【北辰物産D-station】スタッフの声

北辰物産オンライントレードスタッフによるブログ。取引画面の便利な利用方法の紹介など様々な角度から情報発信致します。

限日取引の清算値段について

2020-10-19 18:04:27 | 取引ルール
商品先物取引のリスクについて

こんばんは。

少し前に別の担当者が限日取引について紹介しておりましたが、
本日は限日取引とも関連がある「清算値段」についてご紹介したいと思います。

清算値段とは、一日の立会終了後に取引所から発表される値段のことで、
翌営業日の値幅制限の基準値としてや、不足計算等に用いられています。

ほとんどの銘柄では日中立会の終値がそのまま清算値段になるのですが、
ミニ銘柄(金ミニ・白金ミニ)及び限日取引銘柄では、終値とは別の値が採用されます。

ミニ銘柄の場合は「標準銘柄の同限月の清算値段と等しい」ものになるため
まだわかりやすいのですが、限日取引銘柄の場合は取引所が計算した
「理論現物価格」というものが清算値段となります。

この「理論現物価格」なのですが、限日取引で成立した値段とは関係なく
決定されますので、実際の終値と乖離する場合がございます。

例えば先週末10月16日の金限日取引の終値と清算値段を確認してみますと、

(「セツルメント」が「清算値段」となります。)

となっており、終値と清算値段で約100円程の乖離が見られます。

では、一体どういった計算がされているか見てみましょう。
計算式は日本取引所グループのHP内 業務規程施行規則(大阪取引所)
に掲載されています。
そしてそれを多少読みやすく分数の形にするとこのようになります。


尚、式中のそれぞれの記号は、
 S :理論現物価格(=限日取引の清算値段)
 r2 :フォワードレート
 F2 :現物先物取引の2番限の清算値段
 F6 :現物先物取引の6番限の清算値段
 t2-6:現物先物取引の2番限の納会日と6番限の納会日の間隔/360
 t0-2:取引日と現物先の2番限月の納会日の間隔/360
 e:自然対数の底
を指します。

この式にそれぞれの値を代入してみましょう。
まずはフォワードレートの算出ですが、
必要な金先物の清算値段は2番限が「6439円」、6番限が「6457円」、
納会日は2番限が「2020/12/23」、6番限が「2021/8/26」
ですので、それぞれ代入すると、

このようになります。

これをexcelなどで計算してみると、r2≒0.0040852が得られます。
これを元に清算値段Sを算出してみると…

と清算値段「6434円」を求めることができました。
ほぼほぼexcelの力ではありますが笑
実際に計算できると少しすっきりできるかもしれませんね。

尚、今回ご紹介した内容につきましては
弊社HPにも 説明ページ をご用意しておりますので、
よろしければご覧ください!

※今回用いた計算式は2020年10月19日時点のものとなります。


さて、話は変わりまして、
先週10月17日にシステムメンテナンスを行わせていただきましたが、
それに伴い、本日19日より出金依頼の受付時間(翌日出金分の受付終了時間)
が今までの「15:45」から「15:55」に延長されております。

また、これに併せて「特定の電子取引に関する運用規程」及び
「契約締結前交付書面(別紙-委託者証拠金について)」を改訂させて頂いております。

メンテナンス以降、初めてお取引画面にログインする際にはこの度の改訂に伴う
同意手続き画面が表示されますので、内容をご確認いただきますようお願い致します。

手続きに関する詳細は こちら をご参照ください。

尚、お使いの端末側にメンテナンス以前の一時ファイルが保存されている状態で
ログインしようとすると「ログインページが古い可能性があります」
といったメッセージが表示される場合がございます。

その際はログイン画面でスーパーリロード(Ctrlキー+F5キー)を行って頂くか、
ブラウザのキャッシュをクリアすることで手続き画面に遷移することができますので、
お試しいただければと思います。

本日はOがお届けいたしました。
それではまた。

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