓移植手術に成功した。

目を覚ました母が、
お腹の傷を見て、
「よくも勝手なことを」とドンベクを叩く。
__________

ギュテが酔っ払ったジャヨンを家まで送り届ける。

ジャヨンは、
「度胸があるなら入っておいで」と声をかけ、

意を決してギュテは家に入ると、
ジャヨンにキスをした。
__________

フンシクがヨンシクに、
自分が殺したのは6人じゃないと言う。

ヨンシクがあまりにも純真に生きてるのが気に入らないと言い、
「ジョーカーはどこにでもいる」と不敵な笑みを浮かべた。

ヨンシクはそんなフンシクを睨みつけ、
「悪人はそういないが、善人はいくらでもいる。
悪人がどうあがいても、
頭数では勝てない」と反論した。
__________

カメリアの建物を購入したドンベク母。

ドンベクはカメリアの店前に、
「お荷物預かり箱」を置き、
夢にまで見た、人々に感謝されるサービスを始める。
__________

ジョンニョルが500万ウォンの入った通帳をドンベクに渡す。

ピルグがメジャーリーガーになるまでサポートするので、
幾ら使っても、
常に500万ウォンが入っている状態にしておくと言う。

ヨンシクには、
「おまえたちの結婚資金として使うなよ」と釘を指した。
__________

ジョンニョルとジェシカもよりを戻す。
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店を休めないと言うドンベクに、
新婚旅行へ行くよう勧める母。

将来の幸せより、
今の幸せを考えるのよ、と。
__________

ドンベクはヨンシクに、
「私があなたに出会ったのは奇跡かしら」と聞く。

ヨンシクは「宝くじを信じます?」と聞き、
ドンベクが「いいえ、私は私を信じます」と答えると、

ヨンシクもまた「僕もあなたを信じてます」と笑い、
ドンベクにキスをした。
__________

時は流れ……。

ピルグがメジャーリーガーになり、
記者会見を開いている。

それをテレビの前で見ているドンベクとヨンシク。

ドンベクは「テレビの前の両親にも感謝の気持ちを伝えたいです」と言うピルグの姿に涙し、
ヨンシクは「また泣いてるのか」と笑う。

ドンベクは、
今思うと、私にとっては人生そのものが奇跡のようだったわ」

と言い、
2人は愛おしそうに手を握り合った。

おまけ~ちょっとだけ感想~

ハートフルなホームドラマ系は、
そんなにチョイスしないので、
ここまで評判がいいのを知らなかったら、
もしかしたら観なかったかもしれないんですが、

いやいや、皆さん。

観て大正解でした。

主軸にあるのは、
ほっこりさせられるホームドラマ要素と、
ヨンシク&ドンベクのラブコメ要素。

そして、それらとは真逆のところにある「連続殺人事件」という、
とんでもない要素が加わることで、

本来であれば、
気楽な気分でのんびりと観てしまうはずが、

常に不安感と緊張感にぞわぞわさせられちゃって、

その刺激がもう絶妙なんですよね。

めちゃめちゃいいバランスで、
興味を煽ってくるんで、
あっという間にラストまで駆け抜けてしまいました。

登場人物たちのキャラも素晴らしいしね。

なんてったって、
ピルグ役のキム・ガンフンくんに拍手。

何度も泣かされたわー。

とにかくね、
心が温まること間違いなしです。
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キャストについてはコチラからチェック!
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画像は公式サイトよりお借りしました。
感謝!
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hacchi

『冬ソナ』以来、韓国ドラマにのめり込んで早15年以上。その間に見てきた膨大な数のドラマの情報を踏まえつつ、私独自の視点に基づいた自由な切り口で、ドラマを紹介していきます。

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